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2019-01

M1プレート 海老名SA店 - 2019.01.14 Mon

心躍る、ハイウェイオアシスでのブレイクタイム

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年末年始休暇中、「どの山に登ろうか」などと思っていたのだが、早朝の寒さと怠惰が布団のぬくもりを求め、結局どこにも登らないまま休みは終了。

1月13日。
これでは体がなまると、今年初めての登山に向かう。

午前7時に相棒を起こし出発。
いつものようにコンビニに立ち寄り暖を取る。
併せて、登山中に飲むペットボトルも購入。

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向かった先は「県立秦野戸川公園」にある「大倉駐車場」。
塔ノ岳や鍋割山登山の起点となる場所である。

午前8時30分、目的地に到着。

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準備を終え鍋割山へと向かう。
工程は片道約8キロ、往復約16キロ。
標高差は約1,000メートル。
最初の5キロくらいはなだらかな林道が続く。
昨晩の雨がうそのように晴れ渡った空。
この辺はハイキング気分で気持ちよく歩ける。

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やがて急坂が目の前に現れ、そこからは直登。
ひたすら登る。
山頂に近づくに連れ、あたりは雪景色に……。

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とはいえ、道が滑ることはなく、午前11時20分に山頂に到着。

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ここの名物は鍋割山荘の「鍋焼うどん」。

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あれ?
1,200円?
前は1,000円だったから値上がった?
それともシーズン料金かな?

この日は山を下りてから昼食をとることに決めていたので、鍋焼うどんはパス。
ちなみに下の写真は昨年の秋に来た時に食べたものだが、とても美味しかった。
具沢山で、山頂で食べるという状況がより一層味を引き立ててくれる。

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しばし山頂で過ごしたのちに下山。
やはり体がなまっているせいか、下りの段差が脚にこたえる。

時間は午後1時50分。

おなかすいたなあ……。

ということで、かなり遅めの昼食へと向かう。

国道246号線を厚木方面へ。

途中、こんな店を発見!

オロチョンというのは「北方民族」とか「勇敢」といった意味らしいが、北海道流の辛い味噌味のラーメン。
「利しり」はチェーン展開しているラーメン店で平塚に本店がある。
なので、神奈川県内には支店がちらほら。
辛いのは大好きなので今度食べてみようと思う。

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閑話休題。
昼食に向かったのは、東名高速の海老名サービスエリア上り線にある、
M1プレート 海老名SA店

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3連休の中日のこの日。
サービスエリアは結構な混雑で駐車場もほぼ空きがない状態。
建屋内も買い物客でごった返している。
そんな中、昼時を外したせいもあってか、フードコートの席は空席が目立つ。
ふわとろオムライスを注文し、呼び出しベルを片手に出来上がりを待つ。

ほどなくしてベルが鳴る。

こちらがふわとろオムライス。

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せん切りキャベツにポテトサラダがついて770円。
デミグラスソースの甘い香りがあたりに漂う。

おー、結構しっかりとできてるじゃん。
フードコートのオムライスなので多くの期待はしていないが、そんな第一印象を持つ。

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ではさっそく、ひと口。

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なるほど。
こういうところでは素早く出すためにご飯を炒めてはいられない。
大きなチキンの入った炊き込みチキンライスに、甘めだが量はほどほどのソース。
しつこくないので食べやすくパクパク行けるし、なんかすごくヘルシーな感じがする。

あっという間に完食!

さてと……。

せっかくなのでお土産を。
ヘルシーな(と、勝手に決めつけている)オムライスだったので、もう少し何か食べようかな。

ということで、海老名カレーパンを購入。

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海老名だけに「エビフライ」が入ったカレーパン。
これが結構美味しい!

カレーはちょっと甘めだけど、まわりのコーンフレークがサクサクしていて歯ごたえもいい。
こういうの、大好きなんだよなあ。
海老名サービスエリアというとメロンパンが有名だけど、こちらもおススメ(同じ店で売っているし)。

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おなかが満たされたところで帰路につく。

サービスエリアでのひととき。
江戸時代の旅路のお休みどころが茶屋ならば、現代の旅路のお休みどころがサービスエリアやパーキングエリア。
最近は「道の駅」もあるけれど。

