2017
11.20

星乃珈琲 藤沢長後店

街の定番喫茶で過ごすホッとするひととき

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冬将軍が来日するといわれていた週末。
彼は、確かにやってきた。
ネットには「冬将軍、来日早々威力を見せつける。全国で冬本番を体感。福岡も札幌も正月頃の気温。日本海側は大雪、吹雪、雷雨など。太平洋側も一部で雪や雨」なんて記事も。

夕刻、予想以上の寒さに首をすくめながら街を歩く。

まだ5時だというのに、すでに日は沈もうとしている。
どこにでもあるような、街の夕暮れ。

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なんでもない景色だが、その景色を見られることがしあわせだと思う。

やがて目的の店に到着。

店の名は、星乃珈琲( ← リンク )

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「星乃珈琲」は、「卵と私」や「洋麺屋五右衛門」などを運営する日本レストランシステム株式会社が2011年より展開しているチェーン店で、「マツコの知らない世界」の「3大レトロ珈琲チェーンの世界」でも紹介された店。
最近ではいたるところで見かけるようになり、街の喫茶の定番となりつつある。

雑誌類が置いてある入口を抜け店内へ。

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さすが人気店!
かなりの席数があるがほぼ満席状態。
さいわいにして空いていた席があり、入口付近の席に陣取る。

さっそくメニューを拝見。

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お目当ては、もちろん、オムライス!

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オムライスドリアもいいけど、ここはオーソドックスに「洋食屋さんのオムライス」。
喫茶だからつけられるネーミング。
洋食屋で「洋食屋さんのオムライス」とつけるのも違和感があるし、町中華で出されても……。
まあしかし、昔ながらの喫茶は堂々と「喫茶店のオムライス」を主張し、単なる「オムライス」の名で「ナポリタンvsオムライス」の雰囲気を醸し出しているし、どちらかというとファミレス感覚に近いのかもしれない。

オムライスの出来上がりを待つ間に「星乃ブレンド」を頂く。

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うん、おいしい!
皿に書かれた「HAND DRIP COFFEE」の文字がいいね!
手作りのおいしさ。
冬将軍にやられた身に「暖」が注ぎ込まれ、ゆったりと時間が過ぎて行く。

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そうこうしているうちにオムライスが到着!

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とても綺麗に仕上げられた典型的なオムライス。
確かに「洋食屋さんのオムライス」という名がピッタリの装い。
均一に焼かれた玉子で、しっかりとくるまれている。

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では、いっただきま~す!

中のチキンライスはあっさりめで食べやすい。
具材の鶏肉、玉ねぎ、マッシュルームもいい塩梅にちりばめられていて、ケチャップの酸味との相性も良い。

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食後、会計を済ませ店外へ。
外はすっかりと夜の帳が下りている。

夜空に照らし出された「星乃珈琲」の看板へと視線を向ける。
味も美味しい。
となりの席との間に仕切り版があり、居心地もよい。
店員の接客も良い。
「満足」が、胸に去来する。

美味しいコーヒーに美味しいオムライス。
身も心も、芯から温まる。

冬は、もう、すぐそこまで来ている。
すでにイルミネーションを点灯させている家もある。

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さあ冬将軍、どこからでも来やがれ!
こっちには「星乃珈琲」という強い味方がいるぜ!!


■ 星乃珈琲 藤沢長後店 食べログ情報
・電話:0466-46-1871
・住所:神奈川県藤沢市長後1065-1
・営業時間:9:00~22:00
・定休日:年中無休

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2017
11.14

コシバ食堂

カオスの街に根付く永遠のアナクロニズム

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午後6時。
川崎駅付近での仕事を終え、夜の帳が下りた人混みに身をゆだねる。

