2017
02.19

2月に咲き誇る可憐な桜

Category: その他
花粉症で春の訪れを感じるなんて悲しすぎる。
花に鼻が反応するなんて、オヤジギャグじゃあるまいし。

花粉のバカヤロー!
花粉に罪はないけれど、ついつい花粉を逆恨みしてしまう。
なんてちっぽけな人間なんだ。
何とかここを脱却しなければ……。

よし!

ならば、花粉を逆手にとって、花を能動的に求めてみようじゃないか!

山に行けばいろいろな花が咲いているのだろうか。
とは言え、さすがに杉並木の中に突撃する勇気はない。

2月の花かあ。
うーむ。
どうしよう……。

****** ↓ 妄想開始 ↓ ******

" さ・く・ら "

ん?
どなた?

" さくらが咲いてるよ♪ "
どこからともなく現れた花の妖精が耳元でささやく。

さくら?

" そう、河津桜 "

かわづざくら?

" 調べてみて "
その一言を残し、妖精は去ってゆく。

****** ↑ 妄想終了 ↑ ******


何だろう、河津桜って?

どうやら、静岡県の河津町に原木がある桜で、この時期に満開になるらしい。

桜かあ。。
この時期に花見ができるなんて素晴らしい。
これは行くっきゃない!!

ということで、花の妖精のささやきにいざなわれ桜を見に河津町に!

河津町は伊豆半島の南、下田のちょっと北側にある町。

東海道線で西に向かい、熱海で伊豆急下田行きに乗る。
9:38発の電車は結構混んでいて、満席。
途中で座れるかなあ……。

車内を見回す。
客層は年配の女性が多い。
もしかして、みんな河津桜を見にいくのだろうか?
ボクの直感がそうつぶやく。
電車は途中、伊東、伊豆高原、熱川、稲取といった観光地を通るが、伊豆高原で降りるような「高原のペンションに行きます!」的雰囲気をかもし出していないし(失礼!)、といって、「熱川バナナワニ園に行きます」オーラを発してもいない。
泊まりで下田に行くようなカンジでもないし、どうみても「日帰りでお花見に行ってきます」ムードが漂っている。

そうこうしているちに、伊東、伊豆高原、熱川を通過。
予想通り、乗客は減らない。
いや、むしろ途中から乗車された方で増えている。

これは予想が的中か?
河津桜って、有名でそんなに人気なのか???

10:45。
さあ、もうすぐ到着だ。
「まもなく河津」の車内アナウンスが流れる。
もぞもぞと降りる準備を始める人々。

やっぱりそうだったのかあああああ!!!!!!!!!!!!

電車が駅に滑り込むと、再び車内アナウンスが。
「ホームが大変混雑いたします。ご注意……」
そこまで混むのかよ!

河津駅に到着しドアが開く。
同時に、ホームが降車客で溢れかえる。

うわっ、スゲー!
エレベーターに並ぶ長蛇の列。
階段も満員。
首都圏の朝のラッシュ並だ。

ようやく改札にたどりつき、駅前に出る。

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駅前から河津川に向かう道は歩行者天国になっており、さっそく、河津桜がお目見え。

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河津川沿いに3キロほど続く桜並木。

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菜の花との共演も美しい!

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桜の咲く時期は「河津桜まつり」を開催していて、屋台や土産物屋も賑わっている。

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モッフル?
お餅のワッフル。

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わさびの新芽なんて売ってるんだあ!

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思わず購入。
簡単なレシピお書いた紙ももらえる。

河津桜は、伊豆に多い「大島桜」と南国に多い「寒緋桜」が自然交配して誕生したと推測されている。
1955年(昭和30年)に地元の飯田勝美さんが河津川の河川敷で発見したもので、原木は今も「町指定天然記念物」として飯田さん宅に存在している。

ソメイヨシノよりも桃色がかっていて、とても愛らしい。

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桜の花が日本人の心に溶け込んでいるせいか、桜並木を歩いているととても癒される。
ちょっと雨に降られたけどそれもまた一興。

こころ満たされ帰路に着く。
帰りは「踊り子」に乗車。

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車両が「スーパービュー」でないのがちょっと不満。
特急に乗るのに、これじゃあ通勤電車の「湘南ライナー」と変わらないじゃん!
ちなみにスーパービューはこれ↓

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出典:wikipedia


ところで……。
踊り子の車中で、河津桜を見て気になっていたことが頭に浮かぶ。

川沿いにある桜の木には、各々「笹原10」とか「笹原65」といった番号札がかけられていた。
笹原さん、スゲーなあ!随分とたくさんの木を所有してるんだなあ……なんて思ったんだけど、一体笹原さんって誰だろう?

で、調べたら、笹原というのは人の名前ではなく地名であることが判明。
ということは町が1本1本の桜の木を懇切丁寧に育ててるのかなあ???

気になったので更に調べてみた。
どうやらこれは、2011年(平成23年)に策定された「二級河川河津川における河津桜維持管理行動計画」によるものらしい。
以下、その抜粋。

**********************************

河津川は河津町市街地の中心部を流れる二級河川であり、堤防の河津桜並木は河津町の観光シンボルとして全国的に有名であるとともに、地域住民の憩いの場として親しまれています。
しかしながら、堤防に植栽されている桜のほとんどが、「河川区域内における樹木の伐採・植樹基準(平成10年6月19日付け建設省河治発第44号建設省河川局治水課長通達。以下「植樹基準」という。)」を満たしておらず、治水上等の課題となっています。

このような状況において、河津川が将来にわたり、地域住民にとって安全で安心な川であり、みんなが親しめる空間であるため、そして、河津桜を中心とした地域の活性化を図るためには、河津桜と河津川を適切に維持管理していく必要があります。
その方向性を、「二級河川河津川における河津桜維持管理指針」として取りまとめ、指針に基づいて「二級河川河津川における河津桜維持管理行動計画」を策定しました。

「二級河川河津川における河津桜維持管理指針」には①状況の把握、②日常的作業、③情報共有という3つの柱があります。
しかし、行政だけで河津川沿いの桜と堤防の状況をすべて把握して維持管理することは困難であり、地域住民の協力が必要
になります。

**********************************

なるほど。
地域のみなさんが行政と一緒になって、倒木の危険性や根が腐って空洞化して堤防が壊れる危険性がないかを常に把握して、河川のそばの安全を確保してるんだね。
一本一本に番号をつけて、みんなで見守る河津桜。
観光客は単に「花がきれい」といった目でしか見ないけど、この花があるのは地元のみなさまの日々の管理のおかげ。

一瞬のときに咲き誇り、散り行く桜。
「木」自体の寿命もあまり長くないようで、ソメイヨシノの寿命は60年と言われている。
もともと人が接ぎ木をして作って植えてきた桜は人が手掛けないと弱ってしまうそうだ。
ただし、樹木の寿命は環境にもよるとのこと。

河津桜は誕生後50~60年。
どれくらいの寿命なんだろう……。

そんなことを思いながら、ぼーっと車窓に目をやる。

目の前に広がる伊豆の海。
青々としていてとても美しい。

……。

あ!

虹だ!!!!!

ちょっと雨が降ったおかげで、車中からは虹が!

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きれいな桜を見て、帰りに虹を見れるなんて、なんてすばらしい日なんだろう。。
地域に密着し、みんなに見守られている河津桜。
いつのときまでも、この先の時代もずっと、可憐な花を咲かせ続けてほしい。

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