2016
12.31

川越再訪その2 with 蕎麦

Category: その他
午前11時20分。
さあ、蕎麦を食べに移動しよう。
それにしても寒い。
内陸だけに寒さも増しているのだろうか。

このままの状態で冷たい蕎麦を食べたら凍えそう。
体が、「蕎麦の前に何かあたたかいものを」と叫んでいる。

そんな状態で川越市駅に向かっていたところ、目に留まったのがこの店。

笠置そば 川越店 ( ← 食べログリンク )

161231soba2.png


「関東チルドフーズ事業協同組合」が東京近郊で展開しているチェーン店で、「この味は立ち食いそばの域を越えている」と評判の店だ。
ちなみに「関東チルドフーズ事業協同組合」だが、会社情報はWebでは見当たらず、「株式会社おいしいB」を彷彿とさせる謎めいた存在である。

さてと。

蕎麦かあ……。

これから食べに行くのは、蕎麦。
その前に、蕎麦。
えー?
普通、蕎麦の前に蕎麦を食べるか???

こちとらオムライスの前にオムライスをこなしてきた身。
そんな疑問には一切耳を傾けず、暖を求める体は躊躇なく店内に足を運ばせる。

161231soba1.png


カウンターに座りメニューを見やる。
さすがにここでガッツリ行っちゃうとメインの蕎麦に影響しそうだ。
かき揚がめっちゃ美味しそうだけど、ここはこらえて「わかめそば」を注文。

注文してから茹で始める丁寧な作業。
うーん、期待がもてる。

ところで、何で「笠置そば」って言うんだろう。
由来は次の通りらしい。

いにしえの奈良の都に近い笠置山麓から湧き出る清水は、奈良盆地の平野を潤すとともに、古くは飛鳥文化を育んできました。
日本最古の神社の多くはこの山の懐に包まれています。
おいしい水と気候が麺作りに適しており、その影にひっそりとかくれ継承され続けております。
そばの風味を引き立てる用に改良された小麦粉を原料に加え、かたくなに守りつづけてきた製法技術を今に伝えるのが「笠置そば」なのです。

おー!なるほど!
すごい、日本古来の伝統なんじゃん!

そうこうしているうちに蕎麦ができあがった!

161231soba3.png


お!美味しそう!!
いっただきま~す♪

うん、美味しい!
なんだかとても上品。
器も、蕎麦も、つゆも。

麺はこしがしっかりしていてのどごしもいい。
ちょっぴり甘目のつゆにもよく合っている。
いいじゃん、これ。
これで420円だからコスパも最高!!
うん、いいよいいよ。
いやあ、これはいい店を知った。
体もあたたまった。
ありがとう、笠置そば!

では、この勢いで次へと向かおう!

東武東上線で川越市駅からふじみ野駅に移動。
所用時間約10分ほどでふじみ野に到着。

161231soba4.png


ここから駅の東口に出て徒歩5分ほどで目的の店に!

その店の名は、天和庵 ( ← リンク )

161231soba12.png


庭の景色を眺めながら蕎麦を楽しめると評判の店だ。
予約は不可で、昼しか営業していない( 11:30 ~ 15:00 )。
かつ、休みは不定休なのでWEBサイトで事前に確認をしてから行くことが不可欠。

161231soba7.png


きれいな庭を横目に店の扉を開ける。
「いらっしゃいませ。少々おまちください」
さすがに人気店だけあって、まだ12:00前なのにほぼ満席。

しばらくして、ただひとつ残っていたテーブル席に着席。
みんな、おいしそうに蕎麦を食べてる。

さて、どれにしようか……。
二八蕎麦もしい、十割そばもいい。
うーん、悩むなあ……。

よし、順番に両方行っちゃえ!

ということで、つけとろせいろ(二八そば)、続いて彩りせいろ(二八を十割に変更)を注文。

出来上がりを待つ間に蕎麦茶を楽しむ。
これがすごくいい香りで美味!

161231soba9.png


そして、隣席の3人組のお年を召したお客さんの会話に耳を傾けると。
「なんでここの蕎麦はこんなにおいしいんだろうねえ」
「ここの蕎麦を食べちゃうと、ほかでは食べられないよ」

おー!
やっぱり美味しいんだあ。。

しばらくして「つけとろせいろ」が出来上がった!

161231soba10.png


きれいな麺。

161231soba11.png


いっただきま~す♪

うわっ、美味しいいいい!!!!!!!!!!!!!!

いいカンジにこしがあって、すごくのど越しがいい。
ヌーハラなんてなんのその、日本男児たるもの外圧に負けてはいけない。
ここはズルズルっと!

大和芋もとろとろモチモチで美味しい。
これぞ日本の醍醐味。

「満足」に追い打ちをかけるべく、続いて彩りせいろ。
鰹節、揚げたそばの実、大根、ねぎが入った逸品。

161231soba6.png


ではこちらも、いっただきま~す♪

161231soba8.png


うわあ。。
蕎麦の香りがすごくいい!
薬味との相性も抜群!
それに、かつおだしが効いたおつゆの中の、かりかりに揚がったそばの実とねぎの組み合わせが秀逸。
大根も美味しい。
香りも味も食感も、何もかもが最高だね!
いやあ、ちょっと早いけど、これは素晴らしい年越し蕎麦だあ!

お店の方に伺ったところ、一番人気は二八せいろとのこと。
香り豊かな太打ちを食べたい方には田舎深山そばもある。
接客もいいし、天和庵(ここ)は落ち着いてくつろげる評判通りの素敵な店だ。

161231soba5.png


ところで……。

この店では北海道・福島産のそば粉を使っているが、実はこの近辺はそばの産地でもある。
ふじみ野から南西に向かうと美芳町に行き着く。
そこには、自家製栽培の蕎麦を提供する「みよしそばの里」がある。
以下、「みよしそばの里」 ( ← 食べログリンク ) の案内より。

年に2回の夏蕎麦と秋蕎麦を栽培しており、旬の味を2回味わえます。
収穫した蕎麦は、全国各地の蕎麦店へと供給しています。
また、蕎麦の花を始め、四季の花を目の前で楽しみながらの食事が出来ます。
ヒマワリ、コスモスでは摘み取り企画も実施しています。

「川越に行き、あわせて美味しい蕎麦が食べたい」との思いで探し、「天和庵」にするか「みよしそばの里」にするか迷ったけど、今回は天和庵に決めた。
さすがに、蕎麦の後に蕎麦を食べて、更にその後に蕎麦はキツイ。
でも気になる。
次回はぜひ、「みよしそばの里」を訪問したいと思う。

161231soba13.png


さてさて。

2016年はこれが最後の記事。

いろいろとあった2016年。
やっぱり印象的なのは「マツコの知らない世界」に出させていただいたことかな。
みなさまに支えて頂いているこのブロブがきっかけで実現したこと。
ほんと、感謝感謝です。

それと、大好きなオムライスにも感謝。
(うん、今日は今年最後のオムライスを食べよう!)

みなさま、今年一年、大変お世話になりました。
来年も何卒よろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えくださいませ♪

ではまた来年!
(明日だけど……)



スポンサーサイト
Comment:2  Trackback:0
2016
12.30

川越再訪その1&「Endless Summer 永遠の、夏」再掲載

Category: その他
好きな街は何度訪問しても飽きることがない。
川越もそのひとつ。
前回行ったのは今年の6月なんだけど、このときは「時の鐘」が耐震工事中でシートがかかっていて見られなかった。

これはリベンジするしかない!