家路を急ぐ人。
杯を求め居酒屋へと向かう人。
人それぞれ、思い思いの目的を持ちながらも、きれいな行列が横断歩道を渡って行く。

さてと……。

駅へ向かう人波に逆らいつつ市役所通りを東へと進む。
砂子の交差点をすぎ、市役所前の交差点が視界に入る。

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川崎。

そこは、神奈川県では横浜に続く大都市であるが、横浜に比してなんとなくダーティなイメージがある都市だ。

「川崎ぜんそく」といった公害で有名になったせいか。
それとも「堀之内」といった風俗街の印象か。
あるいは「川崎競馬」、「川崎競輪」といったギャンブルのイメージが強いのか。
はたまた、闇市の時代から続く裏の世界が醸し出す雰囲気なのか……。
ここ市役所前も戦後は闇市のメッカとして君臨した地であり、場の持つ力なのだろうか、市役所通りから一本入った路地からは場末の香りがぷんぷんと漂ってくる。

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そんな一角にお目当ての店はある。

駅方面から見て、市役所通りの市役所前東交差点を右折し平和通りに入りすぐの場所に位置する、コシバ食堂

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1950年(昭和25年)創業のこの店は、戦後の時代から川崎を見続けてきた老舗だ。
その割に建物が新しく見えるのは、2013年11月に隣家の火事で全焼し、同じ地に再建したためだ。

まずは美味しそうな料理が並ぶサンプルケースでオムライスを確認。

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扉を開けて店内へと足を運ぶ。
「いらっしゃいませ」
お年は召しているものの矍鑠としたおかみさんの大きな声が響く。

先客はふたり。
カウンター席にひとりと、テーブル席にひとり。
ともに若い男性で、その振る舞いから常連客とお見受けした。

席はカウンター5席と2人掛けのテーブル席が4つ。
この日もボクも含めてみな個人客であるように、4人掛けのテーブルではないのを見ると、この店を訪れるのは個人客が多いのであろう。

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テーブル席に陣取りさっそくオムライスを注文。

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出来上がりを待つ間にメニューを拝見。
さすが「味のデパート」の冠をつけるだけのことはあり、定食、飯類、丼物、スパゲッティー、一品料理と、レパートリーはふんだんにある。
ちなみにここは「ニラレバ」である。
(やばい、くせになっている……)

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やがてオムライスが到着。
中華スープとのセットで、見た瞬間に美味しいことが間違いないことを確信。

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福神漬けもいいアクセントになっている。

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ではさっそく。

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オムライスにスプーンを入れたとたん、マーガリンの甘い香りが広がる。

ケチャップライスは濃い目で、中にはゴロゴロとしたハムと玉ねぎ。

玉子の焼き具合が絶妙で、中側はとろとろで白身がいい塩梅に具材と絡み合う。

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うん、おいしい!!!!!!!!!!!!!!

オムライスって、これでいいんだよね。
うむも言わせずそう思わせるものがこの店にはある。
70年近くも川崎の地で多くの人々の胃袋を満足させてきたコシバ食堂。
小さな店だけど、その存在感と安心感はハンパない。

食後、おかみさんに挨拶をして会計をすませる。
「おいしかったです」
「ありがとうございます」
おかみさんの甲高い声が耳に響く。
「いつまでもやっていてくださいね」
「はい、ありがとうございます」
老婆の若々しい笑顔がはじける。

カオスの街、川崎。
その中にしっかりと根付いた老舗、コシバ食堂。
いろいろな客と接しいろいろな光景を見てきて、そして、火事の憂き目からも見事に復活した。

閑散とした商店街に出て空を見上げる。
上空から吹き降ろす晩秋の風は冷たく身に染みるが、おなかもこころも、妙に暖かい。

■ コシバ食堂 食べログ情報
・電話:044-233-0807
・住所:神奈川県川崎市川崎区東田町6-1
・営業時間:11:00 ~ 15:00 17:00 ~ 21:00
・定休日:土曜日、第3土日は連休

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2017
10.22

アカシア再訪

人生の交差点「新宿」に咲き誇る、こころの街路樹

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昨年、マツコの知らない世界の撮影でご協力いただいた新宿のアカシア

先日「YAHOO!ライフマガジン」 ( ← リンク ) でも紹介させていただいたが、またもや再訪の機会に恵まれた。
実は、今回も「訳あり」。

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歴史を感じる重厚な建物の扉を開けて開店前の店内へ。
とたん、文化の香りがボクを包み込む。