それぞれの目的地に向かって行くたくさんの人々が集う場所。
非日常から抜け出したワクワクした世界がそこにはある。

もしかしてそれは、お祭りの屋台で買い食いするのと同じ感覚かもしれない。
子どもの頃から好きな場所だったし、食べ物もちょっと高いけど買いたくなる。
そして何より、ハイテンションの舌には妙に美味しく感じる。

サービスエリアのオムライスも、そんな一品。
食べ物から得られる満足感は、味もそうだけど、どんなときにどんな場所で食べるかもとても重要な要素だ。

ここではないどこかへ……。
長い旅路の途中のオムライス。
家で食べるのとひと味違ったオムライスが、そこにはある。


■ M1プレート 海老名SA店 食べログ情報
・電話:046-259-7522
・住所:神奈川県海老名市大谷南5-1-1
・営業時間:24時間営業
・定休日:無休

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ことこと屋洋食珈琲館 竹の山店  - 2019.01.06 Sun

穏やかな光降り注ぐ洋館で味わう、カゴメオムライススタジアムグランプリの逸品

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昨年は横浜のガチチャーハンNo.1で締めた。
ならば、年の始めはどうするか?

どうせならNo.1つながりで行こうじゃないか。
そう思い立ち、向かったのは愛知県の長久手市。

1月3日、午前5時。
ガソリンを満タンに積んだ相棒とともに漆黒の街を出る。

お気に入りの音楽を流しながら東名高速に乗り、御殿場ジャンクションの分岐を新東名高速方面へ。
清水パーキングエリアで最初の休憩。

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人影もまばらな夜明けのパーキングエリア。
寒風が身に沁みる。

ホットコーヒーのぬくもりでこごえる息を抑え、再び西へと舵をとる。

それにしてもフェアレディZの高速走行は快適そのものだ。
相棒は、水を得た魚のごとく疾走する。

愛知県に入り、長篠設楽原パーキングエリアで2度目の休憩。

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高速を降り、ドライブを楽しんだ後に長久手に到着。
最初に向かったのが、ことこと屋 洋食珈琲館 長久手店

澄んだ青空の下、白亜の洋館がとても美しく輝いて見える。

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店のドアを開け、店員に尋ねる。
「この時間はオムライス食べられますか」

が、しかし!

「あ、今はモーニングしかやってないんですよ」

え?

張り紙を見ると、な、なんと、人手不足のためモーニングしかやっていないと。

がーん。
オムライスが……。

しかし、近くの竹の山店ではオムライスが食べられるとの情報も。

「竹の山店ではオムライスが食べられますか?」
「はい、11時からやってます」

せっかくなので、長久手店でモーニングコーヒーを飲んで時間をつぶすこととする。

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やがて時計の針は11時を指す。
こちらが、ことこと屋洋食珈琲館 竹の山店


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長久手店にも増して美しい洋館の佇まい。

席につき、さっそくメニューを拝見。
いろいろな種類のオムライスがあるが、ここはやはりグランプリに輝いた「オムハヤチーズハンバーグON」を注文!
落ち着いた雰囲気の店内に流れるムーディーなジャズの音色が心地よい。

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ほどなくしてオムライスが到着!

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おー!
ゴージャス!!
ハンバーグが乗っているせいもあってか、ずっしりと重そうな存在感を示す威風堂々としたオムライス。
これは見た目からしておおいに食べたくなる。

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ハンバァァァァグッ!

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では実食!

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これは食べやすい。
子どもから大人まで大好きな味。

オムハヤチーズハンバーグON。
分解すれば、オムライスに、ハヤシに、チーズに、ハンバーグ。
しかも、「ことこと」煮込んだ牛肉入りのハヤシに、「ことこと」煮込んだハンバーグ。
チーズはフォンデュでとろとろ。
半熟たまごに中のライスはリゾット風。

オムライス、大好き!
ハヤシ、大好き!
とろとろチーズ、大好き!
ハンバーグ、大好き!

