自由亭 - 2018.01.04 Thu
ベッドタウンの駅近で過ごす気ままなひととき

真冬の昼下がり。
横浜市営地下鉄、仲町台駅の改札を抜ける。
木枯らし舞う駅前ロータリー。
車内でぬくぬくと過ごしていた体は、容赦ない寒風の洗礼を受ける。
藤沢を出たときにはそれほど寒いとは思わなかったのだが、内陸のせいなのか、はたまたの気温が下がったのか、同じ神奈川県内とは思えぬ寒さだ。
所用を済ませ、冷えきった体をあたためるべく店を物色。
マクドナルド。
ドトール。
駅前には、ホットコーヒーで手軽に暖をとれそうな店の看板が目につく。
いや、せっかく仲町台(ここ)に来たのだから……。
足は、以前チェックしていた店を目指す。
もう少し。
もう少しで寒さともおさらば。
ほどなくして目的の店の看板が視界に入る。
店の名は、自由亭
駅からせせらぎ公園に向かう道の途中にあるのだが、メインストリートから一本入ったところにあるためちょっとわかりづらい。
しかし、その人目につかない立地が、これ幸いに喧騒から解き放たれた落ち着きの時間を約束してくれる。

きれいに整えられた店の前に立ち、ドアを開ける。
「いらっしゃいませ」
若い女性店員の明るい声が響く。
昼食時をすぎたせいか、先客はいない。
2人掛けのテーブルと4人掛けのテーブルが各々6つずつ並ぶ、清楚でシンプルな店内。
ゆったりと座れる4人掛けの席に腰を落ち着け、さっそくメニューを拝見。

オムライスは2種類。
昔ながらのケチャップがけのオムライスと、キノコデミソースのふわふわ卵のオムライス。
迷いなく昔ながらのオムライス、それと、エスプレッソを注文。
店内に流れる軽快なアメリカンポップス。
(アメリカンポップスって言い方は死語だろうか?)
やわらかい照明。
さりげなく飾られた絵画と観葉植物。
厨房から聞こえる卵を溶く音。
冷えきった体を、ぬくもりに満ちた店内に預ける。

「おまたせしました!」
しばらくして、店員さんの素敵な笑顔と一緒にオムライスが運ばれてきた。
ん?
でかーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザ・オムライスとも言うべき、きれいなフォルムのオムライス。
つけ合わせのポテト、トマト、パセリと並ぶ色合いも良く、とてもおいしそうだ。

それに、たまごもいいカンジの焼き加減。
非のつけどころのないオムライス。

それにしても、でかい。
まるまるとした、ぷりっぷりの、大きな大きなオムライス。
では、いっただきま~す!

チキンライスはバターが効いたわりとマイルドで家庭的な味つけ。
この大きさなので飽きがこなくて丁度いい。
具は鶏肉、ベーコン、タマネギ、ミックスベジタブルと豊富なので、いろいろな味が楽しめる。

鶏肉とタマネギは大きめのカット。
ベーコンやミックスベジタブルの味に押されないようにするには絶妙な大きさだ。

飽きることなく、逆に、食べ進めるにつれて、たまご、ライス、具材の織り成すハーモニーに舌が喜び、美味しさが増していく。
かなり大きいと思ったのだが、あっという間に完食!
味よし。
雰囲気よし。
接客よし。
メニューも豊富だし落ち着けるし、これはいい。

1993年にできた仲町台駅の駅前は、近年のベッドタウン特有の、無機質的な空気に包まれている。
よく言えば、生活感、いや生活臭のない洗練された空間。
悪く言えば、人情味のない冷たい空間。
そんな街の、ぬくもりあふれる洋食レストラン自由亭。
仲町台の自由亭。
仲町台の自由亭。
仲町台の自由亭。
呪文のように繰り返してみる。
仲
町
台
自
由
亭
仲よしで自由な町。
漢字が持つ力かあるいは自由亭の成せる業か、その言葉だけを繰り返していると、不思議なことに新しい街もなんだか古めかしくて親しみのある街に思えてくる。
そういえば、横浜の綱島に、2016年12月に閉店してしまった「自由亭」という名の老舗があった。
仲町台の自由亭は、検索すると「自由亭仲町台店」という名でもヒットする。
もしかしたら綱島の自由亭と関係があるのだろうか?
もしそうであれば、伝統を受け継いだ店ということで、とてもうれしい。
エスプレッソを飲み干し、会計に向かう。
「ごちそうさま。美味しかったです」
店員さんにお礼を述べる。
「ありがとうございます!」
愛らしい笑顔がはじける。
今度はふわふわ卵のオムライスにしようかな。
笑顔を見ながらそう思う。
自由亭かあ……。
いい店だな。
満足を胸に店外へ。
相変わらずの寒風が襲いかかる。
と、背後から、店員さんの声が。
「お客さん!」
ん?
「ミンティア忘れてます!」
あ!
決して、わざと忘れたわけではない。
■ 自由亭 食べログ情報
・電話:045-944-4411
・住所:神奈川県横浜市都筑区仲町台1-33-19 ピアッツア仲町台ノバ1F
・交通手段:横浜市営地下鉄ブルーライン 仲町台駅 徒歩2分
・営業時間:[月~土] 10:30 ~ 22:00 ( LO 21:30 )
・定休日:日曜日 [ 時々日曜も営業 ただし早じまいが多い ]