それと、「埼玉には美味しいお蕎麦屋さんが多い」とゆらゆら草 ( ← リンク ) のつかりこさん情報で得ていたので、年越しも近いし蕎麦目的も兼ねて行こうと決めた。

午前9時33分、東武東上線の川越市駅に到着。
西武新宿線の本川越駅前を抜け、蔵造り通り方面へと向かう。
(川越とか本川越とか川越市とか、なんだか同じところに違う駅がたくさんあるよなあ……)

午前10時頃の蔵造り通り。
年の瀬のせいか、はたまた時間が早いせいか、人影はまばらだ。

161229kawagoe1.png


それにしても寒い。
指先が冷たくなるキーンとした寒さ。
体の芯まで冷え切っちゃいそう……。

と、なんだかあたたまりそうなモノを発見!
しかも美味しそう~♪

161229kawagoe3.png


川越名物の「いも恋」。

161229kawagoe2.png


菓匠 右門 ( ← リンク )の銘菓で、もちもちの皮にほくほくのいもとほどよい甘さのあんの組み合わせ。
これはいい!
ほんと、パクパクいけちゃう。

ところで、旧来浅草近辺にはいも菓子を扱う店が多いのだけれど、これは川越のいもが舟で運ばれて来たことに由来している。
関東ローム層のいも栽培に適した地である川越。
この地のいもは、江戸の食文化を支えていたんだね。

いもを使った川越名物と言えば、こんなのも!

161229kawagoe9.png


紫いも餃子!

こちらは時の鐘のそばにある、餃子菜館 大八 ( ← リンク )

161229kawagoe8.png


かなりマスコミに露出したいる店で、「〇〇に出ます!」とか「〇まるで紹介されました!」なんてのが店頭ににさくさん貼られている。

餃子以外にも、「名物」とうたわれているラーメンの中に「さつまいもの素揚げ」が入っている「川越ラーメン」があったり、元祖だという「太麺焼きそば」があったりと、面白いメニューがそろっている。
この日は蕎麦目的なのでスルーしたけど、今度食べてみようかな。

元祖武蔵野うどんの、めんこや (←リンク)。

161229kawagoe10.png


ここは小江戸店で、本店は川越市の郊外にある。

そして、本店の食べログの冒頭には食指をそそられるこんな文章が……。

ここ埼玉県に古く昔から愛されているうどんがある・・・小麦粉の風味がしっかりと感じられ、噛めば噛むほど美味しさの増す「武蔵野うどん」。
当店独自のブレンドで合わせた生地を「二度練り」し、じっくりと寝かせることで本当のコシが生まれるのです。
また当店秘伝のつゆは一人前ずつを麺の茹であがるタイミングを見計らって個別で加熱いたします。
よって絶妙なタイミングでお客様にご提供できるのです!
材料・製法・サービスその全てにこだわり最高の一杯をお届けする!
「全てはお客様の為に・・・」

いいなあ。
この日は蕎麦目的なのでスルーしたけど、今度食べてみようかな×2回目。

スカラ座の前を通り、周辺を散策。

161229kawagoe6.png


ん?

なんだか気になる建物が。

161229kawagoe7.png


登録有形文化財?

こちらは、モダン亭 太陽軒 ( ← リンク )

1922年(大正11年)創業の老舗で、現在の建屋(1929年製)は、川越商工会議所(旧武州銀行川越支店) や旧八十五銀行本店本館などと並んでこの地に10ほどある国の登録有形文化財のひとつに指定されている。
直線基調の中に曲線を印象的にとりいれ、ステンドグラスをオシャレにちりばめる。
大正ロマンに昭和モダン。
スカラ座とともに、モボモガの時代からこの地の文化を支えてたんだねえ……。
ここで食べてみたいなあ……。
この日は蕎麦目的なのでスルーしたけど、今度食べてみようかな×3回目。

更に歩を進めると。

うわ!
これもすごい建物だなあ。。

161229kawagoe14.png


中成堂歯科医院 ( ← リンク ) の看板が。
1914年(大正3年)開業の歴史ある歯医者さんで、2001年に川越市教育委員会の伝統的建造物指定を受け全面改修されたとのこと。

大正ロマンを感じながら大正浪漫夢通りへと向かう。

大正浪漫夢通りは、蔵造り通りの一本隣りを並行している通りで、こちらも面白い店が並んでいる。

161229kawagoe13.png


ん?

161229kawagoe12.png


幸運を招く犬プリアと一緒に写真がとれます?

ほー!
どんな幸運をもたらしてくれるんだろう???

こちらは、川越人力屋 ( ← リンク )

なんでも、日本国内にとどまらず、中国からもプリアちゃんをだっこした写真を撮りにくるらしい。
まあ、メインの目的ではないと思うけど。
(メインの目的だったらスゴい!!!)

石焼オムライスもメニューにあるし、オムライスを食べながらプリアちゃんと写真を撮ったら最高に幸せになれるかな♪
この日は蕎麦目的なのでスルーしたけど、今度食べてみようかな×4回目。

他にもおもしろい店がたくさんある。

161229kawagoe15.png


熟年ばんざい???

161229kawagoe11.png


おおおお!
山本リンダさん!!!
ウララ~ ウララ~ ウラウラで~♪
ウララ~ ウララ~ ウラウラよ~♪
ウララ~ ウララ~ ウラウラの~♪
この世は私の ためにある♪

ね・ら・い・う・ちー!

いったいどんなじいさんばあさんを狙い撃ちしてんだよー。
対象年齢は?

あ、サイトがあるんだね。

熟年ばんざい ( ← リンク )

えーと、対象は……。

ん?

50歳からの生活情報

……。

うわああ!!!!!


さてと、

話題を変えよう (-_-;)

時の鐘も観れたし。

161229kawagoe16.png

161229kawagoe5.png


そろそろ美味しい蕎麦を食べに行こう!

ストーリーも再掲しよっと。
(よろしかったらお読みください!)

つづく



Endless Summer 永遠の、夏


 草原に大の字になり空を見上げる。突き抜ける青に、ちぎれた綿菓子の雲が流れ、ゆっくりと溶け込む。
 西から梨色をまとった風が吹く。
" もう夏とはさよならだよ "
 風は笑みを浮かべて言いながら、優輝の頬をやさしく撫で木々のトンネルへと駈けてゆく。
 一陣の風に蜃気楼のごとく木漏れ日が揺れる。揺れるその中では、巡る季節に抗う空蝉が確かな夏の限りを振り絞る。

 そっと目を閉じる。

 ゆうき、なつみ

 まぶたに浮かぶ相合傘の落書き。
 傘を伝い頬を濡らす一筋の雫。
 夏美……。
 美しき夏の日が、終わりを告げる。

  ◆

 西武新宿駅を10時31分発の本川越行き電車に飛び乗ると、優輝は、首の汗を拭いながらロングシートの一番端に腰を落ち着けた。
 ほどなくしてドアが閉まり電車はゆっくりと走り出す。乗った車両が弱冷房車であるせいか、乗客と一緒に詰め込まれた熱気でちょっと息苦しい。それでも優輝は別の車両に移ろうともせず、大きな欠伸をひとつして、ぼんやりと車窓を見やった。流れゆく景色。なんだかそれが、古い映画のセットで使われる映像よろしく無機的で絵空事のように思える。でも何故だろう。懐かしさが心に沁みる。初めての沿線なのに。