そう、みんなが大好きなものをちりばめたオムライス。
ソースにしても苦さはなく甘さ優先の味つけ。
ふと、デニーズのオムライスが脳裏に浮かぶ。

ことこと屋のホームページを見ると、以下のようなコンセプトが書かれている。

木の温もりのある、雑貨屋のような、CAFEのような、可愛い洋食店。
きちんと作られているが、リーズナブルな価格帯。
食後も美味しいケーキを食べながら、ゆっくりおしゃべりができる洋食屋。
ターゲットは若い主婦、学生層。
当社は、食事内容もさることながら、店舗のデザインや空間を大切にし、可愛いお店と、リーズナブルで、美味しい食事の両面を追求して行きたいと考えます。

なるほど!
ターゲットは若い主婦や学生。
子連れでも入りやすいし雰囲気だし、マクドナルドの戦略のように学生時代に来た女子が主婦になっても来ることを狙っているような気がする。
ことこと屋が大手スーパーの中に出店して成功しているのも、このしっかりとしたコンセプトの賜物なのであろう。
それが「カゴメオムライススタジアム」という場で認められた。
まさに、時代にマッチした店と言えよう。

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愛知県の数多くある市の中でも「住みやすさ」で上位にランクインする長久手市。
ことこと屋はそんな地にピッタリの店だ。

「今という時代」を教えてくれた「ことこと屋」をはなれ、次の地へと向かう。

向かった先は足助。
駐車場に相棒を停め、付近を散策。

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紅葉で有名な香嵐渓。

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飯盛山に登る。

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そして、足助の町並。
これを「昔ながら」というのか。

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はたまた「古びた」と言うのか。

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し、しすたあ!

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かつては宿場町として栄えた足助。
お茶屋での休憩気分で「風外」でひと休み。

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「たんころりん」と「風外まんじゅう」。

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さっぱりとした甘さで美味しい!!

ちなみに「たんころりん」とは竹かごと和紙で作った円筒形の行灯の名前で、8月の夜に足助の道沿いに並べられる。
灯りの元となる「ひょうそく」という道具がひょうたんに似ていることから「ひょうたんころりん」と呼ばれてたのが、略されて「たんころりん」と呼ばれるようになったらしい。

これは、風外に置いてあった地元の中学生たちが作った観光マップの「足助にこりん」。

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きめ細かく書かれた案内は、日本語だけでなく英語のページもある。
中学生がこういうのを作るのって、とてもいい。
みんな足助が大好きなのかな。

足助にて、故きを温ねて新しきを知る。

おちあいばし。

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人と人とが落ち合う橋。
人と人とのふれあい。

眩い陽光が家並を照らす。

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その光は、希望の光なのか、それとも憂いの光なのか。
失礼ながら、正月の「閑散とした」足助の風景から、商売っ気や物質的な豊かさを感じることはなかった。
しかし、「そんなことはどうでもいい」といった精神的な豊かさを持ち合わせているような気がした。
単なる通りすがりの都合のいい解釈でしかないのかもしれないが……。

「新しいベッドタウンの長久手」と「古い田舎町の足助」。
短時間にこの両極を訪問できたことはとてもよかった。

そして、香嵐渓の冬景色を見て思ったこと。
確かに言えることは、どんな地であろうと、どんな境遇であろうと、冬枯れの木々はしっかりと春への準備をしているということ。

2019年。
今年はどんな年になるのか。
いや、するのか。
それは、自分次第。

■ ことこと屋洋食珈琲館 竹の山店 食べログ情報
・電話:0561-63-0160
・住所:愛知県長久手市市が洞1-1303
・交通手段:杁ケ池公園駅から1,202m
・営業時間:8:00 ~ 19:00 ( L.O.18:00 )
・定休日:無休

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ふじやま亭 - 2019.01.02 Wed

本牧の地で、ハマのガチチャーハンNo.1を堪能

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みなさま、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします!



昨年末、オムライスの食べ納めをどこの店にしようか思案していた。
なんか変わり種がいいなあ。
かつ、やはり最後は地元で締めたい。

と、ボクの目に飛び込んできたのが「ガチチャーハン」の文字!

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出典:ガチチャーハン公式サイト

2018年の夏に行われた、「ガチでうまい横浜の商店街チャーハンNo.1決定戦」。
そして、栄えあるチャンピオンに輝いたのがこちら!

ふじやま亭のオムチャン!

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出典:カナコロ

ん?
オムライスじゃん?
一見そう見えるが、たまごに包まれているのはれっきとしたチャーハンなのだ。
数々の強豪チャーハンをおさえ、見事優勝。
オムライス好きとしてはうれしい限りだ。

これはもう食べるしかない。
オムZ、発進!!

ふじやま亭はイオン本牧店内にある。

地下駐車場に相棒を停め、エレベーターで2Fへと向かう。

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エレベーターを降りフロアを進むと、ふじやま亭の隣にはこんな店が!

