2017
03.12

洋食TAKA

アットホームな洋食屋でいただく武蔵野の風情

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アートスペース88を後にして、国立駅のすぐそばにある、洋食TAKA ( ← リンク ) へと向かう。
南口から線路沿いの道を東京方面へと歩き、2~3分ほどで左手に素敵な佇まいがお目見えする。

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真冬の午後6時。
寒風が頬をかすめる。
肩をすくめる目に、店内から発せられた至福の灯りが飛び込む。

"さあ、あたたまっていきなよ"
木板に書かれた「TAKA」の文字が、やさしくほほえみかける。

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ドアを開け、店内へと入る。
「いらっしゃいませ」
奥さんの案内に従い、奥のテーブル席へと進む。
入口の窓越しには手前にあるカウンター席しか目に入らないため店の広さはわからなかったが、奥には4人掛けのテーブル席が6つあり、決して大きな店ではないがゆったりと座ることができる。

腰を落ち着け、メニューを拝見。
オムライスは固焼き卵と半熟卵の2種類が用意されている。
しかも、各々、トマトソース、デミソース、トマト&デミソースの3種類から選べる。

うーむ。
どれにしようかなあ???

半熟卵のもいいけど、ここはやっぱり職人技で包んだオムライスを食べたい!
店のホームページにも以下のように書いてあるし。

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お子様の好きなメニューと言えば『オムライス』

でも『オムライス』と一言で言ってもその味・形は沢山ありますよね?
定番なのは誰でも知っているチキンライスを薄焼き卵でラグビーボール型に包んだもの。
しかし、卵が厚すぎれば食感が悪くなり、薄すぎれば歯ごたえが無くなります。
そんなバランスの取れた絶妙な厚さのオムライスを作れるのは経験に裏打ちされた技術を持つ者だけです。

勿論、『洋食TAKA』のオムライスも例には漏れません。
じっくり煮込んだデミグラスソースをかけたその愛らしい姿はお子様だけでなくいろんな方に食べて頂きたい一品です。

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ソースはふたつの味を楽しめるトマト&デミにしよう!

注文をすませ、ゆったりと流れる時間を楽しむ。
間接照明のやわらかい光。
スピーカーから流れるカントリー調の曲。
落ち着いた雰囲気の色調と調度。
そして、厨房から聞こえる卵を溶く音。

そのどれもが、やすらぎのひとときを演出する役割を果たし、北風に固まった心身を弛緩させてくれる。

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しばらくしてオムライスが運ばれてきた。
おー!
美しい!!!!!

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ホントきれいに巻かれているし、左右に広がるトマトソースとデミソースの海が見事に調和している。

店の雰囲気にもピッタリ。
この店にして、このオムライスあり!

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では、いっただきます!

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うん、美味しい!
トマトソースは酸味がきいており、デミソースはコクがあって苦味がきいている。
中のチキンライスの味は薄めで、ソースや卵と絡まり合って店の味を形成している。
上品な大人の味だね。

ひとくち、そしてまたひとくち、ゆっくりとオムライスを口に運ぶ。
そう、このオムライスは「ガツガツ」と食べてはいけない。
確かな技術、作り手の思い、店の雰囲気、そして、武蔵野の風情を堪能しながらオムライスを食する。

個人的に、学生時代から中央線沿線が好きだ。
「これ」といった、ハッキリと語れる明確な理由があるわけではない。
感覚的に、本能的に惹かれるものがある。
沿線が培ってきたサブカルチャー的な要素も多分にあるのだろう。
そしてまた、「大都会東京」の中の「地方」の要素もあるのだと思う。

かつて国木田独歩は、その著「武蔵野」において、武蔵野の魅力(この地に惹かれる理由)を次のように描写している。

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必ずしも道玄坂といわず、また白金といわず、つまり東京市街の一端、あるいは甲州街道となり、あるいは青梅道となり、あるいは中原道となり、あるいは世田ヶ谷街道となりて、郊外の林地田圃に突入する処の、市街ともつかず宿駅ともつかず、一種の生活と一種の自然とを配合して一種の光景を呈しおる場処を描写することが、すこぶる自分の詩興を喚よび起こすも妙ではないか。
なぜかような場処が我らの感を惹ひくだらうか。
自分は一言にして答えることができる。
すなわちこのような町外れの光景は何となく人をして社会というものの縮図でも見るような思いをなさしむるからであろう。
言葉を換えていえば、田舎の人にも都会の人にも感興を起こさしむるような物語、小さな物語、しかも哀れの深い物語、あるいは抱腹するような物語が二つ三つそこらの軒先に隠れていそうに思われるからであろう。
さらにその特点をいえば、大都会の生活の名残と田舎の生活の余波とがここで落ちあって、緩やかにうずを巻いているようにも思われる。

