卵と私 新宿ミロード店 - 2015.02.21 Sat
夜、仕事で新宿方面に行った帰り。
ちょっとお腹がすいたこともあり、せっかくなので「久々にお店のオムライスを」と思い立った。
さて、どこにしようか???
えーと……。
答を出すまでに3秒とかからなかった。
疲れた体を新宿の人混みの中に運ぶ気力もない。
「ここは駅のそばで……」
ボクの中でボクがボクに話しかける。
ということで、ミロードの7Fにある、卵と私 新宿ミロード店に!
エレベーターでスーッと7Fに到着。
新宿ミロードは7Fから9Fがレストラン街。7Fには、「卵と私」の他に、「らーめん山頭火」、「シェーンズバーグ」、「洋麺屋 五右衛門」、「cafe Est!Est!」などの店が軒を連ねている。
「卵と私」は、同じフロアにある「洋麺屋 五右衛門」同様、「日本レストランシステム株式会社」が運営する店で、関東、関西を中心に全国に20店舗ほどある。まあ、関東、関西以外は静岡1、愛知2、北海道1、福岡1なので、全国展開というほどでもないかな。
エレベーターを降りてから店まではすぐ。
オムライスの並んだショーケースが姿を現す。

それにしても……。
ずっと気になってたんだけど、
やっぱり名前がスゴイ。
卵と私。
小学校の作文のテーマか、それとも卵への熱き思いほとばしる青年の主張か、はたまた卵と相対峙する姿を客観的に見つめることで「私」という存在を浮き彫りにさせる新しい試みなのか……。
なにせ、「卵」と「私」が並列なのである。
項羽と劉邦
戦争と平和
戦争と人間
愛と誠
赤と黒
海と毒薬
そして、卵と私
都会の夜風(※1)に舞う、その文学的な香りを胸に、ボクは店に入り、サングラスを外して(※2)席に着く。
※1) ビル内なので、実際には風は吹いていない
※2) 実際にはサングラスはかけていないし、第一持っていない
卵と私。
椅子の背もたれに体を預け、天を仰ぐ。
卵かあ。何もかもがみな懐かしい(※3)。
一体何年ぶりだろう……(※4)。
ボクの中で、卵との思い出の日々が走馬灯のように駆け巡る(※5)。
※3)宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長の気分で
※4)昨日の昼に食べたけど
※5)沖田艦長の気分とは言え、これじゃあ死んじゃいそうだあ!
あ、いけね、注文しないと!
テーブルの上のメニューを拝見。
うおおおおお!!!!!!
いっぱいあるじゃん!
定番っぽいケチャップ掛けの「洋食屋さんのオムライス」。
「チーズインオムライス デミグラスソース」。
「モッツァレラチーズのトマトソース」。
「鶏ときのこのチーズクリーム」。
などなど。
この日は数ある中から、ミートソースがとても美味しそうに思えたので、「とろけるチーズのミートソース」を選択!
ほどなくしてお目当てのオムライスがやってきた!

うわっ!
た、卵が!!
卵が主張している!
みごとな存在感。
しかも、とてもきれにに包った卵。
まるですやすやと眠るかぐや姫を抱いて微笑んでいるかのようだ。
いや、まてよ。

ミートソースの主張も半端ない。。
これは「卵と私」の前に、「卵とミートソース」の関係が気になるところだ。
宿敵。永遠のライバルなのか?
それとも、親友、心の通じたマブダチなのか???
果たして……。
とくとこの目で、いや、舌で確かめることとしよう。
卵とライスとミートソースを和え、

いざ、実食!
と、そのとき、
「ちょっと待ったあああああ!!!!!!!!!」
突然の叫び声が。
何だ何だ???
「オレを忘れちゃあ困るぜ!」
おおおお!!!!チーズかあ!
そうだったそうだった。そもそも品名が「とろけるチーズのミートソース」じゃないかあ!
冷静に考えてみると、「卵と私」なのに、「卵」なんて品名にどこにも出てこない。
おい卵!
これだけ人に文学的かつ哲学的思考(※6)を強いておきながら、自分はどこへ行きやがった!
※6) ちょっと混乱している。とりあえず哲学的と言っておけば雰囲気がでそうという安直な考え
どうせなら品名を、
「卵と洋食屋さんのオムライス」
「卵とチーズインオムライス デミグラスソース」
「卵とモッツァレラチーズのトマトソース」
「卵と鶏ときのこのチーズクリーム」
「卵ととろけるチーズのミートソース」
にしろよー!
あ、「洋食屋さんのオムライス」はオムライス自体に卵も含まれているのでいい。
何れにせよ、チーズのとろけ具合もじっくりと味わいながら食べることにしよう!