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カフェドアンク。
この店にも美味しそうなオムライスがある。
チキンライスもあるし、ナポリタンも美味しそう。
おー!スパゲッティグラタンもいいなあ!

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では、先ずはここで食べてから……なんてのは我慢して、今日は当初の目的を達成しよう。
ちなみにイオン本牧店の2Fはオムライス(オムチャンを含む)密集地帯で、グロリアカフェという店でもオムライスが食べられるようだ。

話をふじやま亭に戻そう。

こちらがふじやま亭。

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燦然と輝く「祝 金賞 1位」の文字。
ショーケースにも、「ガチチャーハン 金賞 1位」の文字が。

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オムチリやオム天津丼も気になる……。
いや、今日は初志貫徹。

店に入り、先にレジで注文と会計を済ませて席に着く。
中華屋さんながら渋いジャズが流れる店内。
壁に貼ってあるおススメを見ると……。

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ご飯もののおすすめは、やはりオムチャンかあ。
なんて思っているうちに速攻でオムチャンが運ばれてきた。

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ふわーと漂うケチャップの香り。
どこから見てもオムライス以外の何物でもない。
割りばしの袋にも店名のふじやま亭とともにオムチャンと書かれている。

Omunaoさん。
オムチャン。
なんか、自然と親近感がわいてくる。

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しっかりと焼かれたたまごのベールに包まれたチャーハン。

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では、さっそく一口。

おー!
チャーハン!!
すごいマッチングだ!!!

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この通り、どこから見ても、何度見ても、中は紛れもなくチャーハンである。
しかし違和感はまったくない。

食べる前は「チャーハンにケチャップってどうだろう?」と思ったのだが、食べてみてそのうまさの秘訣がわかった。
その答えは、しっかり焼かれた厚手のたまごにあり!

チャーハン「おい、なんでオレ様にケチャップなんざあかけるんだ」
たまご「まあまあ、落ち着きなさいな」
チャーハン「オレ様がケチャップライスならわかるが、違うだろ。わけがわかんねーよ」
たまご「いいからいいから」
ケチャップ("ドキドキ……。ど、どうしよう。チャーハンを怒らせるつもりはないんだけど……")
チャーハン「オレ様は独立した食べ物としてしっかり炒められて作られてるんだ。濃厚なケチャップで味が壊れちまうよ」
たまご「ここはひとつ、私にまかせなさいな」

チャーハンにケチャップだけではダメ。
きっと、たまごがあって、かつ、そのたまごにある程度の主張がないとこの料理は成り立たない。

たまご焼きにケチャップは合う。
たまご焼きとチャーハンも合う。
そう、しっかりとした食感の食べ応えのあるたまご焼きが、いい塩梅にチャーハンとケチャップの間を取り持ってくれているのだ!
まさに新感覚。
体中に、1981年に「きわどい味の新・柑橘系 マウンテンデュー」と出会ったときにも勝るとも劣らぬ衝撃が走る。

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食事を終え、満足を胸に店を出る。
眩いばかりの冬の日差しがコンクリートの路面に反射する。

イオン本牧店かあ。

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ボクにとっての思い入れの地である本牧。

そこは、高校生の頃に憧れた「ハードボイルドが似合うヨコハマ」の象徴的な地であり、そして何より、本牧の小港で郵便局を営んでいた祖父が空襲により非業の死を遂げた地である。

時は過ぎ、戦後の焼け野原からハードボイルドの似合う地へと変わった本牧は、今では日用品の買い物客で賑わうショッピングセンターへと変わった。

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複雑な思いが去来する。

ボクにとって非日常的な憧れの地であった本牧。
ハードボイルドはどこへ行った?
ハマはどうした?

噴水の向こうに広がる、どこまでも青い空。
その下を、笑顔の買い物客が通り過ぎる。

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変わりゆく街の景色。
大切なものは何?