やっぱりすばらしい。

場所が持つ力。
この店に刻まれた年輪は、作り手、お客さんを始めとする多くの人々の思いと足跡が作り上げたものである。

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そして、オムライス。

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奇をてらわないオーソドックスなフォルムの中に秘められた絶品。
一週間かけて燻製にする自家製ハムKRBの塩加減とケチャップライスの炒め具合が絶妙にマッチして、口の中で最高のハーモニーを奏でる。
久しぶりにその味を堪能し、その美味しさを改めて実感。

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日曜日に訪問したのだが、11:00の開店と同時にすぐに満員の状態。
新宿という場所柄もあるが、とにかく人気の高さは半端ない。

さて、訳ありとは……???

近日中に公開できると思う。

公開した暁には、みなさま、ぜひよろしくお願いいたします!!

ではでは!


■ アカシア 食べログ情報
・電話 03-3354-7511
・住所 東京都新宿区新宿3-22-10
・交通手段
  東京メトロ「新宿」駅 徒歩1分
  東京メトロ「新宿三丁目」駅 徒歩2分
  JR「新宿」駅 東口徒歩3分
  都営大江戸線「新宿西口」 徒歩3分
・営業時間 11:00~22:00(L.O.)
・定休日 不定休 HPにて要確認

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2017
10.13

シバライズ

若人の息吹を感じる瞬間

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大和に面白そうな店があるとの情報を仕入れた。

相鉄線、小田急江ノ島線大和駅から歩くこと5分。
大和警察署の斜め向かいにその店はある。
その名は、シバライズ

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ラーメン屋?
中華料理屋?
はたまた???

洒落た一軒家の前では、「中華そば」と書かれたのぼり旗が、秋風に吹かれ悠然とはためいている。
午前11時30分。
開店と同時に入店。
当然のごとく、先客はいない。

「いらっしゃいませ」
若い女性の声が、元気よく迎えてくれる。

会釈をして客席へと向かう。
そして客席の奥にある厨房には若い男性店主の姿が。
そう、ここは若夫婦が切り盛りしている店だ。

後継者がおらず閉店する店が相次ぐ中、こういった店に出逢えると妙に嬉しくなってしまう。
席に着き、さっそくメニューを拝見。

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お目当てはもちろんオムライス。
メニューには「店長こだわり」の肩書があり、期待が膨らむ。

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が、嬉しさでハイになったボクの口からは、オムライスの前に別の言葉が飛び出した。

「ニラレバ炒めください!」

メニューには「シバの名物コロコロレバーは絶品」とある。
これは食べるっきゃない!!!!!

カウンター3席、4人掛けのテーブル席が3つと2人掛けのテーブル席がひとつ。
小さな店内に、具材を炒める心地よい音が響き渡る。

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ほどなくしてニラレバが到着。

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おー!
確かにレバーがコロコロだあ!
レバーは臭みもなく、味もいいし食感がまたいい。
もやしとニラはシャキシャキ。

いいじゃん、シバライズ!!!

続いてオムライスを注文。

なるほど!
とってもきれいなオムライス!

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では、いっただきます!

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うん、美味しい!

タマネギの甘みがよく活かされている。
優しい味で、家庭のオムライスに近い感じかな。
店主に伺ったところ、お客さんの希望でメニューに加えたとのこと。
みんなオムライスが好きなんだね!

よーし!
勢いを増した口が更なる注文を叫ぶ。

「これください!」

テーブルにあったこのメニューがどうにも気になって仕方がない。

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餃子の具を入れたラーメン。
ありそうでないラーメンだよね。

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こちらもまた絶品!
ニンニクが効いた、まんま餃子のラーメン。
病みつきになりそう。。

いやあ、いい店を知ったなあ。

満腹のお腹をさすりながら壁に目をやる。
そこには野球選手のサインが……。

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徳島インディゴソックスの、誰だろう。
背番号は6。
独立リーグのチームだから、選手の知名度も低く、調べてみないとわからない。

えーと、背番号6は……。
選手名鑑には外野手の三國和磨選手とある。
しかし、入団は2017年。
サインの日付けは2016年3月4日。
あれ、おかしいなあ???

