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2015-01

南の島にこころを寄せて その3 - 2015.01.10 Sat

禁教令がひかれたまま、時は幕末を迎える。
幕末と言えば、そう、開国の機運が盛り上がってきたとき。

そのきっかけは……。
はい、では問題です!
次の文のa~cにあてはまるものを選びなさい。

( a )年、( b )が率いるアメリカ合衆国海軍東インド艦隊の艦船4隻が日本に来航した。
この事件を( c )と言う。

a : ①1853年 ②1868年 ③1874年
b : ①マッカーサー ②ボビー ③ペリー
c : ①黒船来航 ②ビートルズ来日 ③蒙古襲来

こたえは、a:①、b:③、c:①だよね!!
間違えた人は校庭10週!

日本に来たペリーは、開国を求める「アメリカ大統領国書」を江戸幕府に提出。
この結果、1854年に「日米和親条約」が結ばれ下田と箱館(函館)が開港された。
また同年には「日英和親条約」、「日露和親条約」も締結され、こうして鎖国の時代は終焉を迎えることに。
さらに、1859年には「日米修好通商条約」が締結され、新たに、神奈川(横浜)・長崎・新潟・兵庫(神戸)が開港された。
「メリケン(=アメリカン)」という言葉ができたのもこれによってだね!

開国と同時に禁教令も緩和される。
1859年、江戸幕府は開港場居留地での信仰の自由を認め宣教師の来日を許可した。
カトリック教会はパリ外国宣教会を通して宣教師を派遣し、フランス横浜領事館付通訳兼司祭として来日したジラールは1862年に横浜天主堂を建立。ベルナール・プティジャンは、1864年に大浦天主堂を建立した。

さて、ベルナール・プティジャンにより建立された大浦天主堂。ここで歴史的な出来事が起きる。

大浦天主堂は居留フランス人のために建てられたものなんだけど、プティジャンは日本人にも自由に見学することを許していた。
なぜか?
長崎はキリスト教殉教者の地なので、「今でも信徒が潜んでいるのでは? もしかすると訪れて来る日本人の中に信者がいるのでは?」という思いがあったからなんだね。

そしてその日を迎える。
1865年3月17日の午後、15人ほどの男女が大浦天主堂にやって来て、扉の開け方がわからず難儀していた。
これを見たプティジャンは扉を開けて一行を中に招き入れた。
そしてプティジャンが祭壇の前で祈っていると……。
一行の一人で杉本ゆりと名乗る女性が彼のもとに近づき、「ワレラノムネ、アナタノムネトオナジ(私たちの信仰はあなたの信仰と同じです)」「サンタ・マリアの御像はどこ?」とささやいた。
そう、彼らこそ長きにわたって、死の危険を犯してまでキリスト教の信仰を守っていた人々だったんだね。

この「信徒発見」と呼ばれる出来事が起きて以来、「自分たちもキリシタンである」という人々が名乗り出るようになる。
ちなみに今年は「信徒発見」150周年。昨年から記念ミサも行われているようだ。

150110goto1.png
信徒発見のマリア像

話を五島列島に移そう。
前回書いたように、1797年に3,000人の潜伏キリシタンが五島列島に渡っている。
そう、今こそ名乗り出るときと、五島でもキリシタンたちが次々と信仰を表明した。
開国で禁教令はゆるくなってきたとは言え、解かれたわけではない。
ここで悲劇が起きる。

江戸幕府は「信徒発見」以降に表だってきたキリシタンを一掃するため、弾圧を始めた。
1867年、「浦上四番崩れ」と呼ばれる事件では、大量のキリシタンが捕縛されて拷問を受けた。
このあと時代は明治へと移るが、明治政府は江戸幕府の行っていた弾圧を継承している。

この弾圧は五島列島でも起きることに。
世では「五島崩れ」と呼ばれている。
起きた場所は五島列島のひとつ、久賀島。
1868年、大浦天主堂で洗礼を受けた久賀島の信徒が「キリスト教だけを信じる」と代官に宣言したことにより事が始まる。
代官は、拷問によっても棄教しない約200人の信者を6坪の狭い牢に8カ月にわたって閉じ込め、棄教を迫った。
食料は少量のサツマイモ。信者たちは横になって眠ることもできず、汚物にまみれた。
この弾圧で命を落とした43人の名前が墓碑に記されている。
多くは幼い子どもや老人たちであり、みな純粋に教えに従い抵抗することなく死を受け入れたという。

このような悲劇がプティジャンによってヨーロッパに伝えられると、日本は各国から非難を受けるようになり、やがて明治政府はキリスト教を認めることとなった。
そして1873年、キリスト教の禁止は解かれる。

つづく

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神奈川県に住むオムライス好きの男性です。
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