 優輝がその夢を見たのは1ヶ月ほど前のことだった。仕事に追われ、優輝が書くブログの更新が滞っていたそのとき。

 最近更新していないようだけど、元気かな?
 私は元気に楽しい日々を過ごしているよ
 ところで・・・。
 あなたの前から突然姿を消してごめんなさい
 そんな私がこんなお願いをするのも何だけど、
 8月24日の12時に、川越の「時の鐘」に来てもらえないかなあ
 この日って休みでしょ?
 どうしても会いたいんだあ・・・
 とにかく、私は待ってる
 信じてるよ・・・
 
 なつみ

 目覚めてからも、鮮明に文面が脳裏に浮かぶ。飛び起きてブログを開く。当然、そんなコメントの投稿はどこにもない。
 どうしてこんな夢を。正夢? それとも、単なる己の願望?
 あれから2年かあ。嬉しさと驚きと戸惑いが三つ巴の交錯を繰り返す。

 埼玉県との境が近づくに連れ、車窓の景色が次第に郊外色をおびてくる。
" あ、私もキャベツのサラダが好き! "
" 僕はコンビニでよく買って食べるよ "
" コンビニ? もったいないよ。自分で作ったら安くてたくさん食べられるし "
" まあ、そうだけどね "
" ドレッシングは? "
" シーザー、かな "
" ダメだよ。青じそでしょ! "
" いいじゃん、シーザーサラダが好きなんだから "
" ダメダメ。キャベツのサラダには絶対に青じそよ "
" わかったよ。今度から青じそにするよ "
 流れる景色の向こうに夏美の満足そうな笑顔が浮かぶ。自然と、笑みがこぼれる。
" ねえ、今考え事してたでしょ。何考えてたの? 私との将来のこと? "
 窓越しの笑顔が真顔に変わる。
" え、あ、…… "
 図星。鋭い第六感。
" ねえ、最近ちょっと良くないんだあ。私、また入院するかもしれない "
" ……。そうなんだあ。結構、悪いの? "
" …… "
 夏美が、景色の中に吸い込まれて行く。
 待って!
 夏美、どこへ行くの?
 何故?
 2年ほど前の夏の日、忽然と、夏美は優輝の前から姿を消した。

 11時32分、優輝を乗せた電車が本川越駅に滑り込む。
 赤ちゃん連れの若い夫婦。参考書を手にした高校生。町の寄合帰り風情のおばあちゃん二人組。電車から降りた人の流れに乗り、改札を抜け外に出る。湿っぽい風が舞う。どことなくプールあがりにも似た気だるさが、体に纏わりつく。空では低く垂れ込める雲が、今にも泣きだしそうな顔をしている。
 
 駅前の交差点を渡り、蔵づくりの町並方面へと向かう。さすがに歴史情緒あふれる街だけあり、あいにくの空模様もかかわらず、夏休みを利用した観光客で賑わっている。でも、あわてることはない。人混みの中でも、駅から時の鐘までは15分もあれば行かれる。
 川越熊野神社を通り過ぎ、商店街を進む。土産物屋。蕎麦屋。路上に漂う焼きだんごの香ばしい匂い。そして客待ちの人力車の列と、親に手を引かれながらそれを興味津々の眼差しで見つめる小さな女の子。
" 私、小さいときに親に川越に連れてきてもらったの。でね、何でかわからないけど、雰囲気がすごく気に入っちゃってね。大きくなったら絶対にこの街に住みたいって。子供が喜ぶようなものがあるわけでもないのに。変でしょ "
" 人力車のお兄さんがカッコよかったんじゃない "
" あはは、そのころ人力車なんてなかったよぉ "

 歩を進め、時の鐘入り口の交差点へと差しかかる。腕時計を覗き込む。11時46分。ふたつの針が重なり合うそのときまで、あと、14分。
「時の鐘で写真撮ろうよ!」
 女子大生風の三人組の楽しげな声が優輝を追い越して行く。
" 私ね、オルゴールとか教会の鐘とか時計台とかが大好きなんだ。まあ、そういう女の子はよくいるでしょ。ロマンチックだし。でもね、私の場合それだけじゃなくて、お寺の鐘とかも大好きなの。写真もいっぱいあるし。ほんと変わってるよね。前世は江戸時代のお茶屋さんの娘とかだったのかなあ "

 時の鐘に到着するやいなや、ぽつりぽつりと雨が降り出した。雲の様相からしてどうやら本格的に来そうだ。優輝は時の鐘の櫓の下に身を寄せた。
 12時が近づくにつれ、案の定、次第に雨脚が強くなる。先ほどまであれだけの賑わいを見せていた観光客は雨宿りを兼ねて店に入ってしまったのか、通りを歩く人影はまばらだ。
" 川越にある時の鐘って知ってる? "
" 聞いたことはある "
" 私が大きくなったら川越に住みたいって思ったのは、たぶんその鐘のせいだと思う "
" 鐘のせい? "
" うん。見た目の風景の美しさとか良い匂いとかに惹きこまれることってあるでしょ。それと同じなのかなあ。鐘の音(ね)を聞いたとたん、音の風景って言うか、そういうのに惹きこまれてね。あ、子供だったから、難しいことを考えてたわけじゃないよ。とにかく、何とも言えない音なの。ボーンって、どこか淋しげで、でも安心感があって、こころが落ち着いて。それと、何だか胸がしめつけられるような、何て言ったらいいのかなあ、とても懐かしいような気がして…… "

 土砂降りの雨がアスファルトに跳ね返る。景色はかすみ、全ての音が雨に飲み込まれる。車の音も、足早に通り過ぎる観光客の足音も、そして、12時を告げる鐘の音も。
 来るわけ、ないか。夢、だもんな。
" 私の名前はねえ、ほら、夏の美しさを独り占めなんだよ! "
" そうだね。じゃあ僕は優しい輝きを独り占めだ! "
" あ、それは私がもらうわ!"
" だったら夏の美しさもくれよ "
" いいよ。わけてあげる。でも、ひとつだけお願い。私の心はいつも真っ青に晴れ渡った夏の空。雨は降らないから傘は持ってないの。傘は優輝が持ってて。それで、もし私の心に雨が降ったら、優しく傘を差し出して私も一緒にその傘の中に入れてね "

160608milky8.png


 時計の針が12時30分を指す。雨は一向に弱まる気配がない。
 夏美、傘、持って来たよ。一緒に入れる、大きなやつ。
 悪戯に、ただ悪戯にときが過ぎてゆく。
 雨に煙る景色がゆがむ。
 いや、きっと来る。
 待とう。信じて、待ち続けよう。
 地面にしゃがみ込み、ぼんやりと櫓の天井に目をやる。永年に渡り風雨に耐え抜いてきた太い梁がしっかりと横たわり、柱とともに背の高い重厚な櫓を支えている。
 僕も、ずっといつまでも、君の支えになりたかった……。
 櫓の柱へと目を移す。所々ひび割れた、こげ茶色の柱。
" ねえ、優輝。ほら、あれを見て "
 どこからともなく現れた声の主の、笑みを浮かべた悪戯っぽい目が優輝の目を除きこむ。そしてその黒目がちの澄んだ目は、柱の一点へと優輝の視線を誘導する。
 ゆっくりと、その視線を追う。
 見慣れた筆跡が、優輝の目に飛び込む。
 時間が、思考が、停止する。