ハードボイルドなんてどうでもいい。
個人的な郷愁や恰好や体裁なんてのもどうでもいい。

平和であること。
昨日と変わらぬ今日があること。
今日と変わらぬ明日があること。

ガチチャーハンNo.1決定戦が開催できる幸せ。
No.1に輝いたチャーハンを口にできる幸せ。
そして、雲ひとつない真っ青な空を眺めていられる幸せ。
やっぱり、それが何よりだと、つくづく思う。

■ ふじやま亭 食べログ情報
・電話:045-625-7521
・住所:神奈川県横浜市中区本牧原7-1 イオン本牧店 2F
・営業時間:10:00~21:00
・定休日:無休

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一凛珈琲 海老名店 - 2018.12.29 Sat

果てしなき大空目指し、海老名の地に凛と咲く花

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我が誕生日の12月24日。
相棒の1ヶ月点検にカレスト座間へと向かう。
ここまでの走行距離は800キロ弱。
暖機運転同様に今は不要とも言われる慣らし運転だが、やはり体に染みついた感覚は拭い去ることができず、これまでエンジン回転を一定以上は上げずに過ごしてきた。
点検とともにエンジンオイル、オイルフィルターを交換。
さあ、次のステップに移ろう。

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これまで運転してきて感じたこと。
久しぶりのFR(フロントエンジン+後輪駆動)、その運転感覚はやはり「楽しい」のひとこと。
自分の思い通りのラインを描くハンドリング。
それと、雨の日には、タイヤのグリップ力が低下するために生じる微妙なパワーロスをしっかりと感じ取れる。

7速オートマチックのマニュアルモードも、だいぶ慣れてきた。
コンピュータ制御と対話しながらの変速タイミング。
タイミングがあわないと、切り替え時にショックを感じたりレスポンスが悪かったりする。
レスポンス良く、かつスムーズな変速をするためのスピード、回転数、アクセル加減はどれくらいが適切か、これは相棒と毎日対話して体得するしかない。

速い車はいくらでもあるが、自ら考えながら運転をしていてそれにしっかりと応えてくれるクルマは多くはない。
素敵な相棒のおかげで、日々、免許取り立ての18歳の頃に追及していたクルマを自在に操る研究に明け暮れ、その楽しさを味わっている。

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点検は約1時間半で終了。
終了後は東名高速の海老名サービスエリアでオムライスをと思っていたのだが、カーナビを見ると大渋滞。
目的地を変えて以前から気になっていた店へと向かう。

その店の名は、一凛珈琲 海老名店

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大きな駐車場に相棒をとめ、店の扉を開ける。

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洒落た造りの店内は、ゆったりとした時間を楽しむことができそうな落ち着いた雰囲気を醸し出している。
入店時間は15:00頃。
あいにく禁煙席は満席で喫煙席へ。

注文は、もちろんオムライス。
点検が13:00からだったので遅い昼食だ。
メニューの名前は「特製ふわとろオムライス」。
サラダ付きで880円。

しばらくしてサラダが到着!
店の造りにピタリとマッチする盛り付けとシルバーセット。
器がコーヒーカップというのもいい感じだ。

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野菜とカリッとしたチーズトーストにサウザンドアイランドドレッシングがよく合っている。
特筆する美味しさではないが、見た目、食感、味のトータルバランスが良く好感が持てる。
メニューの写真を見る限り、オムライスもサラダ同様に店の雰囲気に合っていて見た目が美しそうだ。
オムライスが来たら、まずは見た目を楽しもうと決め込む。

しばらくしてオムライスが運ばれてきた。

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案の定、美しい。
きれいにまとまったオムライス。

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派手さはないが、彩り、盛り付けが器とともにデザインされていて、しっかりとした存在感を示している。
そう、これは可憐で凛とした、テーブルに咲く「一輪」ならぬ「一凛」のオムライス。

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口に運ぶと、ライスもデミグラスソースも主張を抑えた上品な味わいが広がる。
ガッツリ感はゼロ。
店内に流れるピアノ曲とも相まって、ゆったりとした気分で楽しむことができる。

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以下は一凛珈琲のホームページにあるコンセプトの内容だが、まさにそれが具現化されている。

~一杯の珈琲の幸せ~

自ら感じ、愛する全ての人に分かち合いたい・・・
凛と咲く花は見る人を喜ばせ、元気にし
癒しを分け与えてくれます

一凛珈琲の働き人と商品達も
お客様に感動と喜びを感じていただけるよう
凛とした姿勢のおもてなしを、常に目指しております

一杯の珈琲で味わう至福の一時をお過ごしください

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ひと口、またひと口と楽しみながら食べたオムライスの最後の一口を、ゆっくりと口に運ぶ。
カフェなので通常であれば食後の珈琲も注文するのだが、ディーラーで待っている間に何杯もいただいたのでさすがに飽和状態。