「この選手って知合いですか?」
奥さんに尋ねると、
「もうやめちゃったんです。鎌倉出身の子で、大和に練習で来たんですよ」
との返事。

そうかあ。
プロ野球選手を目指して、夢破れたのかなあ……。
厳しいプロの世界。
上には上がいることを、そして自分の実力値をはっきりと思い知らされる世界。

誰だろう。
やめちゃって、今、どうしているんだろう。

気になる……。

徳島インディゴソックスの2016年の選手を調べてみる。
すると、退団選手のお知らせの記事が見つかった。

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牧口良秀選手。
5月4日の退団なので、入団してすぐにやめてしまったことになる。

さらに、牧口良秀の名で検索してみる。

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どうやら、武蔵ヒートベアーズの選手として野球を続けているようだ!

1997年生まれだから今は20歳。
まだこれからだし、あきらめずに夢を追っているんだな。
勝手な想像だが、安堵の感を抱く。

と同時に、素朴な疑問がよぎる。
20歳だよなあ。
1997年生まれということは、高校の卒業は2016年3月。
出身高校は日本航空高校とある。
日本航空高校と言えば山梨県の野球強豪校。
なぜ神奈川県の大和で練習?

さらに。
武蔵ヒートベアーズの選手名鑑には、徳島インディゴソックスの前にはBBCスカイホークス所属とある。
2016年3月に卒業して徳島インディゴソックスに入団。
その前にBBCスカイホークスに所属していたって、どういうこと?

疑問を解決すべく検索を続ける。

お?

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3月4日は卒業式とある。
ということは、牧口選手は卒業式の日にシバライズに来てサインしたことになる。
山梨の日本航空高校の卒業式の日に大和に来て練習?
そもそもBBCスカイホークスって、どんなチーム?

そして、カナロコの、「再び輝ける日を BBCスカイホークス」の記事にたどりついた。

こちら ( ← リンク ) がその記事。

そうだったのかあ……。

野球強豪校の環境になじめずに退学した子を受け入れるBBCスカイホークス。
挫折を味わった子たちが、野球を追い続けて日本航空高校の通信制課程の授業を受けながら大和スタジアムで練習に励む。
牧口選手もそのひとり。
記事には、「いつかプロへ行く。遠い道だけど、少しずつでも近づける場所に来られた」とある。

感動が押し寄せる。
とにかく、夢に向かって突き進んでほしいと、せつに思う。

若夫婦が営む、ちいさな、でもしっかりとしたポリシーを持った大和の店。
練習帰りに、そこでお腹をみたす夢追人。
なんて素敵な風景なんだろう。

牧口選手のサインにそえられた「辛い時ほど笑顔」の言葉。
そして、「偉大なる3年一同」の記名。

何度も何度もその文字を読み返す。
自然と、ボクの中から思いがあふれ出す。
シバライズを、牧口選手を、そしてBBCスカイホークスの選手たちを応援し続けよう。

未来

希望

「シバライズ」の入口は明日への扉。
その店内は、まばゆいばかりの光にあふれている。

■ シバライズ 食べログ情報
・電話 046-262-6675
・住所 神奈川県大和市中央1-6-16
・営業時間 11:30-14:30 (LO) 17:30-22:00 (LO)
・定休日 日曜日

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2017
10.03

新駒

看板に刻み込まれた確かな味の証

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去る9月30日、横浜の名店 タマガワ がその歴史に幕をおろした。

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タマガワは、スパゲティナポリタンの発祥であるホテルニューグランド初代総料理長サリー・ワイルさんの元で修行した初代店主・小澤健之助さんが、1947年(昭和22年)に調布の多摩川近くで創業した老舗。
その後、横浜に移転し、70年もの長きに渡って人々のお腹とこころを満たしてくれた。

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横浜では今年の4月に1967年(昭和42年)創業の 山田ホームレストラン が店主の急逝で閉店。
名店の相次ぐ閉店は寂しいけど、いつかはくる別れ。