 ゆうき、なつみ

 そこに書かれた相合傘の落書き。幸せそうに並ぶ文字が、満面の笑みをたたえている。
 夏美……。
" ごめんなさい、遅くなっちゃったぁ "
" 大丈夫だよ。それより、ずぶ濡れじゃん "
" だって、傘持ってないんだもん "
" だめだよ、風邪ひいちゃうよ " 
" じゃあ、あなたがあたためて "
" うん "
 ずぶ濡れの夏美を抱きしめる。冷え切った体が小刻みに震えている。艶やかな黒髪に顔を寄せる。背中が、夏美の手の感触を受け止める。
" ありがとう。優輝、本当に来てくれたんだね "
" 当たり前だろ "
" うれしい "
 夏美の顔が優輝の胸にしなだれかかる。
" 12時の鐘の音、雨で聞こえなかったよ "
" え? 聞こえるわ "
" …… "
 優輝の左胸に耳を当てた夏美の指が、愛おしそうに、優輝の胸をなでる。
" ほら、私の耳にささやくように。あなたは夏の美しさを支えてくれる優しい輝きよ "
 もう、どこにも行かせないよ。夏美を抱きしめる腕に力が入る。
" ありがとう。君は、僕がそこでこそ優しく輝ける美しい夏だ "
" どちらがなくてもダメだね。ずっと、一緒だよね "
" もちろん。ほら、二人で入っても濡れない大きな傘を持ってきた。これがあればどんな雨だってへっちゃらだ。さあ、ふたりで君の大好きな街を一緒に歩こう "
" うん。一度、そうしたかったんだぁ "

  ◆

「青山さん、遠いところを今日はありがとうございました」
 落ち着いた女性の声が寝転ぶ優輝に近づき、話しかける。
「いえ、こちらこそ」
「三回忌が終わればしばらく落ち着きますね。そうそう、夏美はいつも、青山さんと結婚したら……」

" それに、優輝と結婚したら、私、青山夏美。青い山の美しい夏よ。なんかすごいね。綺麗な名前過ぎてちょっとだけ恥ずかしいな "

「すみません、よかったら、これ、夏美さんの部屋に置いておいてもらえませんか」
 優輝は女性に傘を手渡した。
「まあ、大きな傘」
「はい、ふたりで入っても大丈夫なサイズです。夏美さんと一緒にこれをさして歩くために買ったんですけど、結局使わずに……。いや、一度だけ、川越で……」

" ねえ、優輝。この傘、本当に大きいね。優輝そのものだよ "
" たまには雨もいいだろ "
" うん! あ、私、ミルキーウェイブのオムライスが食べたい! "
" 夏美、本当にオムライスが好きだよなあ "
" いいじゃん "
" あ、もちろん。いいよいいよ。混んでるかもしれないけど "
" 平気。待つのは慣れてるから "
" 待ったのはボクの方なんだけど "
" あ、そっか "
" よし、美味しいものを食べて、3時の鐘の音はボクも聞くぞぉ "
" 6時の鐘がいいな。きっと晴れて、綺麗な空に響く音が聞けるから "
" わかった。じゃあ、それまで川越を思いきり楽しもう。行こうか "
" うん! "

「では、ありがたく頂戴しますね。夏美の部屋に大切に置いておきます」
 ちぎれた綿菓子の雲の向こう側が、ほんのりとオレンジ色に染まっている。
 もう、6時かあ。

 ボーン。

 聞こえる。

 ボーン。

 時の鐘の音が。

 ボーン。

" 今日は楽しかったなあ "

 ボーン。

" ボクも "

 ボーン。

" ありがとう、優輝 "

 ボーン。

" 永遠に輝く美しくて優しい夏。いつまでも、ボクたちは一緒だよ "

 夏美……。
 木漏れ日を揺らす梨色の風が優輝のもとへと舞い戻り、そっと頬の雫を拭い去ってゆく。

140824kawagoe2.png


Comment:2  Trackback:0
2016
12.28

食品サンプルなオムライス

お店に食べに行ったとき、店頭で目にするサンプル食品。
中にはなんだか薄汚れちゃったのもあるけど、きれいなのはとても食欲をそそる。

こちらは新宿の「はやしや」の店頭に並ぶ食品サンプル。
どれもこれも精巧で美味しそう!

160524hayashiya2.png


ネットで探すと、通販で買える食品サンプルも結構ある。
オムライスでは、たとえばこれは「イワイサンプル」の「日本職人が作る 食品サンプル オムライス IP-197」

161228omu2.png
出典:Amazon


うん、美味しそう!
でも7,712円もするのかあ。。

それと、これはフェイクフードジャパンのオムライス。

161228omu1.png
出典:フェイクフードジャパン


すごいリアル。
えー!
11,200円もするのーーーー!!!!!!

食品サンプルって高いんだなあ。
とすると、「はやしや」のショーケースの中の膨大な数の食品サンプルを足すと全部でいくらになるんだろう???
ひとつ1万円として、100個で100万円。
店頭に大金が並んでると思うとドキドキする (え? しない?)。
宝石のごとく「食品サンプル泥棒」に盗まれないようにしないといけないと思うけど、どの店も結構無防備だよね。
まあ、いまだかつて食品サンプルが盗まれた話は聞いたことがないけど……。

さて、そんな食品サンプルだけど、製作を体験できるところもあり、岐阜県にある「山の中のサンプル屋」 ( ← リンク )ではオムライスの食品サンプルを作れる。

製作にかかる時間は1時間ほど。
楽しい体験が出来そう!

161228omu5.png


その他、通販を探していると、体験に出かけなくてもプラモデルを作るように自宅で作れるキットもいろいろとあるので興味のある方は検索してくださいませ。

さて……。

時代はデジタル。
パソコンにスマホ。
ボクもこれがないと生きていけない状態になってる。

で、こんなのはいかが?
先ずはパソコン。

本物の食品サンプルでリアルに表現、食品サンプルマウスカバー「オムライス」。
以下、日経トレンディネットに掲載されている記事より転載。

ソリッドアライアンスの食品サンプルマウスカバー「オムライス」は、本物の食品サンプルの中にマウスを収納するマウスカバー。
見た目は本物のオムライスにそっくりで、デスクの上などに置かれていると不思議な感じだ。

マウスを「オムライス」で覆うことで、汚れや塵などから守ることができる。
「オムライス」の中は余裕をもってマウスを入れるスペースがあるので、ほとんどのマウスに対応できる。
見た目のインパクトが強いため、離席した際に「オムライス」でマウスを隠してしまうというイタズラなどにも利用できそうだ。

「オムライス」を製造するのは、東京都台東区にある「かっぱ橋道具街」を代表する食品サンプル製造・販売の会社、「佐藤サンプル」だ。
大正14年の創業で、これまでに数多くの店舗向け食品サンプルの作成に携わっている。
老舗らしく、このマウスカバーもオムライスが大変リアルに表現されている。
これをデスクにおけば、周囲からの注目度がアップすることは間違いない。

161228omu4.png
出典:日経トレンディネット


「離席した際にオムライスでマウスを隠してしまうというイタズラ」用に買うかどうかはともかくとして、見てみたい気はする。

次にスマホ。

楽天市場に出店している「最新iPhone・スマホケース・アクセサリ通販 Hamee TV」を見てみると、こんなのが!

タンポポオムライスで有名な日本橋の「たいめいけん」とHamee TVがコラボしたスマホ・タブレットスタンド!
名物オムライスを原寸大でスタンドにしちゃったもの。

161228omu3.png
出典:Hamee TV


すごいなあ。。
えーと、気になるお値段は……。

9,241円!

