手のひらを太陽に - 2017.06.24 Sat
アンパンマンの生みの親であるやなせたかしさんが亡くなってから、もう3年以上が経つ。
それでも、アンパンマンは、不朽の名作、いや、永遠のヒーローとして君臨している。
水戸黄門でもウルトラマンでもない。
権力に頼らないし、大きくもならない等身大のヒーロー。
友だちは「愛と勇気だけ」。
ぼっちか?
いや、そうではない。
「アンパンマンのマーチ」の「愛と勇気だけがともだちさ♪」の歌詞は、その後の「ああアンパンマン やさしい君は いけ!みんなの夢 まもるため」に続くのだという。
つまり、愛と勇気を胸に、仲間を巻き込むことなくひとりで立ち向かうのだと。
そんなアンパンマンはやなせさんの魂そのものなのかもしれない。
さて、「やなせさんの魂」と言えば、もうひとつ思い浮かべるものがある。
子供の頃によく歌ったあの曲。
手のひらを太陽に
先ずは聴いてみよう♪
● 手のひらを太陽に tiebao -
Wikipediaによれば、この曲は1961年に、「NETニュースショー」の台本構成をしていたやなせさんが番組内で流す音楽として作詞したもので、知り合いのいずみたくさんが作曲し、いずみさんの推薦により宮城まり子さんが歌った。
ところでこの曲、よくよく聴いてみると、ひとつの疑問がわいてくる。
どんな疑問?
それは……。
ミミズだって オケラだって アメンボだって
みんなみんな 生きているんだ 友だちなんだ
これ、何気なく歌ってたけど、ミミズやオケラやアメンボを卑下していないだろうか?
「○○だって」だし。
2番では、
トンボだって カエルだって ミツバチだって
であり、
3番では、
スズメだって イナゴだって カゲロウだって
となる。
ここに登場する、ミミズ、オケラ、アメンボ、トンボ、カエル、ミツバチ、スズメ、イナゴ、カゲロウの計9種類の生き物について、やなせさんは見下していたのだろうか?
Wikipediaをさらに見てみると……。
以下、抜粋。
作詞者のやなせは、「厭世的な気分になって追い込まれていた時のことです。暗いところで自分の手を懐中電灯で冷たい手を暖めてながら仕事をしていた時に、ふと手を見ると真っ赤な血が見える。自分は生きているんだという再発見と、その喜びを謳歌して頑張らなくちゃと、自分を励ますためにこの詞を作った」と述懐している。また、元々は童謡ではなくホームソングを作るつもりで書いたという。なお歌詞の中でアメンボが出てくるが、これは当初はナメクジであった(竹内敏晴の証言、岩川直樹「ことばからみる今 アメンボとナメクジ」、「ちいさいなかま」2010年8月号、NO.547所収)。
なるほど。
なんとなくわかってきた。
「ミミズ、オケラ、アメンボ」ではなく、「ミミズ、オケラ、ナメクジ」ならマイナスイメージに思われる生き物でくくられる。
ミミズとナメクジは「うわっ!キモッ!」ってカンジで、オケラはお金がないときの「オケラになる」のイメージが強い。
アメンボの前はナメクジではなく「イモムシ」で、歌手の宮城まり子さんが嫌がったのでアメンボになったという説もあるが、ナメクジでもイモムシでも、何れにせよ「キモイ」イメージには変わりがない。
厭世的な気分になって追い込まれていた自分を「最下層の地を這う生き物」ととらえたのかもしれない。
地中や日陰で生きて、目立たない、気持ち悪いと思われるような存在。
生きる価値なんてない存在なのか???
そんなとき、「懐中電灯」という名の太陽が教えてくれたのだ!
いや、違う!
「手のひらに太陽を透かしてみて」はじめてわかる「血潮」の息吹。
今、ここに、生きている!
そう、生きとし生けるものがもつ価値。
何のために生まれて、何をして生きるのか?
(アンパンマンのマーチに通じる!)
みんなみんな生きているんだ 友だちなんだ♪
命を授けられた、この世に生きる仲間なんだ!
まあ、2番、3番になると、それほど「キモイ」と思う生き物ではないような気はするが(トンボやスズメは特に)、まあ、それはよしとしよう。
一応、各生き物に関する個人的分析をして表にまとめてみた。
マイナスイメージは、ありが「○」、まあまあありが「△」、なしが「×」。

みなさんのイメージはどうだろう???
つまらない分析はともかく、やっぱり、素敵な歌だ。
いつまでも聴いていたい。
さあ、いま一度、「手のひらを太陽に」を聴いてみよう!!
ではでは!