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時代は違えど、分かる気がする。
自然との共生が問われる現代。
産業革命から進んできた生産性向上と資本主義の世の中。
高度経済成長期には多くの森林が伐採され、武蔵野の地も様相を変えた。
しかし、宮崎駿作品に象徴されるような、こころの奥底に訴えかけてくる永遠のアナクロニズムのような郷愁がこの地には宿っている。

大都会の生活の名残と田舎の生活の余波がここで落ちあって……。
言い換えれば、環境面で西洋化された生活とDNAに刻まれた日本古来の生活の融合か……。

美味しいオムライスを楽しんだ後、会計にレジへと向かい店の奥さんに挨拶をする。
「ごちそうさまでした。美味しかったです!ここはもう永いんですか?」
「そうですね、もう10年くらいは経ちますね」
「とても素敵な雰囲気ですね。ずっとやっていてくださいね」
「はい、細々とですがガンバってやっていきます」

店のドアを開け、すっかり夜の帳が降りた北風の街へと身をさらす。

"気をつけて。じゃあまた!"
TAKAの木板が語りかける。

"ありがとう!いい時間を過ごせたよ"

こころ惹かれる地の、アットホームな店で食べるほっかほかのオムライス。

ふと、空を見上げる。
洋食TAKAのホームページの文章が、星空に輝き、こころをあたためてくれる。

老舗のレストラン数件で13年間修行をし味の研究を重ね、国立の地に店を構えました。
料理には絶対の自信を持ち、老舗より安価で老舗以上の味を楽しめる洋食屋です。
決して気取ることの無く、「辛口」が苦手の方には「甘口」に、ナイフとフォークがなれない方にはお箸を用意。
一人でも、ご家族でも気軽に本格の味を楽しまれてはいかが?

■洋食TAKA店舗情報
TEL:042-573-7997
住所:東京都国立市東1-1-22 パールハイツ国立101
営業時間:[火~金]11:30~15:00(LO.) 17:30~22:00(LO.)[土・日・祝]11:30~22:00
定休日:月曜日

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コメント
おはようございます
店の雰囲気落ち着いていて良いですね
オムライス美味しそうですね
ネリムdot 2017.03.13 08:03 | 編集
ネリムさん、こんにちは!

はい、とても落ち着いていて、ゆったりとした時間を楽しむことができます!
オムライスは味も良いですが、とても丁寧に作られていて、見た目も店の雰囲気に合っていて上品さを感じました。
オムライスにもその店の色合いが反映されると、改めて実感したひとときでした♪
Omunaodot 2017.03.14 06:07 | 編集
Omunaoさん

このお店、行かれてたんですね^^;
外観から、私も気になっていました!
国立へは、ちょこちょこ寄ることがあるので、また行ってみます。
オムライス、上品そうで美味しそうです><

中央線沿いの街は、私も好きです^^
地方から来てる私にとって、何となく落ち着くものがあり笑
あと、色々な年齢層の人がいて、落ち着きもあり賑わいもあり・・・みたいな感じがよいですね♪

ところで、やっと展示についての記事を作りました^^;
記事中に、OmunaoさんのブログURLを貼らせて頂いてます。
大丈夫でしょうか?よろしくお願いします^^v
慧喜dot 2017.03.14 19:54 | 編集
慧喜さん、こんにちは!

ご紹介ありがとうございます!!
もちろん、問題ありません♪

TAKA、行ってみてください!
中央線沿線、シリーズもので何か企画しようかな。。
そんな気がしてきました

では改めて、今後ともよろしくお願いします!!
Omunaodot 2017.03.16 07:00 | 編集
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