たかっ!!!!!
買う人いるのかなあ。。
世の中にはオムライス好きの人はたくさんいるけど……。
でも、面白いね♪

それにしても、いろいろな食品サンプルを見ているだけでオムライスが食べたくなってきた。

さあ、今年も残りわずか。
ラストスパートでガンバろう!!


Comment:0  Trackback:0
2016
12.25

誕生会、ミクニヨコハマにて

Category: その他
12月24日。
誕生日を迎えたボクに、仲間たちから素敵なプレゼントが届いた。

ミクニ ヨコハマ ( ← リンク )でのディナー。

161224mikuni3.png


横浜駅に隣接する「スカイビル」の29階にある「ミクニ ヨコハマ」は、フレンチの達人三國清三氏が営む四ツ谷の「オテル・ドゥ・ミクニ」の系列店。

窓の外、西の空には夕暮の富士山が映える。

161224mikuni1.png


総料理長を務めているのは瀬戸貴士氏。

以下、「ミクニ ヨコハマ」に記載のシェフ紹介記事より。

1979年宮城県大衡村(おおひらむら)生まれ。
19歳から料理人を志し、仙台市内のレストランに勤める。
銀座「カフェブルー」を経て、芝公園「クレッセント」の磯谷卓氏に5年間師事。
2007年に渡仏。
パリ「レ・ゼリゼ(当時2つ星)」エリック・ブリファー氏のもとで修業し、その後、「ラ・プランチャ」、「ロアジス(2つ星)」などで修業を重ね、5年のフランス生活を経て帰国。
シェフ三國清三と出会い、四ツ谷「オテル・ドゥ・ミクニ」の研修を経て、東京国立近代美術館内「ラー・エ・ミクニ」で料理長を務める。
2013年12月現職に就く。

素晴らしい経歴だ。

この日いただいたのは、クリスマスディナーコース。

・アミューズブーシュ
・鮮魚のカルパッチョに 色々な魚貝を合わせたサラダ仕立て
・フォアグラのコンフィ メレンゲを合わせて
・オマール海老とアワビを クレーム・ドゥ・オマールと一緒に
・飛騨牛のグリエ カフェ・ドゥ・パリ仕立て
・特製デザートの盛り合わせ ミクニスタイル
・コーヒー

あわせるワインは次の通り。

シャンパン : デタンジェ ブリュット レゼルヴ
白ワイン : 2013ジヴリ プルミエクリュ ”クロ・デュ・セリエ・オー・モワンヌ”
赤ワイン : 2009レリティエ・ドゥ・グラン・ピュイ・デュカス

では、ノンストップで!

161224mikuni2.png


■序章■
アミューズブーシュ

161224mikuni14.png


うわあ!
序章から早くも舌が喜びの表情を示す。
レッドパプリカが品の良い味わいに仕立てられてる!
シャンパンの味を引き立ててくれるし、逆にシャンパンがパプリカの味わいを引き立ててくれる。


■贈り物■
鮮魚のカルパッチョに 色々な魚貝を合わせたサラダ仕立て

161224mikuni4.png


レンコンのカリカリ感と魚介の組み合わせがとても素晴らしい!
粋な贈り物。。

■文化の創造■
フォアグラのコンフィ メレンゲを合わせて

161224mikuni5.png


濃厚なとろけるフォアグラとサクサクのメレンゲの組み合わせが絶妙!
味も食感も、「なるほど!」と感動。
まさに、偉大なる文化の創造!

■海■
オマール海老とアワビを クレーム・ドゥ・オマールと一緒に

161224mikuni6.png


うおおおおお!!!!!!!!!!!!
思わずうなる。
オマール海老と魚介の旨みたっぶりの濃厚スープに浮かぶ至福。
こころは大きな海を遊泳。
大海原に抱かれて、白ワインがとまらない……。

■大地■
飛騨牛のグリエ カフェ・ドゥ・パリ仕立て

161224mikuni9.png


いよいよメイン。
何たる美しさ!
どの料理も、クリスマスにあわせて緑と赤を基調にしているのだろうか?

161224mikuni7.png


このひと皿には特にそれを感じる。

161224mikuni8.png

うわあ、これはもう超絶おいしい!!!!!!!!!!!!
赤ワインとも息がピッタリ。
目をつぶって、全てを味覚に集中させる。


■フィナーレ■
特製デザートの盛り合わせ ミクニスタイル

最後の料理を運んできてくださったギャルソンの方から声がかかる。
「ナオキさんですか」

???

「はい……」
「お誕生日おめでとうございます」

ん?

うわああああああああ!!!!!
ええええええーーーー!!!!!!!!!!!
おおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!

161224mikuni10.png


な、なんという演出!!!!!
うれしすぎるーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
神ってるーーーーー!!!!!!!!!!!!!!

161224mikuni12.png


いろいろなことがあった2016年。
振り返るのはまだちょっと早いけど、この日も忘れ得ぬ一日。

161224mikuni13.png


しあわせをかみしめ、ぼんやりと窓の外を見やる。

港町の美しい夜景。
先日乗った屋形船が、ゆっくりと航行している。

こころに刻まれたよろこび。
そして、感謝。

「人はパンのみにて生くるにあらず」
美味しいものを食べた直後に、なぜだかそんな言葉が頭に浮かぶ。

2016年12月24日。
神様が微笑む、聖夜。

161224mikuni11.png

■ミクニ ヨコハマ
TEL:050-5571-1095 (予約専用) 045-442-0430 (問合せ専用)
住所:神奈川県横浜市西区高島2-19-12 スカイビル 29F
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:00) 17:30~22:00(L.O.21:00)
定休日:無休


Comment:4  Trackback:0
2016
12.22

リッチな気分♪

午後11時40分。
寒波に見舞われた冬の夜。

寒いなあ……。

北風を受け、なんだかこころまで寒くなりそうな帰り道。

「さあ、いらっしゃい」
オレンジ、緑、赤の三本線が、やさしくボクに微笑む。

日の出から日没まであなたのオアシスになります。
そんな意味をもつセブンイレブンの三本線。

日没後もオアシスになっておくれ。
微笑にいざなわれ店内へと足を運ぶ。

「今日はどんな気分?」
店の灯りがボクに問いかける。
「そうだなあ、ちょっとリッチな気分になりたいなあ……。」
こころの中でボクがそうつぶやくと、
「わかった。では、リッチにしてあげましょう!」
灯りは、自信たっぷりに頷いた。

リッチ。

バブルの頃はよく聞いたし、よく使った。
「いやあ、リッチだねえとか、リッチなやつ」とか。
「リッチ」という言葉は今では死語かななんて思いつつ、商品名では健在。
たとえば、カップヌードルのリッチシリーズ。

161222omu10.png


気になっているんだけど、まだ食べていない。

ということで、今日はセブンイレブンで「リッチ」をさがしてみよう!

リッチと言えば先ずはこれ。
ガリガリ君!

161222omu3.png


メロンパンだあ!
これは買うっきゃない!!

もちもちガリメロンパンぬいぐるみが当たる?

うわあああああ!
スゲー!
メロンパンのぬいぐるみだあああああああ!!!!!!!!

161222omu8.png


う~む。
枕元に置いておいたらリッチな気分になれるかなあ。。


続いてはこちら!

デルモンテの濃厚リッチケチャップ!

