永遠の鐘の音 - 2020.04.27 Mon
21時。
仕事を終え、緊急事態宣言下の街にクルマを走らせる。
ネオンサインで活気あふれていたメインストリートを支配する、深淵の暗闇。
自粛の街は、廊下にたたされたガキ大将よろしく鳴りを潜める。
目につくのは、自動販売機の灯り。
店の看板たちがこぞってうつむく中、震えながら人々の営みを必死に照らしている。
"こんばんは、Omunaoさん"
ハザードランプをつけ、弱々しい声で話しかけてきた自動販売機にクルマを横づけする。
"コーヒーをもらえるかな"
こころの中でボクはそう呟きながら、アイスコーヒーの購入ボタンを押す。
"コーヒーだね、わかった、待てってね"
いきむ自動販売機が産み出した、ぬくもりに満ちたアイスコーヒーを両手でつかみとる。
ステイオンタブを開け、コーヒーを口に空を仰ぐ。
大丈夫?
みんな、元気にしてる?
ボクはまだ、大丈夫だよ。
何が起きようとしているのか。
何が変わるのか。
いままでと変わらない星空。
爽やかな風。
晴天の雨に打たれながら、ボクはコーヒーを飲み干す。

● Maria 鐘の音
仕事を終え、緊急事態宣言下の街にクルマを走らせる。
ネオンサインで活気あふれていたメインストリートを支配する、深淵の暗闇。
自粛の街は、廊下にたたされたガキ大将よろしく鳴りを潜める。
目につくのは、自動販売機の灯り。
店の看板たちがこぞってうつむく中、震えながら人々の営みを必死に照らしている。
"こんばんは、Omunaoさん"
ハザードランプをつけ、弱々しい声で話しかけてきた自動販売機にクルマを横づけする。
"コーヒーをもらえるかな"
こころの中でボクはそう呟きながら、アイスコーヒーの購入ボタンを押す。
"コーヒーだね、わかった、待てってね"
いきむ自動販売機が産み出した、ぬくもりに満ちたアイスコーヒーを両手でつかみとる。
ステイオンタブを開け、コーヒーを口に空を仰ぐ。
大丈夫?
みんな、元気にしてる?
ボクはまだ、大丈夫だよ。
何が起きようとしているのか。
何が変わるのか。
いままでと変わらない星空。
爽やかな風。
晴天の雨に打たれながら、ボクはコーヒーを飲み干す。

● Maria 鐘の音
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