洋食エイト - 2018.05.04 Fri
ホームメードの神髄ここにあり

5月3日、朝。
ゴールデンウィークも中盤。
強風が吹き荒れているものの、夜中の豪雨は止み、出かけたい衝動にかられる。
さてと。
近場で美味しいオムライスを。
目的の店は……。
平塚に以前から注目している店がある。
その店の名前は、洋食エイト ( ← リンク )
JR平塚駅北口から徒歩5分程度のところにある。
思い立ったが吉日、開店の11:30に合わせて出発!
藤沢市から茅ケ崎市を越え、神奈川県最大の河川である相模川を渡れば、そこは平塚市。

開店の5分前に目的地に到着。
「昭和」を「今風」にアレンジしたレトロでありながらモダンな店構え。
昭和の象徴とも言うべきバイクの「カブ」が色を添える。
このカブ、もちろん現役だ。

静まり返った路地で開店を待つ。
店の前にはカップルの先客が一組。
評判を聞きつけて来たのだろうか。
11:30
若き店主が入口の前に「洋食エイト」の黄色い暖簾をかけ、営業開始。
やさしい響きの「どうぞ」の声に従って中に入る。
店内は二人掛けのテーブル席が4つとカウンター3席。
気がつかないうちにボクの後ろにもお客さんが並んでいて、開店を同時にほぼ満席となる。
席につき、フロアの若い女性にオムライスを注文。
若夫婦の店?
それともアルバイト?
まあ、それはともかくとして、出来上がりを待つ間に、外観同様レトロでいてモダンな店の雰囲気を楽しむ。

一角の天井近くのスピーカーから流れるスイングジャズの軽快な調べ。
デミグラスソースの説明には、「当店自慢の手作りソースは化学調味料無添加で168時間かけて丁寧にしあげました」とある。
いいねえ!

なになに?
マボロシノハヤシライス?
マボロシノオムハヤシライス?

気になる。
金土日ディナー限定かあ……。
そして、この店のキーワードである「ホームメード」の看板。

やがてカウンター席の向こうにある調理場からはコロッケを揚げる音が。
と同時に、美味しそうなにおいが店中を駆け巡る。
さらに、
煙までもが店中に!
この店はどこまでもがホームメードなのか。
それはまるで、家庭のダイニングキッチンに漂う食事時の芳香。
それもまた一興。
そうこうしているうちに料理ができあがる。
先ずはサツマイモの冷製スープ。

見た目もシンプルで上品だが、味も上品。
サツマイモの自然の甘みが口の中にふわーっと広がって行く。
まわりからも、異口同音に「おいしい!」の声が。
続いてはメイン。
多くの人が注文していたのが「ハンバーグ、カニクリームコロッケ、ナポリタン、サラダ」の「エイト」。
それと、エイトに自家製マヨネーズで食べるエビフライがついた「Bランチ」。
Bランチには、懐かしのお子様ランチよろしく旗が立てられている。
そして、これがエイトのオムライス!

小高い丘のような美しい仕上がり。

「出来立て」を強調する湯気に、より一層食欲がそそられる。

こちらはサラダ。

地産地消の店なので、お米も野菜も地元産を使用。
シャキシャキのレタスに酸味の効いたドレッシングがよくマッチしていて美味!
では、オムライスを!

おっ!
ご飯はしっとりで香ばしい。
チキンはほぐしてご飯に混ぜたのとゴロゴロのが。
しっかりと炒められたチキンには焦げ目がついている。
じっくり煮込んだデミグラスソースはコクのある深い味わい。
香ばしいチキンライスとまろやかな玉子がソースと調和して三位一体の味を形成。
これは美味しい!!
丁寧に作られたオムライスを、ひとくち、またひとくちと丁寧に口に運ぶ。
比例して、ホームメードの手の込んだ味と充実感が体内に累積する。

食事を終え、会計時に感想とお礼を述べる。
「デミグラスソースはもちろん美味しいのですが、しっとりとした香ばしいチキンライスがよくマッチしていますね。この調合にはだいぶ研究を重ねられたのではないですか」
口元に笑みを浮かべてうなづく店主。
その笑みの意味は、深い。
跡継ぎがおらず、かつ設備にも資金がかかるため街の洋食屋が相次いで閉店して行く昨今。
そんな中、昭和に憧れ、かつ無添加の自然にこだわって「日本の洋食」を守ろうとガンバっている店主。
エイトの創業から6年が経つ。
店主がかつて修行した平塚の老舗レストラン「えりか」は、2013年に火事で焼け落ち、今はもうない。
「エイトの名前の由来は何ですか?」
「末広がりからつけました」
きっと店主は、「えりか」のこころも背負って「エイト」を切り盛りしているに違いない。
そんな人の笑顔は、うそいつわりのない、ほっとするホームメードの笑顔だ。
今度は「マボロシノ……」かな。
五月(さつき)の風になびく黄色い暖簾に、そっと目をやる。
■洋食エイト 食べログ情報
・電話:0463-22-6177
・住所:神奈川県平塚市宮の前7-5
・交通手段:平塚駅から徒歩5分
・営業時間
11:30〜14:30(ラストオーダー14:15)
17:30〜21:00(ラストオーダー20:45)
・定休日:不定休(ホームページに掲載。日曜日営業)