161222omu4.png


完熟トマトを通常のケチャップより30%以上多く使った贅沢な味わい。

字や絵もうまくかけそう。

161222omu9.png


ということで、ガリガリ君とともに迷わず購入!
肩を並べて仲良くリッチのツーショット。

161222omu5.png


ついでに、もちもちガリメロンパンの「もちもち」にひかれて「レアチーズもち」も購入!
「もちとろ苺みるく」や「もちとろ桃レアチーズ」なき今、その後継として販売されているのかな。

161222omu2.png


オムライスおむすびも買って、さっそくリッチケチャップで絵を……。

161222omu6.png


うまくかけるかな???

……。



よし!


できたあ!!


161222omu7.png


なんだか中国のロボットの先行者みたいな顔になってしまった……。

senkousya.png
出典:人民日報社


ま、いっか。
味は美味しいから♪

え?
変な絵で、リッチではなくてプアな気分になった???

仕方がない。

ではお口なおしに。

じゃーん!

161222omu1.png


めっちゃおいしそうなオムライス!

先日、会社の忘年会があった。
ビンゴ大会があって、ボクは景品に木梨サイクルのトートバッグとナガノトマトの「オムライス好きのケチャップ」(オムライスの発祥の店である「北極星」のケチャップ)を提供したんだけど、それを引き当てた方がさっそくオムライスを作ったとの報告をくださった。

いやあ、ホントうれしい。
リッチでルンルン♪
ほっかほかだよ。
こころがね!

これからいよいよ冬本番。
さあ、リッチな気分になって、身もこころもあたたまろう!!

ではでは!


Comment:2  Trackback:0
2016
12.18

Omunao、中華戦争に参戦!

Category: その他
2014年、「とある出来事」をきっかけに「その戦い」の火ぶたは切って落とされた。

さて、「その戦い」とは……???

みなさんは「味覇(ウェイパアー)」をご存知だろうか?
味覇は、家庭で中華料理を作るときに欠かせない、廣記商行(こうきしょうこう)が販売する調味料。
チャーハンや中華スープなど、とにかくこれを使えばめっちゃ美味しく出来上がる。
一度使ったらやめられない魔法の調味料として評判の逸品で、1981年より「製造元:創味食品、販売元:廣記商行」の体制で世に出回っていた。
そんな「味覇」だが、今年の3月に悲しいお知らせが。
創味食品と廣記商行の契約が終了してしまったのだ!

なぜ?

それが冒頭に書いた2014年の出来事。
この年、廣記商行は「味覇チューブタイプ」を発売したのだが、これがなんと他社に商品製造を委託し販売したものだったのだ!

これはヤバい!
創味食品だって黙ってはいない。

「何さらしとんねん、このアホ、ボケ、カスぅ!大人しぃしとるからっちゅうて、なめとんかぁ?」

京都の創味食品 vs 兵庫の廣記商行。
兵庫では、表で山口組vs神戸山口組の抗争が世間を騒がす中、裏で熱い中華戦争が行われていたのだ。

「味覇チューブタイプ」に関する両社の見解は以下の通り。

<廣記商行>
チューブタイプは廣記商行から創味食品に共同開発を持ちかけた製品。しかし開発にあたり創味食品から原材料・添加物などの情報を開示してもらえず、双方合意のもと、一旦開発は打ち切ることに。その後やむを得ず他社に依頼して開発した。

<創味食品>
チューブタイプは共同開発ではなく創味食品が開発し廣記商行に提案していたもの。廣記商行は特に興味を示さなかったが、しばらくして他社と組んでチューブタイプを発売することが判明。創味食品は発売中止を要請したがそのまま発売された。

これはもう、収集がつかない。
結局2016年3月末をもって契約は終了。
と同時に、創味食品が宣戦布告!
攻撃開始ーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!

「家庭用」として販売された「味覇」には、別の「業務用」がある。
それが創味食品の「創味シャンタン」。
「味覇」=「創味シャンタン」。もともと1961年に業務用として開発された「創味シャンタン」を1981年に家庭用として販売したのが「味覇」なのだが、今年の4月から創味食品が「創味シャンタン」を家庭用に販売しはじめたのだ!

そして今、スーパーの棚では両者が相まみれている。
バチバチと火花が散る、陳列棚という名の戦場。
ボクの頭の中で神の声が響く。
「ん? この事態を知って、お前は何も買わずにこの場を逃げ出すのか? 男ならお前も一緒に戦ってみろ!」

ううう。

男なら。
男なら。
(冬彦さんかよ)

躊躇しているボクの横にひとりの主婦が現れ、涼しい顔で「創味シャンタン」をカゴに放り込む。

や、やるなあ、日本男児!
いや、日本主婦!

バクバクと高鳴る心臓の鼓動。
こめかみを伝う汗。

勇気を出せ、Omunao!

よし、買うぞ!
意を決してこの中華戦争に参戦し、主婦に続けとばかりに「創味シャンタン」に手をのばす。

そして……。

じゃーん!

161218omu1.png


「55年目の新発売」かあ。
うーむ。
意味深なすごい言葉だ。

しかし、これだけではない。
更に意味深なのが山崎努さんと安田美沙子さんを起用したこのCM。

<真実は白い缶 30秒編>




1961年、伝説の中華調味料がここ京都で生まれた。
その味は、プロの厨房から日本中の食卓へ。
この味を守りたくて。
創味シャンタンデラックス、55年目の新発売です。
あの味って。
真実は、白い缶の中にある。


し、真実は白い缶の中……。
これはもう、完全に赤い缶の「味覇」をつぶしにかかっている。

一方の廣記商行は、「生まれ変わってさらにおいしくなった味覇」の宣伝でこれに応戦!




さて、この先一体どうなることやら……。
ちなみに、真実が入っているという創味シャンタンの缶の中はこんなカンジ。

161218omu2.png


チャーハンでも作ってみようかな。。

ではでは!


Comment:2  Trackback:0
2016
12.14

横山飯店

県央の老舗で楽しむ懐かしの味

161214omu1.png


神奈川県の中央、いわゆる県央に位置する相模原市。
先日、小川フェニックスが経営するスウィートエッグスに行って以来、何だかこの方面への興味がわいている。

この日は相模原駅から徒歩10分弱にある、ホテルを兼ね備えた健康ランド「JNサービス相模原」を訪問した帰り。
チェックアウト後にオムライスをと、JNサービス相模原を越えてさらに10分程度歩を進めた横山地区にある店に行くことに。

161214omu3.png


その店の名は、横山飯店

161214omu11.png


40年ほど前に創業した老舗中華料理屋。
駅からは遠いけど、相模原駅南口を出たら真直ぐ横山公園方面へと向かう通り沿いにあるので場所はわかりやすい。

しばらくして目的地に到着!
店の前のショーケースにあるオムライスを確認。
オムライスの前では、クリスマスを心待ちにするかのようにサンタさんが躍っている。

161214omu10.png


「味自慢 中華料理」と書かれた赤いのれんをくぐり、スライドドアを開ける。
と、同時に、入口に敷かれたカーペットの「いらっしゃいませ」の文字が笑顔で迎えてくれる。

時間は開店して間もない11時ちょっとすぎ。
「こんにちは」
「はい!」
今度は女性(奥さん?)の笑顔が店の奥から飛び出す。

満席で入れないことも多いと聞くが、早い時間のため、幸い先客はいない。
小上がりの4人掛けの座敷席がふたつと、6人掛けのテーブルがふたつ。
混雑時は相席必至のテーブル席に陣取り、間髪を入れずに注文。
「オムライスをください」

腰を落ち着け、店内を見回す。
角の棚の上にあるテレビ。
店の雰囲気からすると、ブラウン管で丸いチャンネルや音量ボタンが横にあるドカッとしたテレビがお似合いだけど、そこは時代の流れに逆らえず、液晶の薄型タイプがバツの悪そうな顔をしてちょこんと座っている。

厨房に続くカウンターの下にあるケースの中には、これまたサンタさんやいろいろな人形が。
この店の奥さんの趣味なのかな?
このちょっとした飾りつけが、ともすると殺風景になりがちなシンプルな店の中を、とてもあたたかい空間にしてくれている。

161214omu8.png


やがて店の奥から玉子をとく音が。
いいねえ、この響き。
なんだかワクワクしてくる。

続いて鍋を振るい、炒める音が……。

ジャー、カンカン。

うわああ、もう、聞いているだけで幸せな気分。

しばらくしてアツアツのオムライスが到着!