では改めて、実食!
いっただきま~す!
うん、おいしい!!!
ミートソースとチーズの力も大きいのかもしれないけど、
「私は今、オムライスを食べてるぞー!」と実感できるカンジ。
ボリュームも結構ある。
もう一口。
うん、絶賛するほど味しいというわけではないけど、何故か「オムライスを食べている」という実感がどんどん沸いて来る。
はいはい。
ミートソースの存在感が、うまく卵とライスの味を引き締めている。
それにチーズの食感とコクが加わっていいカンジ。
おー、食べてる、食べてる、オムライス!
ん?
……。
あ!
ああああ!!!!!
そういうことかあ!!!!!!
「私は今、オムライスを食べている」
これだったのかあ!!!!!
「卵と私」という店名は、「私は今、オムライスを食べている」ということを実感させることにあったのかあ!
同一空間に置かれた「卵」と「私」。ひしひしと押し寄せる同時代性、融合性に裏打ちされた「生」のリアリティ(※7)!
※7) 意味不明……。壊れちゃったのかな?
それからボクは、卵とご飯とチーズとミートソースがいい塩梅に調和したオムライスを一気に平らげた。
勘定を済ませ店外に。
「満足」の二文字が頭に浮かぶ。
その余韻を抱きつつ、エレベーターで1Fに降りる。
「卵と私」かあ……・。
これはしばらくの間、オムライス好きはやめられそうもないな(※8)。
ボクは、胸ポケットのサングラスを取り出し、そっとかけると(※9)、
「さて、もうひと踏ん張り。明日もガンバろう!」
そう自分に言い聞かせ、家路へと向かった。
※8) その気はさらさらない
※9) だから、サングラスは持っていないだろ!
ちょっとお腹がすいたこともあり、せっかくなので「久々にお店のオムライスを」と思い立った。
さて、どこにしようか???
えーと……。
答を出すまでに3秒とかからなかった。
疲れた体を新宿の人混みの中に運ぶ気力もない。
「ここは駅のそばで……」
ボクの中でボクがボクに話しかける。
ということで、ミロードの7Fにある、卵と私 新宿ミロード店に!
エレベーターでスーッと7Fに到着。
新宿ミロードは7Fから9Fがレストラン街。7Fには、「卵と私」の他に、「らーめん山頭火」、「シェーンズバーグ」、「洋麺屋 五右衛門」、「cafe Est!Est!」などの店が軒を連ねている。
「卵と私」は、同じフロアにある「洋麺屋 五右衛門」同様、「日本レストランシステム株式会社」が運営する店で、関東、関西を中心に全国に20店舗ほどある。まあ、関東、関西以外は静岡1、愛知2、北海道1、福岡1なので、全国展開というほどでもないかな。
エレベーターを降りてから店まではすぐ。
オムライスの並んだショーケースが姿を現す。

それにしても……。
ずっと気になってたんだけど、
やっぱり名前がスゴイ。
卵と私。
小学校の作文のテーマか、それとも卵への熱き思いほとばしる青年の主張か、はたまた卵と相対峙する姿を客観的に見つめることで「私」という存在を浮き彫りにさせる新しい試みなのか……。
なにせ、「卵」と「私」が並列なのである。
項羽と劉邦
戦争と平和
戦争と人間
愛と誠
赤と黒
海と毒薬
そして、卵と私
都会の夜風(※1)に舞う、その文学的な香りを胸に、ボクは店に入り、サングラスを外して(※2)席に着く。
※1) ビル内なので、実際には風は吹いていない
※2) 実際にはサングラスはかけていないし、第一持っていない
卵と私。
椅子の背もたれに体を預け、天を仰ぐ。
卵かあ。何もかもがみな懐かしい(※3)。
一体何年ぶりだろう……(※4)。
ボクの中で、卵との思い出の日々が走馬灯のように駆け巡る(※5)。
※3)宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長の気分で
※4)昨日の昼に食べたけど
※5)沖田艦長の気分とは言え、これじゃあ死んじゃいそうだあ!
あ、いけね、注文しないと!
テーブルの上のメニューを拝見。
うおおおおお!!!!!!
いっぱいあるじゃん!
定番っぽいケチャップ掛けの「洋食屋さんのオムライス」。
「チーズインオムライス デミグラスソース」。
「モッツァレラチーズのトマトソース」。
「鶏ときのこのチーズクリーム」。
などなど。
この日は数ある中から、ミートソースがとても美味しそうに思えたので、「とろけるチーズのミートソース」を選択!
ほどなくしてお目当てのオムライスがやってきた!