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勘定を済ませて店を出る。
今一度、一凛珈琲の建屋に目をやる。
凛と咲く花、か。
ふと、そんな言葉が口をつく。

いよいよ、平成最後の年末を迎える。
昭和から平成、そして次の時代へ。
平成はどんな時代だったのだろう。
次はどんな時代なんだろうか。

振り返ってみると、いつの間にか世の中のグローバル化が進んでいることを実感する。
企業経営はもちろんのこと、日々の生活の中でもそれは感じる。

個人的に代表的なのは、和暦に疎くなったこと。
昭和の頃は「今年は昭和何年」とはっきりと言えたが、平成は「あれ、今は平成何年だっけ?」となる。
和暦を書くのはお役所関係の書類を書く時くらいで、普段は西暦しか使わないから何年かわからなくても不自由しない。
年賀状をあまり書かなくなったのも和暦に疎くなった要因かもしれない。

それと、世の中のグローバル化を感じるのは、駅や電車の案内を見たとき。
日本語や英語に加えてハングル表示も書かれている。
昭和の時代には考えられなかった光景だ。

そんな中で生きている日本人。
かつての日本の文化や日本人気質が、いい意味でも悪い意味でも通用しなくなってきている。

例えば、悲劇のヒーロー、ヒロイン。
日本には「敗者の美学」が根付いている。
勝者よりも敗者にスポットライトが当てられたり、健闘して負けた弱者が讃えられる傾向にある。
その昔、大相撲で「貴ノ花(先代)vs北の湖」という対戦があり、軽量の貴ノ花に対して悪役の北の湖の図式が成り立っていた。
土俵際で必死にこらえる貴ノ花に、たとえ負けてもどれだけの人が大きな拍手を送っていたことか。

決して敗者の美学を否定はしない。
しかし、敗者の美学に酔いしれてはいけない。
ともするとそれは、ある程度で満足する「中庸から抜け出せない自分」を作ってしまう。
それだけならまだいい。
強者の排除(次元の違うものを村八分にするような精神なのか)や「嫉妬の塊の女々しい自慰集団」、はたまた「私ってかわいそうでしょオーラを満載した依存体質のかまってちゃん」を生み出す場合もある。
自分は自分、他人は他人と割り切ればよいのにそれができない。

人生、山あり谷あり。

つらい。
厳しい。
逃げ出したい。

だから「誰か助けて」ではない。
そんなとき、とどのつまり頼るべきは自分なのだ。
憐みの共感を得て心地よく悲劇の主人公を演じる人間もいる。
そんな人間には、微塵の魅力も感じない。
たとえからだは小鹿のようにブルブル震えていようと、心は自立の精神を失わなわずに凛としている「凛と咲く花」の、なんと美しいことか。

一凛の珈琲。
一凛のオムライス。
そして、一凛の人生。

次の時代を歩むのは、他の誰でもなく、自分である。

■一凛珈琲 海老名店 食べログ情報
・電話:046-200-9193
・住所:神奈川県海老名市上河内303
・交通手段:JR相模線社家駅より徒歩15分です
・営業時間:9:00~21:00
  モーニング 9:00~11:00
  ランチ 11:00~14:00
  ティータイム 14:00~18:00
  ヨルカフェ 18:00~20:00(L.O)
・定休日:無休

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洋食 葉椰子(はやし) - 2018.12.22 Sat

ハヤシの申し子劇場で、デミグラスソースの海に溺れたい

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午前6時。
まだ明けきらぬ寒空の下、我が相棒のエンジンに火を入れる。

ブオーン!
しじまに響く重低音の咆哮に、寒風を従えし冬景色が震える。

今のクルマは暖機運転不要と言われるが、エンジンが暖まらぬ状態で走らせるのはどうにも忍びない。
数分後、回転数の落ち着きを確認。
軽くアクセルを踏み相棒と対話する。
準備はOKかな?
さあ、行こうか。

オムZで行くオムライスの旅。
今回は、湘南の海を左手に神奈川県西部へと向かう。

先ずはローソンでホットコーヒーを購入し自らの暖機運転も済ませる。

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国道134号線から西湘バイパスへ。
アクセルを踏み込むと、待ってましたとばかりに相棒が本領を発揮する。
一気の加速に流れる景色。
街灯の群れが、連射ミサイルのごとく飛び去って行く。

やがて西湘パーキングエリアに到着。

アウディにスーパーセブン。
ん、KS? ケーニッヒスペシャルズ?