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ありがとう。
さよなら、タマガワ。

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10月1日、日曜日。
東海道線に揺られ川崎へと向かう。
川崎駅で市営バスに乗り換え、臨港警察署前で下車。
バス停から歩くこと5分。
閑静な一角に黄色い看板がお目見えする。

中華料理 新駒 と書かれた古びた看板。

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うわっ!
すごいな、この看板。
大丈夫かなあ……。
一瞬、不安がよぎる。

が、次の瞬間、不安が安心に変わる。

開放されたドア。
店の前に並ぶ数台の自転車。
それはきっと、周辺の空気に溶け込んだ、地元民に愛される店。
休日のゆったりとした午後の時間に、平和な陽光が差し込む。

「こんにちは」
開け放たれたドアを抜け狭い店内に滑り込む。

4人掛けのテーブルが3つと、カウンター6席。
カウンターには年配の男性客がひとり。
テーブル席には若い夫婦がひと組と、父子がひと組。

カウンター席に陣取り、さっそくオムライスを注文。

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「オムライス」
初老の夫婦が営む店に、奥さんの声がこだまする。

ちょっと色のあせた赤いテーブルに、赤い椅子。
壁に貼られた多くのメニュー。
ざっと数えたところ、麺類が23、ご飯ものが15、おつまみが17。
そうかあ、ニラレバではなくて、ニラ炒めとレバー炒めが別メニューなのかあ……。
そんなことを思いつつ、今度は耳を澄ませる。

かすかに聞こえる天井近くの一角に設置された扇風機のうなり音。
その対角に設置されたテレビから流れるは、日曜日の昼の定番、パネルクイズ アタック25。
そして、中華鍋ではじける油の音が合唱をはじめる。

ゆっくりと流れる時間。
美味しそうにご飯をほお張る先客。

「ごちそうさまでした!」
食事を終えた子供の大きな声。

いいなあ、この雰囲気。

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やがてオムライスが出来上がり、目の前に運ばれる。

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眼前に立ち込める湯気。
店名が書かれたお皿に乗った、ほっかほかのオムライス。
これは間違いない!
中華スープも美味しそう。
目にした途端、美味しさを確信。

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先ずはひと口。

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うん!
美味しい!!!!!!!!!!!!!!!

口の中に広がる香ばしさとやさしさ。
しっかりと炒められたあつあつのチキンライスには、鶏の風味と玉ねぎの甘みが詰め込まれている。

それもそのはず。

大きく切られた玉ねぎに、

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ゴロゴロチキン。

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中華スープもオムライスにピッタリ。
これぞ町中華のオムライス!
ひとくち、またひとくち、ゆっくりとその味わいを楽しむ。

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「美味しいですね」
お礼を述べて会計を済ませる。
「ありがとうございます。これしかできないんで」
礼儀正しいご主人が頭をさげる。
「ここはどれくらいになるんですか?」
「先代からなので、もう六十年以上ですね」
ちょっと照れ笑いを浮かべるご主人。
その表情には、地元民に愛される職人の腕とやさしさがにじみ出ている。

「また来ますね!」
そういって店を出る。

「ありがとうございました!」
背中にご主人の声が響く。

タマガワ、山田ホームレストランの閉店。
新駒は……。

戦後から高度経済成長期に開店した町の飲食店の多くは、店主がそろそろ引退の年を迎え、後継者がいない中、その歴史の終焉へと向かっている。
2020年の東京オリンピックまでは頑張る。
そんな合言葉もあるようだ。

改めて、新駒の看板を眺める。
そこに刻まれているのは、確かな味の証と年輪。

メニューのはじから順に全部食べてみたいな。
秋色の風が、こころにしみる。


■ 新駒 食べログ情報
・電話 044-299-4814
・住所 神奈川県川崎市川崎区池上新町2-6-2
・交通手段
 川崎駅東口バスターミナルより川崎鶴見臨港バス・川崎市営バス臨港警察署前バス停下車 徒歩2分
・営業時間 11:00~14:00 17:00~21:00
・定休日 火曜日

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