中華スープにマヨネーズのかかった千切りキャベツがオムライスに花を添える。

161214omu2.png


この組み合わせ、大好きなんだよなあ。。

161214omu5.png


玉子もきれいで、いいカンジに焼けている。

161214omu4.png


では、いっただきます!

161214omu7.png


おー!
おいしいいい!!!!!!!!!!!!!!
ケチャップライスの中にはハムと玉ねぎ。
味は濃い目で、しっとりとしている。
よく炒められた玉ねぎとケチャップの甘さがハムといいあんばいに溶け込んで、口中に広がる。

これだよ、これ!
思わずさけびたくなる。

美味しさに夢中で一気に完食。
「ごちそうさま!」
「ありがとうございます」
「いやあ、美味しいですねえ。懐かしい味ですし」
「あっ、ありがとうございます。うちみたいなオムライスをだすところは少ないですから」
はにかんだ笑顔の奥さん。

満足を胸に店を後にする。
帰り道に、ふと思った。

オムライスの味は濃い目と書いたけど、かなり濃い目。
健康には薄味を。
そう言われる世の中で、健康的かと言われると真逆の味かもしれない。
もちろん、健康に気を使ってご飯を食べるのは大事だ。
でも、もっと大事なのは、美味しいものを美味しいと感じれること。
健康だからこそ、しっかりとした味の料理が食べられるのではないか。
美味しいものを美味しいと感じて食べられるからこそ健康なのではないか。

健康であること。

よし、大丈夫だ!
美味しいものを食べて、多忙な年末を乗り切るぞ!


■ 横山飯店

TEL:042-754-8311
住所:神奈川県相模原市中央区横山4-23-19
営業時間:11:00~14:30 17:00~21:00
定休日:火曜日

161214omu6.png


Comment:6  Trackback:0
2016
12.09

マルメゾン本店

Category: その他
小田急線の成城学園前駅の改札を抜け、北口に出る。
見上げる空は青く、透明な風が舞う。
さて、今日はどんな日になるかな。
そんなワクワク感を抱く休日の午前中。

小田急線が地下に潜ってからすっかり様相が変わった駅前。
栄華飯店、マ・メゾン……。
大学生の頃に愛用していた店も、今はもうない。

しかし、変わらぬものもある。
成城大学の正門前から延びるいちょう並木。
そして、スイーツの名店……。

成城にはスイーツの美味しい店が多い。
なかでも、1965年創業の「成城アルプス」と1977年創業の「マルメゾン」は双璧と、勝手に決めつけている。

よし!マルメゾンに行こう!
レストランのマ・メゾン(マルメゾンとは無関係の店)はなくなってしまったけど、マルメゾンは健在だ。

南口で創業したマルメゾンは、2001年に、成城6丁目の一角に移転した。
駅から歩いて10分弱。
ちょっとだけ遠回りして、近所にある所ジョージさんの「世田谷ベース」の前を通る。

161209mal1.png


やがて交差点の向こうに目的地のマルメゾンの姿が現れる。

161209mal9.png


目にやさしい緑に囲まれたゲートをくぐり、店内へ。

161209mal3.png


ショーケースに並ぶスイーツがお出迎え!

161209mal2.png


色調、つくり共に落ち着いた店内は、足を踏み入れたとたんにゆったりとしたくつろぎの時間を約束してくれる。

161209mal4.png


さて、何をいただこうか???
うーん、迷うなあ……。

数あるスイーツの中から、大好きな定番を選択。
モンブランとシャンティイ(イチゴのショートケーキ)!
飲み物は、これまた大好きなエスプレッソ。

注文をすませ、奥の席へと向かう。
やあクマさん、おはよー!

161209mal13.png


更に奥にあるテーブル席へ。

161209mal5.png


庭が見渡せる席に陣取り、外に目をやる。
おー!置物の動物たちが楽し気に遊んでる!!

161209mal7.png


テーブルに飾られた可憐に咲く花も、癒しのひとときを演出してくれる。

161209mal8.png


ほどなくして甘い時間が到着!
見るからに美味しそう!!

161209mal10.png


先ずはモンブランを。

161209mal11.png


うおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!
う、うまいーーーーー!!!
栗の美味しさを引き立てる上品な甘さが口中に広がる。
これはもう、todayは素敵なholiday間違いなし!

しかし……。

さらに……。

真打はシャンティイだった!

161209mal12.png


見た目はどこにでもあるようなイチゴのショート。
しかーーーーーーーーーーーーーし。

全然違う!
なんだこの美味しさは!
クリームはもちろん、しっとりとしたフルーティーな風味が溶けこんだスポンジが秀逸!
どうにも気になって調べたら、2016年11月24日の朝日デジタルの「東京)現代の名工に都内から19人」という記事を発見。

「現代の名工」(今年で50回目)は、各分野で優れた技能を持つ方を選び厚生労働省が発表するもので、マルメゾンの大山栄蔵氏がその一人に選出されているではないか!

以下、記事の抜粋。


****************************************


フランス菓子作りの先駆者 パティシエ・大山栄蔵さん(66)


約40年前、28歳で世田谷区成城に開店した「マルメゾン」を拠点に、本格的なフランス菓子を日本に広めた先駆者。各地から弟子入り希望者が集まり、人気パティシエの高木康政さんら約40人を輩出するなど、後進の育成にも力を注ぐ。

調理師学校を出て同校で製菓助手に。1964年の東京五輪を前にホテルオークラに招請されたアンドレ・ルコント氏の六本木の店で修業した。その後、渡仏して本場の店で4年半学び、帰国して店を構えた。

「おいしいものを作るにはいい材料と気持ちです」。素材にこだわり、北海道の牧場の生クリームとバターを使う。開店時から人気のイチゴのショートケーキ「シャンティイ」はスポンジにカステラ用の薄力粉を使って軽い食感にし、チェリーブランデーで風味を付ける。ほろ苦いキャラメル味の「ムース マルメゾン」も人気だ。

「夏は菓子が売れない傾向があり、大変な時期もあった」という。だが、店のある成城の人たちに支えられてきた。「成城は海外に住んだ人が多く、味に厳しいお客さんが多い。『おいしかった』と励まされたからこそ、やってこられた」。世田谷区赤堤と千歳船橋にも開店。客の好みの変化にあわせ、砂糖の量を減らしたり、低糖質の菓子を開発したりと挑戦を続ける。