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ポルシェ。

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思い思いに楽しむ休日のドライブ。
片隅から聞こえるライダーたちの談笑。
早朝の西湘に、楽し気な海風が吹き抜ける。

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しばし海風と戯れた後、パーキングエリアを離れ目的地へと向かう。
ここからは10分弱で到着の予定だ。

この日の目的地は小田原。
箱根に行くときや新幹線に乗るときによく通りはするが、このところじっくりと街並みを味わったことはない。
午前中は街の散策と決め込む。

眠りから目覚めたばかりの街角。

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新幹線の高架をくぐり、小田原城方面へ。

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久しぶりの小田原城。

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こちらは小田原城に隣接する報徳二宮神社。

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地元の雄である二宮尊徳(二宮金次郎)を祀る神社だ。

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小田原城は何回も来たことがあるがここは初めて。
敷地は決して広くはないが、落ち着いた佇まいに心が和む。
近くて遠い小田原。
その良さを、改めて知る。

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散策も終わり、いよいよメインイベントへと向かう。

小田原駅から伸びる商店街(錦通り)を進む。
しばらく行くと小路と接する交差点があり、目的の店の看板に遭遇する。

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なるほど。
これは看板がないと通り過ぎそうだな。
ちょっと怪しげな、狭く静かな路地裏。

そんな空間に在るのが、洋食 葉椰子( ← リンク )

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和洋折衷の様相の洒落た店構え。
開店の時間にあわせて扉を開ける。
当然のごとく、先客はいない。

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店員の女性に案内された席につきメニューを拝見。
昼の時間帯はランチメニューの提供で、A、B、Cの3種類のセットがある。
Aは+150円でサラダとコーヒーor紅茶付き。
Bは+350円でAとドルチェ(甘いデザート)
Cは+500円でAと前菜盛り合わせ。

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「とろとろチーズのオムライス」のAセットを注文し、店内の風景を楽しみながら出来上がりを待つ。
外観同様にライトな感覚で小綺麗にまとまったフロアには、カウンターが4席に、4人掛けのテーブルが2つと2人掛けのテーブルが6つ。
ほどよい音量で流れるクラシックが耳にやさしく響く。

ほどなくしてサラダが配膳される。
冷えたシャキシャキ野菜にワサビ風味があいまって、とても美味しい。

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やがて、フライパンで炒める音が店内に流れはじめクラシックと調和する。
この演出に否が応でもクライマックスへの期待が高まる。

ちょうどサラダを食べ終わる頃、タイミングよくオムライスが登場。

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目の前に供されたそれは、オムライスの元祖である銀座の煉瓦亭のオムライスを彷彿とさせるたまごを混ぜ合わせたタイプのもの。

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デミグラスソースとのバランスもよく、とても美しい。

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美しいのは見た目だけではない。
食感も味も、みな美しい。
いい塩梅に混ざったご飯とたまごとチーズが、とろとろの柔らかい食感を創出。
そこに、これと対照を成すカリカリに焼かれた表面の食感が加わり、素敵なハーモニーを奏でる。
そして極めつけに、その両方がコクのあるデミグラスソースの深海へと溶け込んで行く。
その「美味しさ」が、実に「美しい」のだ。

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オムライスは、基本的に、たまご、ご飯、ソースの3つから成る。
そのバランスはものによってまちまちであるが、葉椰子のオムライスは、間違いなくデミグラスソースが主役。
それも、ただただ自己主張をするだけの大根役者ではない。
主役級の脇役であるご飯、たまご、チーズをその広い懐に収め、観客を魅了してやまない大舞台へといざなう。

「ハヤシライス」を、店名の入った「 葉椰子ライス」と名のるだけのことはある。
「葉椰子=ハヤシ」の名に偽りはない。

一口、また一口と、いや、一幕、また一幕と、じっくり、ボクの体内で繰り広げられる大舞台を味わう。
これぞ至福の瞬間。

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感動の食事を終えてレジへと向かう。
「いやあ、すべての材料や味がデミグラスソースに溶け込んで行きますね」
他に客がいないことを幸いにシェフに語りかける。

しばしの間返答を整理する表情を浮かべていたシェフが、言葉を選んで口を開く。
「オムライスはオムライスが、ハンバーグはハンバーグが主役かもしれませんが、ボクはデミグラスソースに食わせてもらっています」