真冬の昼下がり。
横浜市営地下鉄、仲町台駅の改札を抜ける。
木枯らし舞う駅前ロータリー。
車内でぬくぬくと過ごしていた体は、容赦ない寒風の洗礼を受ける。
藤沢を出たときにはそれほど寒いとは思わなかったのだが、内陸のせいなのか、はたまたの気温が下がったのか、同じ神奈川県内とは思えぬ寒さだ。
所用を済ませ、冷えきった体をあたためるべく店を物色。
マクドナルド。
ドトール。
駅前には、ホットコーヒーで手軽に暖をとれそうな店の看板が目につく。
いや、せっかく仲町台(ここ)に来たのだから……。
足は、以前チェックしていた店を目指す。
もう少し。
もう少しで寒さともおさらば。
ほどなくして目的の店の看板が視界に入る。
店の名は、自由亭
駅からせせらぎ公園に向かう道の途中にあるのだが、メインストリートから一本入ったところにあるためちょっとわかりづらい。
しかし、その人目につかない立地が、これ幸いに喧騒から解き放たれた落ち着きの時間を約束してくれる。

きれいに整えられた店の前に立ち、ドアを開ける。
「いらっしゃいませ」
若い女性店員の明るい声が響く。
昼食時をすぎたせいか、先客はいない。
2人掛けのテーブルと4人掛けのテーブルが各々6つずつ並ぶ、清楚でシンプルな店内。
ゆったりと座れる4人掛けの席に腰を落ち着け、さっそくメニューを拝見。

オムライスは2種類。
昔ながらのケチャップがけのオムライスと、キノコデミソースのふわふわ卵のオムライス。
迷いなく昔ながらのオムライス、それと、エスプレッソを注文。
店内に流れる軽快なアメリカンポップス。
(アメリカンポップスって言い方は死語だろうか?)
やわらかい照明。
さりげなく飾られた絵画と観葉植物。
厨房から聞こえる卵を溶く音。
冷えきった体を、ぬくもりに満ちた店内に預ける。

「おまたせしました!」
しばらくして、店員さんの素敵な笑顔と一緒にオムライスが運ばれてきた。
ん?
でかーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!

ザ・オムライスとも言うべき、きれいなフォルムのオムライス。
つけ合わせのポテト、トマト、パセリと並ぶ色合いも良く、とてもおいしそうだ。

それに、たまごもいいカンジの焼き加減。
非のつけどころのないオムライス。

それにしても、でかい。
まるまるとした、ぷりっぷりの、大きな大きなオムライス。
では、いっただきま~す!

チキンライスはバターが効いたわりとマイルドで家庭的な味つけ。
この大きさなので飽きがこなくて丁度いい。
具は鶏肉、ベーコン、タマネギ、ミックスベジタブルと豊富なので、いろいろな味が楽しめる。

鶏肉とタマネギは大きめのカット。
ベーコンやミックスベジタブルの味に押されないようにするには絶妙な大きさだ。

飽きることなく、逆に、食べ進めるにつれて、たまご、ライス、具材の織り成すハーモニーに舌が喜び、美味しさが増していく。
かなり大きいと思ったのだが、あっという間に完食!
味よし。
雰囲気よし。
接客よし。
メニューも豊富だし落ち着けるし、これはいい。

1993年にできた仲町台駅の駅前は、近年のベッドタウン特有の、無機質的な空気に包まれている。
よく言えば、生活感、いや生活臭のない洗練された空間。
悪く言えば、人情味のない冷たい空間。
そんな街の、ぬくもりあふれる洋食レストラン自由亭。
仲町台の自由亭。
仲町台の自由亭。
仲町台の自由亭。
呪文のように繰り返してみる。
仲
町
台
自
由
亭
仲よしで自由な町。
漢字が持つ力かあるいは自由亭の成せる業か、その言葉だけを繰り返していると、不思議なことに新しい街もなんだか古めかしくて親しみのある街に思えてくる。
そういえば、横浜の綱島に、2016年12月に閉店してしまった「自由亭」という名の老舗があった。
仲町台の自由亭は、検索すると「自由亭仲町台店」という名でもヒットする。
もしかしたら綱島の自由亭と関係があるのだろうか?
もしそうであれば、伝統を受け継いだ店ということで、とてもうれしい。
エスプレッソを飲み干し、会計に向かう。
「ごちそうさま。美味しかったです」
店員さんにお礼を述べる。
「ありがとうございます!」
愛らしい笑顔がはじける。
今度はふわふわ卵のオムライスにしようかな。
笑顔を見ながらそう思う。
自由亭かあ……。
いい店だな。
満足を胸に店外へ。
相変わらずの寒風が襲いかかる。
と、背後から、店員さんの声が。
「お客さん!」
ん?
「ミンティア忘れてます!」
あ!
決して、わざと忘れたわけではない。
■ 自由亭 食べログ情報
・電話:045-944-4411
・住所:神奈川県横浜市都筑区仲町台1-33-19 ピアッツア仲町台ノバ1F
・交通手段:横浜市営地下鉄ブルーライン 仲町台駅 徒歩2分
・営業時間:[月~土] 10:30 ~ 22:00 ( LO 21:30 )
・定休日:日曜日 [ 時々日曜も営業 ただし早じまいが多い ]

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