5月3日、朝。
ゴールデンウィークも中盤。
強風が吹き荒れているものの、夜中の豪雨は止み、出かけたい衝動にかられる。
さてと。
近場で美味しいオムライスを。
目的の店は……。
平塚に以前から注目している店がある。
その店の名前は、洋食エイト ( ← リンク )
JR平塚駅北口から徒歩5分程度のところにある。
思い立ったが吉日、開店の11:30に合わせて出発!
藤沢市から茅ケ崎市を越え、神奈川県最大の河川である相模川を渡れば、そこは平塚市。

開店の5分前に目的地に到着。
「昭和」を「今風」にアレンジしたレトロでありながらモダンな店構え。
昭和の象徴とも言うべきバイクの「カブ」が色を添える。
このカブ、もちろん現役だ。

静まり返った路地で開店を待つ。
店の前にはカップルの先客が一組。
評判を聞きつけて来たのだろうか。
11:30
若き店主が入口の前に「洋食エイト」の黄色い暖簾をかけ、営業開始。
やさしい響きの「どうぞ」の声に従って中に入る。
店内は二人掛けのテーブル席が4つとカウンター3席。
気がつかないうちにボクの後ろにもお客さんが並んでいて、開店を同時にほぼ満席となる。
席につき、フロアの若い女性にオムライスを注文。
若夫婦の店?
それともアルバイト?
まあ、それはともかくとして、出来上がりを待つ間に、外観同様レトロでいてモダンな店の雰囲気を楽しむ。

一角の天井近くのスピーカーから流れるスイングジャズの軽快な調べ。
デミグラスソースの説明には、「当店自慢の手作りソースは化学調味料無添加で168時間かけて丁寧にしあげました」とある。
いいねえ!

なになに?
マボロシノハヤシライス?
マボロシノオムハヤシライス?

気になる。
金土日ディナー限定かあ……。
そして、この店のキーワードである「ホームメード」の看板。

やがてカウンター席の向こうにある調理場からはコロッケを揚げる音が。
と同時に、美味しそうなにおいが店中を駆け巡る。
さらに、
煙までもが店中に!
この店はどこまでもがホームメードなのか。
それはまるで、家庭のダイニングキッチンに漂う食事時の芳香。
それもまた一興。
そうこうしているうちに料理ができあがる。
先ずはサツマイモの冷製スープ。

見た目もシンプルで上品だが、味も上品。
サツマイモの自然の甘みが口の中にふわーっと広がって行く。
まわりからも、異口同音に「おいしい!」の声が。
続いてはメイン。
多くの人が注文していたのが「ハンバーグ、カニクリームコロッケ、ナポリタン、サラダ」の「エイト」。
それと、エイトに自家製マヨネーズで食べるエビフライがついた「Bランチ」。
Bランチには、懐かしのお子様ランチよろしく旗が立てられている。
そして、これがエイトのオムライス!

小高い丘のような美しい仕上がり。

「出来立て」を強調する湯気に、より一層食欲がそそられる。

こちらはサラダ。

地産地消の店なので、お米も野菜も地元産を使用。
シャキシャキのレタスに酸味の効いたドレッシングがよくマッチしていて美味!
では、オムライスを!

おっ!
ご飯はしっとりで香ばしい。
チキンはほぐしてご飯に混ぜたのとゴロゴロのが。
しっかりと炒められたチキンには焦げ目がついている。
じっくり煮込んだデミグラスソースはコクのある深い味わい。
香ばしいチキンライスとまろやかな玉子がソースと調和して三位一体の味を形成。
これは美味しい!!
丁寧に作られたオムライスを、ひとくち、またひとくちと丁寧に口に運ぶ。
比例して、ホームメードの手の込んだ味と充実感が体内に累積する。

食事を終え、会計時に感想とお礼を述べる。
「デミグラスソースはもちろん美味しいのですが、しっとりとした香ばしいチキンライスがよくマッチしていますね。この調合にはだいぶ研究を重ねられたのではないですか」
口元に笑みを浮かべてうなづく店主。
その笑みの意味は、深い。
跡継ぎがおらず、かつ設備にも資金がかかるため街の洋食屋が相次いで閉店して行く昨今。
そんな中、昭和に憧れ、かつ無添加の自然にこだわって「日本の洋食」を守ろうとガンバっている店主。
エイトの創業から6年が経つ。
店主がかつて修行した平塚の老舗レストラン「えりか」は、2013年に火事で焼け落ち、今はもうない。
「エイトの名前の由来は何ですか?」
「末広がりからつけました」
きっと店主は、「えりか」のこころも背負って「エイト」を切り盛りしているに違いない。
そんな人の笑顔は、うそいつわりのない、ほっとするホームメードの笑顔だ。
今度は「マボロシノ……」かな。
五月(さつき)の風になびく黄色い暖簾に、そっと目をやる。
■洋食エイト 食べログ情報
・電話:0463-22-6177
・住所:神奈川県平塚市宮の前7-5
・交通手段:平塚駅から徒歩5分
・営業時間
11:30〜14:30(ラストオーダー14:15)
17:30〜21:00(ラストオーダー20:45)
・定休日:不定休(ホームページに掲載。日曜日営業)