うわっ!
た、卵が!!
卵が主張している!
みごとな存在感。
しかも、とてもきれにに包った卵。
まるですやすやと眠るかぐや姫を抱いて微笑んでいるかのようだ。
いや、まてよ。

ミートソースの主張も半端ない。。
これは「卵と私」の前に、「卵とミートソース」の関係が気になるところだ。
宿敵。永遠のライバルなのか?
それとも、親友、心の通じたマブダチなのか???
果たして……。
とくとこの目で、いや、舌で確かめることとしよう。
卵とライスとミートソースを和え、

いざ、実食!
と、そのとき、
「ちょっと待ったあああああ!!!!!!!!!」
突然の叫び声が。
何だ何だ???
「オレを忘れちゃあ困るぜ!」
おおおお!!!!チーズかあ!
そうだったそうだった。そもそも品名が「とろけるチーズのミートソース」じゃないかあ!
冷静に考えてみると、「卵と私」なのに、「卵」なんて品名にどこにも出てこない。
おい卵!
これだけ人に文学的かつ哲学的思考(※6)を強いておきながら、自分はどこへ行きやがった!
※6) ちょっと混乱している。とりあえず哲学的と言っておけば雰囲気がでそうという安直な考え
どうせなら品名を、
「卵と洋食屋さんのオムライス」
「卵とチーズインオムライス デミグラスソース」
「卵とモッツァレラチーズのトマトソース」
「卵と鶏ときのこのチーズクリーム」
「卵ととろけるチーズのミートソース」
にしろよー!
あ、「洋食屋さんのオムライス」はオムライス自体に卵も含まれているのでいい。
何れにせよ、チーズのとろけ具合もじっくりと味わいながら食べることにしよう!

では改めて、実食!
いっただきま~す!
うん、おいしい!!!
ミートソースとチーズの力も大きいのかもしれないけど、
「私は今、オムライスを食べてるぞー!」と実感できるカンジ。
ボリュームも結構ある。
もう一口。
うん、絶賛するほど味しいというわけではないけど、何故か「オムライスを食べている」という実感がどんどん沸いて来る。
はいはい。
ミートソースの存在感が、うまく卵とライスの味を引き締めている。
それにチーズの食感とコクが加わっていいカンジ。
おー、食べてる、食べてる、オムライス!
ん?
……。
あ!
ああああ!!!!!
そういうことかあ!!!!!!
「私は今、オムライスを食べている」
これだったのかあ!!!!!
「卵と私」という店名は、「私は今、オムライスを食べている」ということを実感させることにあったのかあ!
同一空間に置かれた「卵」と「私」。ひしひしと押し寄せる同時代性、融合性に裏打ちされた「生」のリアリティ(※7)!
※7) 意味不明……。壊れちゃったのかな?
それからボクは、卵とご飯とチーズとミートソースがいい塩梅に調和したオムライスを一気に平らげた。
勘定を済ませ店外に。
「満足」の二文字が頭に浮かぶ。
その余韻を抱きつつ、エレベーターで1Fに降りる。
「卵と私」かあ……・。
これはしばらくの間、オムライス好きはやめられそうもないな(※8)。
ボクは、胸ポケットのサングラスを取り出し、そっとかけると(※9)、
「さて、もうひと踏ん張り。明日もガンバろう!」
そう自分に言い聞かせ、家路へと向かった。
※8) その気はさらさらない
※9) だから、サングラスは持っていないだろ!