● 手のひらを太陽に パパイヤ鈴木 & Friends(Smile for Japan Official)mov
それでも、アンパンマンは、不朽の名作、いや、永遠のヒーローとして君臨している。
水戸黄門でもウルトラマンでもない。
権力に頼らないし、大きくもならない等身大のヒーロー。
友だちは「愛と勇気だけ」。
ぼっちか?
いや、そうではない。
「アンパンマンのマーチ」の「愛と勇気だけがともだちさ♪」の歌詞は、その後の「ああアンパンマン やさしい君は いけ!みんなの夢 まもるため」に続くのだという。
つまり、愛と勇気を胸に、仲間を巻き込むことなくひとりで立ち向かうのだと。
そんなアンパンマンはやなせさんの魂そのものなのかもしれない。
さて、「やなせさんの魂」と言えば、もうひとつ思い浮かべるものがある。
子供の頃によく歌ったあの曲。
手のひらを太陽に
先ずは聴いてみよう♪
● 手のひらを太陽に tiebao -
Wikipediaによれば、この曲は1961年に、「NETニュースショー」の台本構成をしていたやなせさんが番組内で流す音楽として作詞したもので、知り合いのいずみたくさんが作曲し、いずみさんの推薦により宮城まり子さんが歌った。
ところでこの曲、よくよく聴いてみると、ひとつの疑問がわいてくる。
どんな疑問?
それは……。
ミミズだって オケラだって アメンボだって
みんなみんな 生きているんだ 友だちなんだ
これ、何気なく歌ってたけど、ミミズやオケラやアメンボを卑下していないだろうか?
「○○だって」だし。
2番では、
トンボだって カエルだって ミツバチだって
であり、
3番では、
スズメだって イナゴだって カゲロウだって
となる。
ここに登場する、ミミズ、オケラ、アメンボ、トンボ、カエル、ミツバチ、スズメ、イナゴ、カゲロウの計9種類の生き物について、やなせさんは見下していたのだろうか?
Wikipediaをさらに見てみると……。
以下、抜粋。
作詞者のやなせは、「厭世的な気分になって追い込まれていた時のことです。暗いところで自分の手を懐中電灯で冷たい手を暖めてながら仕事をしていた時に、ふと手を見ると真っ赤な血が見える。自分は生きているんだという再発見と、その喜びを謳歌して頑張らなくちゃと、自分を励ますためにこの詞を作った」と述懐している。また、元々は童謡ではなくホームソングを作るつもりで書いたという。なお歌詞の中でアメンボが出てくるが、これは当初はナメクジであった(竹内敏晴の証言、岩川直樹「ことばからみる今 アメンボとナメクジ」、「ちいさいなかま」2010年8月号、NO.547所収)。
なるほど。
なんとなくわかってきた。
「ミミズ、オケラ、アメンボ」ではなく、「ミミズ、オケラ、ナメクジ」ならマイナスイメージに思われる生き物でくくられる。
ミミズとナメクジは「うわっ!キモッ!」ってカンジで、オケラはお金がないときの「オケラになる」のイメージが強い。
アメンボの前はナメクジではなく「イモムシ」で、歌手の宮城まり子さんが嫌がったのでアメンボになったという説もあるが、ナメクジでもイモムシでも、何れにせよ「キモイ」イメージには変わりがない。
厭世的な気分になって追い込まれていた自分を「最下層の地を這う生き物」ととらえたのかもしれない。
地中や日陰で生きて、目立たない、気持ち悪いと思われるような存在。
生きる価値なんてない存在なのか???
そんなとき、「懐中電灯」という名の太陽が教えてくれたのだ!
いや、違う!
「手のひらに太陽を透かしてみて」はじめてわかる「血潮」の息吹。
今、ここに、生きている!
そう、生きとし生けるものがもつ価値。
何のために生まれて、何をして生きるのか?
(アンパンマンのマーチに通じる!)
みんなみんな生きているんだ 友だちなんだ♪
命を授けられた、この世に生きる仲間なんだ!
まあ、2番、3番になると、それほど「キモイ」と思う生き物ではないような気はするが(トンボやスズメは特に)、まあ、それはよしとしよう。
一応、各生き物に関する個人的分析をして表にまとめてみた。
マイナスイメージは、ありが「○」、まあまあありが「△」、なしが「×」。

みなさんのイメージはどうだろう???
つまらない分析はともかく、やっぱり、素敵な歌だ。
いつまでも聴いていたい。
さあ、いま一度、「手のひらを太陽に」を聴いてみよう!!
ではでは!
● 手のひらを太陽に パパイヤ鈴木 & Friends(Smile for Japan Official)mov
● COMMENT ●
この歌詞は、聴いていると元気になりますね(^_-)-☆
皆、友達になれたら嬉しいですね。
皆、友達になれたら嬉しいですね。
Re: タイトルなし
ももこさん、こんにちは!
ありがとうございます!!