「やっぱりそうですか。このデミグラスソースの海に溺れたいくらいです。デミグラスソースが売りなのでこの店名をつけたのですか?」

「いや、名前が林なんですよ。祖父が物を書くときに葉椰子を名乗ってまして、ボクは違う道を歩んだんですけどその気持ちを受け継ごうと店の名にしました」

「え!ハヤシさんなんですね。これはもう生まれながらにしてデミグラスソースを作る運命が与えられていたのではないですか。たまごとご飯を混ぜ合わせたタイプもデミグラスソースにピッタリですし」

「オムライスのタイプは迷わなかったですね。煉瓦亭で食べてこれだと思いまして。味つけはデミグラスソースに合うようにしていますけどね。他のオムライスはまったく食べてないです」

「それはすごい。やっぱり運命、いや、天命ですよ(笑)」

「それと、洋食屋なんですが、カツやエビフライ、コロッケといった料理はないんです。合うのが、カツはソース、エビフライはタルタルソース、コロッケはソースかケチャップで、デミグラスソースではないなあ、なんか違うなと」

すごい徹底ぶりだ。

「エビはアレルギーで料理しているとかゆくなっちゃうのもあるんですけどね。ケータリングなどでお客様から要望があったら作りますけど、それ以外は作りません」

もしかして、体質までもがデミグラスソース向きなのか……。
これはもう、デミグラスソースの申し子以外の何者でもない。

その後も、たまたまお客さんが来なかったことを幸いに、フロアの女性も交えていろいろな話をすることができた。

たとえその日がクリスマスのようにかきいれどきの日であっても、定休日の木曜日であれば休むこと。
常連風を吹かし「自分の店」のように振舞うお客さんを出入り禁止にしたこと。
そのお客さんが数か月後に来店し、紳士的な態度に変わっていたこと。
お客さんの文句も取り方で提言として受け取れること。
年が明ければ開店して15年目を迎えること。
そして、生命線であるデミグラスソースは、開店以来毎日同じ味を守り、切らすことなくかつ焦がすことなくつぎ足していること。

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楽しいひとときを過ごし帰路へと着く。
戦国時代は城下町として栄え、江戸時代は東海道53次の宿場町でもあった小田原。
その人口は、一時は20万人を超えたが今は減少傾向にある。

ボクが幼少の頃、ちょっとした買い物をする場所と言えば活気に満ちた駅前の商店街かデパートだった。
商店街なら大船、デパートなら藤沢という具合だ。
親にミニカーを買ってもらいレストランでご飯を食べながらミニカー遊びに興じ、たまに映画館で映画を見る。
神奈川県の市の中でも、幼心に思ったのが、横浜や川崎は規模が大きすぎてあまり馴染めず、大船や藤沢くらいがちょうど良いということ。
小田原も、ボクの中ではちょうどよい大きさの街で好きな場所だった。
そんな小田原だが、今の駅前はかつての輝きを失っている。
きっと隣の鴨宮に大規模ショッピングモールであるダイナシティやフレスポ小田原シティーモールができ、そちらに客が流れている影響なのだろう。
藤沢と辻堂、本厚木と海老名の関係に似ているかもしれない。
最新のショッピングモールも良いが、魚屋のおじさんのだみ声が聞こえてきそうな商店街には36°Cのぬくもりがある。

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「長話までさせていただき、ありがとうございました」
「またお待ちしています」
小雨のパラつく冷え切った商店街を歩くボクの脳裏に、深々と頭をさげる林さんと店員さんの姿が浮かぶ。

デミグラスソースの申し子との出会い。
人肌の心地よさに包まれた店内。
36°Cのぬくもりを受け継ぐ林さん、いや、葉椰子さん、小田原駅前を、よろしく。


■洋食 葉椰子(はやし) 食べログ情報
・電話:0465-24-8840
・住所:神奈川県小田原市栄町2-7-30
・交通手段:小田原駅東口から徒歩3分
・営業時間:11:30~15:00 17:30~21:00
・定休日:木曜日

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Author:Omunao
神奈川県に住むオムライス好きの男性です。
食べに行ったお店の超個人的食べレポと、その店で思い浮かんだショートストーリー(食べレポのページにくっついています)、それと気まぐれ記事を好き勝手に書き綴ります!

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