「菓子職人の世界には定年も終わりもない。日本人が作る菓子が国際コンクールで上位に入るようになった。これからは、アジアに日本の洋菓子を広げていく時代だと思う」


****************************************


最後にある、「菓子職人の世界には定年も終わりもない」の言葉がこころに沁みる。

美味しい食べ物とのふれあい。
素敵な場所で過ごす時間。

あることを真摯に追求する人が提供してくれる美味しさは、単なる美味しさにとどまらず、大切なことをこころに届けてくれる。

人生は日々の積み重ね。
たかが一日。
されど一日。

何かを追い求め、その結果、手の中には何も残らないかもしれない。
でもきっと、こころの中には、とても大切な何かが残るはずだ。
ボクはこの日、間違いなく充実した一日を過ごせたと自負している。

161209mal14.png


Comment:2  Trackback:0
2016
12.04

カフェ・ロッタ (Cafe Lotta)

古民家カフェで過ごす、ほっこり笑顔のひととき

161204omu2.png



歩道に舞う枯れ葉。
晩秋から初冬へ。
季節の移ろいが加速する。

そんなに急がなくてもいいだろう。
秋を名残惜しむ人々の声には耳を貸さず、師走の声を聞いた街は冬色に染まり始める。

2週間前に訪れた豪徳寺を再訪。
境内中を鮮やかに彩っていた紅葉も、今は最後の輝きを残すのみ。

161204omu11.png


"もう冬だから。ゆっくり休んで、また春に会おうね"
木々たちの声が、こころに木霊する。

そんな中、招き猫の変わらぬ姿にほっとする。

161204omu12.png


招き猫発祥の地である豪徳寺の、たくさんの「たま」たち。

161204omu14.png


彦根のゆるキャラ「ひこにゃん」のモデルが豪徳寺の「たま」だったのには驚き桃の木山椒の木だが、そう言えば、世田谷在住のサザエさんちの白猫も「タマ」で赤い首輪に鈴をつけていたっけ……。

豪徳寺を後に、世田谷線で、宮の坂駅から目的の店がある松陰神社前駅へと向かう。
民家の軒先をかすめるように、ゆっくりと走る電車。
それにあわせて、体内時計の針の進みがその速度を緩めて行く。

ほどなくして松陰神社前駅に到着。
駅を抜け、踏切を渡って商店街へと歩を進める。

161204omu13.png


えーと、確かこの辺だよなあ……。

あれ?
ないなあ……。
あ、このまま行くと世田谷通りに出ちゃう。

ちょっと迷いつつ店を探す。
グローバルキッズ松陰神社駅前保育園の向かいだよなあ……。

厚あげの鶏ひきごま丼?
和食だから違うよなあ……。

ん?

看板に書かれた小さなLootaの文字が目に飛び込む。

おー!ここだあ!!

目的の店は、カフェ・ロッタ (Cafe Lotta)

161204omu1.png


イメージキャラであるロッタちゃんの顔を描いたラテで人気の店だ。

古民家を改装した真っ白い建物。
古き良き、モダン。

きしみ音が聞こえそうなドアのノブに手をかける。
瞬間、手から伝わるぬくもりが体内を駆け巡る。

店内はたくさんのお客さんで賑わっている。
1階は満員のため、2階へとあがる。
これまたきしみそうな階段を一段一段昇る。
今度は、足から伝わるぬくもりが体内を駆け巡る。

席に腰を落ち着け辺りを見回す。
手(ドアノブ)から、そして足(階段)から伝わったぬくもりが、今度は目から飛び込んで来る。

息遣いが聞こえてきそうな調度。

161204omu9.png

161204omu3.png


天井の木板と、やわらかくてあたたかい灯り。

161204omu6.png


なんだろう、このほっとする感覚は。
なんでこんなにほっとするんだろう……。

そんな疑問を抱きつつ、店員さんに注文を告げる。
「かわいいロッタちゃんのオムライスを」
「はい、かわいいロッタちゃんのオムライスですね!」
店員さんの笑顔がはじける。

メニューに記載されているオムライスの名称は「とろとろたまごのオムライス」であり、かわいいロッタちゃんなんて名前は出てこない。
"お願い!かわいく仕上げてね!"の意が通じたかな?

オムライスのできあがりを待つ間に2階も満席になる。
「今おつくりしていますので、もうしばらくお待ちください」
他の席の注文をとった帰りに何気ない気遣いをしてくれる店員さんの対応も素晴らしい。
雰囲気、接客、メニュー構成、どれをとっても、人気になるのはうなずける。

しばらくして店員さんの明るい声がひびく。
「おまたせしました。かわいいロッタちゃんのオムライスです!」

161204omu4.png


「おー!素敵ですね!!」
とろとろのたまごにロッタちゃんの笑顔。
なんだか食べるのがもったいない。

161204omu7.png


一瞬そんなことが頭を過ぎったが、ここは一気に、いっただきま~す!!

161204omu5.png


先ずはライスを。
なかのライスはあっさりめ。
あいびきのひき肉がアクセントになっている。

では続いてたまご、ケチャップと一緒に。

お!なるほど!!
これはロッタちゃんの絵を成しているケチャップの量とマッチした味付けになってるんだあ!
家庭的なほっとする味のオムライス。
美味しく完食!

161204omu8.png


「2階にあがっていただいてすみません」
会計時にオーナーの女性がお詫びを述べてくれた。
1階は禁煙席、2階は喫煙席になっており、禁煙席希望だが2階しか空いていなかったことに対するお詫びだ。
笑顔がとても素敵な、この店にピッタリのオーナー。
店員さんの対応も、オーナーの対応と首尾一貫している。

オーナーの名前は桜井かおりさん。
桜井さんのInstagramはこちら( ← リンク )

ブログ ( ← リンク ) もあるが、パソコンの不調により現在はInstagramで情報発信中!

「この建物はどれくらい前のですか?」
「そうですねえ、私が使い始めてから16年なので、70年位にはなるのではないでしょうか」

そんな会話を交わして店を出る。

と、席に着いたときの疑問が再び頭を過ぎる。

なんだろう、このほっとする感覚は。
なんでこんなにほっとするんだろう……。

……。

そうだ!

幼少の頃、土砂降りに見舞われた寒い冬の午後。
必死に学校から家に帰りつき、濡れた服を着替えて布団に飛び込む。
もう大丈夫。
屋根や窓をたたく雨の轟音を聞きながら、首までしっかりと布団にくるまる。

そこにあった、天井の木板。
部屋の調度。
白熱灯のやわらかい光。
そして、ボクを守ってくれたおとうさんとおかあさん。

家。
アットホーム。
マイホーム。

使い古された言葉だが、大切な言葉。

古びた、でも決してけがれることなく真っ白に生き続ける建物の中に、人の息遣いを感じる調度に囲まれて、桜井かおりさんという笑顔の素敵なオーナーがいて、これまた笑顔の素敵な対応の素晴らしい店員さんがいて、そのみなさんを象徴するイメージキャラのロッタちゃんがいる。

アットホームな空間。
マイホームのような空間。
こころの故郷。

老若男女。
この店を訪れる人が感じる思いはそれぞれ違うかもしれない。
でもそこには、誰もが共通で感じる、確かなぬくもりがある。


■ カフェ・ロッタ 

電話 03-3428-1126
住所 東京都世田谷区世田谷4-2-12
営業時間 12:00 ~ 23:00 (L.O. 22:00)
定休日 木曜日

161204omu10.png


Comment:2  Trackback:0
back-to-top