> 個人的には「なめ○○」が一番マイナスです(汗)
> 小さい頃に卵を見てゾッとしました・・・。
え!
た、卵ですか!
見たことないです
卵は好きですが、さすがにその卵は・・・
> 名曲ですよね!
> 小学校の全校集会で歌う歌でしたよ♪
> お陰で懐かしい想いに浸ることができました^^
それはよかったです♪
大切なことは何なのかを教えてくれますよね。。
ありがとうございます!!
> 個人的には「なめ○○」が一番マイナスです(汗)
> 小さい頃に卵を見てゾッとしました・・・。
え!
た、卵ですか!
見たことないです
卵は好きですが、さすがにその卵は・・・
> 名曲ですよね!
> 小学校の全校集会で歌う歌でしたよ♪
> お陰で懐かしい想いに浸ることができました^^
それはよかったです♪
大切なことは何なのかを教えてくれますよね。。
Re: タイトルなし
Miyuさん、こんにちは!
はい、とても元気になれます
この歌を聴いて育った我々は幸せだと思います
世界中のこどもたちに聴かせてあげたい歌です。。
はい、とても元気になれます
この歌を聴いて育った我々は幸せだと思います
世界中のこどもたちに聴かせてあげたい歌です。。
こんにちは!
Omunaoさんの個人分析
なかなか興味深いです。
私は、かげろうがすきです。
いるんだかいないんだか
それがいいんですよね(^^)
愛はかげろう・・懐かしい♪
Omunaoさんの個人分析
なかなか興味深いです。
私は、かげろうがすきです。
いるんだかいないんだか
それがいいんですよね(^^)
愛はかげろう・・懐かしい♪
Re: タイトルなし
雨宮かれんさん、こんにちは!
ありがとうございます!!
いるんだかいないんだかわからないような「かげろう」。
かげろうの一種である「うすばかげろう」を、幼少の頃、「うすバカ、ゲロ」と思い込んでいました
「かげろう」を知らずに「うすばかげろう」の名と出会ってしまったので、知っている単語の「バカ」と「ゲロ」とくっついてしまったんですよねえ。。
子供にはありがちですが・・・
そんなかげろうですが、言葉の響きからか、今では「風流」を感じます。。
ありがとうございます!!
いるんだかいないんだかわからないような「かげろう」。
かげろうの一種である「うすばかげろう」を、幼少の頃、「うすバカ、ゲロ」と思い込んでいました
「かげろう」を知らずに「うすばかげろう」の名と出会ってしまったので、知っている単語の「バカ」と「ゲロ」とくっついてしまったんですよねえ。。
子供にはありがちですが・・・
そんなかげろうですが、言葉の響きからか、今では「風流」を感じます。。
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Re: タイトルなし
MKさん、こんにちは!
イナゴの佃煮。。
小学校低学年の頃、普段は給食なのですが、お弁当の日があって、その日に先生がおかずに入れてきていて食べさせてもらった記憶があります
美味しかったのかどうかは記憶にないのですが・・・(^_^;)
くじらも給食で食べてましたねえ。。
ソフト麺や揚げパンほどではないですが、けっこう楽しみにしてました♪
とても懐かしいです。。
イナゴの佃煮。。
小学校低学年の頃、普段は給食なのですが、お弁当の日があって、その日に先生がおかずに入れてきていて食べさせてもらった記憶があります
美味しかったのかどうかは記憶にないのですが・・・(^_^;)
くじらも給食で食べてましたねえ。。
ソフト麺や揚げパンほどではないですが、けっこう楽しみにしてました♪
とても懐かしいです。。
こんばんは
手のひらを太陽には名曲だと思いました。
手のひらを太陽には名曲だと思いました。
Re: タイトルなし
ネリムさん、こんにちは!
難しい歌詞はなく、とてもわかりやすい歌。
でも、その中に出てくる「手のひらを太陽にすかす」という発想がすごいです!
たとえそれが懐中電灯で自らの手を照らしたときに気がついたことでも、「太陽」という生き物にとって源のひとつである大きな存在に結びつけることができるやなせさんはとても素晴らしい方だと思います。
永遠に語り継ぎたい歌です♪
難しい歌詞はなく、とてもわかりやすい歌。
でも、その中に出てくる「手のひらを太陽にすかす」という発想がすごいです!
たとえそれが懐中電灯で自らの手を照らしたときに気がついたことでも、「太陽」という生き物にとって源のひとつである大きな存在に結びつけることができるやなせさんはとても素晴らしい方だと思います。
永遠に語り継ぎたい歌です♪
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個人的には「なめ○○」が一番マイナスです(汗)
小さい頃に卵を見てゾッとしました・・・。
名曲ですよね!
小学校の全校集会で歌う歌でしたよ♪
お陰で懐かしい想いに浸ることができました^^