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2019-08

ポテトな夜 最終話 - 2013.09.23 Mon

スティックポテトの胸に、「smile tasty」のマークが、誇らしげに刻まれている。

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「あっ、そのマークは!」

ポテロングが息を飲んだ。

最近の世の中を席捲しはじめている軍団のマーク。

つまり、こういう、

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あるいはこういう、

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そしてこういう仲間たちの、

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一員ということだ。

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「もはや時代が変わっている。年は関係ない。時代についていかれない者に残された道はただひとつ。淘汰され消えゆくことだけ、ですよね。ねえ、ポテロングさん、じゃがりこさん」

テレポーテーションしてきたように集まったウエハース、麦チョコレート、芋けんぴを従え、ポテロングとじゃがりこを見下すような態度のスティックポテト。

さあ、おとなしくsmile tastyの軍門に下りなさい。

無言の圧力が、部屋に充満する。

ポテロングもじゃがりこも、もはや戦意を失っているようだ。

「おまちなさい……」

と、そのとき、なんだか甘く切なく懐かしい声が、ぼんやりと聞こえてきた。

「あなた方は何をしているのですか」

空から聞こえるその透き通った声は、次第にはっきりとしはじめる。

「みんさん、スマイルの意味は何ですか? 争うためにsmile tastyマークをつけているのですか? お菓子で元気に、笑顔にという想いを込めて作られたおやつシリーズのスマイルレシピ。そのマークがsmile tastyなのではないですか?」

その言葉は、重苦しい部屋の空気を一掃した。

あなたは一体???

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「エンジェル……」

ポテロングがぼそっとつぶやいた。

「エンジェル?」

「あ、あれは!」

まるで霧の中にいるようにぼんやりとしていた姿が、次第にはっきりと見えはじめた。

「あなたは、伝説の、マリーさま……」

じゃがりこの驚きの声の向こうで、その姿があらわになった。


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「永森 ーリマ トッケスビ?」

一体何が起きているのかまったく理解できずに頭の中に?マークが並ぶボクを、

「だめですよomunaoさん、変なこと言っちゃあ……。発売90周年をむかえた、お菓子界のエンジェル、マリーさまです。ほら、かつての装いが再現されてる」

じゃがりこが優しく諭してくれた。

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「あなた方は確かに企業を背負った、商戦を戦う戦士です。なので、ライバルを負かそうとか、制覇してやろうと思うのも無理はありません。ですが、肝心なことを忘れてはいけないのです。わたしたちは力を合わせて美味しい時間を提供するのが役目なんです。私はポテロングさんと同じ森永から来ましたが、だからと言ってポテロングさんを助けに来たわけではありませんし」

固唾を飲んでマリーの言葉に耳を傾けるお菓子たち。その目が、次第に、まっ白く澄んで来る。

「スティックポテトさん。smile tastyのマークの意味は何ですか? マークがカッコいいからってつけているわけではありませんよね。お菓子で元気に笑顔にという想いを込めて作られたのですよね」

「そ、そうですよね!」

じゃがりこが胸の前で手をあわせる(手はないので気持ちだけ)。

スティックポテトの目がぼんやりと宙をさまよう。

そして、天井の一点を見つめたまま、口を開いた。

「そうだよなあ……。2000年にできて、たかだか13年しか経っていないのに、何か世の中を制覇したような、そんな風に粋がってたなあ……」

もはやその目から、敵対心はすっかりと消えていた。

「では、せっかくなので、みんなで写真を撮りましょう」

ポテロングが提案する。

「まずはポテト同士でどうですか?」

微笑みながら、マリーが、ポテロング、じゃがりこ、スティックポテトの肩を寄せる。

「じゃあ、撮りますよ! はい、ポテト!」

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「次はみんなで撮りましょう!」

ボクはウキウキとした手で、笑顔のお菓子たちにカメラを向けた。

お菓子たちは、誰に促されるわけでもなく、自然と肩を寄せ合う。


ポテトは、ひとつ。

お菓子は、ひとつ。

そして、みんなも、地球も。


おわり
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● COMMENT ●

ちょっと、記事長過ぎて最後は流し読みだけど。
「天使」が現れた下りは「笑っちゃった」わ〜。
どういう脳みそしてるのよ〜アハハハ・・・

こんにちは^^

まさかのエンジェル登場!!平和な終幕お疲れ様でした~!
さすが「永森 ーリマ トッケスビ」様ですネ!!
って、凄い沢山のお菓子が登場しましたが
これ全部omunaoさんがお食べになるのですか?気になる…(^m^)
新しいお菓子ってどんどん発売されているけど
昔からのものは安定の美味しさでいつも懐かしい味でホっとしますよね。
でもスーパーでマリーとム-ンライトが並んでいたら
いつも青い方を選んでしまうんですよ…
あの黄色いまん丸には抗えない私めでございます///マリー様ゴメンナサイ!!
とっても楽しかったです~v

Re: タイトルなし

ペチュニアさん、こんにちは!

> ちょっと、記事長過ぎて最後は流し読みだけど。
> 「天使」が現れた下りは「笑っちゃった」わ〜。

やったあ!イエイ!
って高島忠男かって(あ、だ、誰もわからないかも…汗)

> どういう脳みそしてるのよ〜アハハハ・・・
えーとですねえ、大根おろしで揉んでですねえ、霧吹きで焼酎をかけまして、で、揚げるんですよ。
そうすると、……って、ジューシーな唐揚げかい!!

すみません、飛んでれらなだけです…
(あ、だ、誰もわからないかも…汗 Take2)

Re: タイトルなし

とっしさん、こんにちは!

> まさかのエンジェル登場!!平和な終幕お疲れ様でした~!
ありがとうございます!

> さすが「永森 ーリマ トッケスビ」様ですネ!!
そうですよ~。-リマさまは偉大なのです!

> って、凄い沢山のお菓子が登場しましたが
> これ全部omunaoさんがお食べになるのですか?気になる…(^m^)
はっ!
いたいところを……。
実は、お菓子企画が好きでやっちゃうんですが、いつも「あ、これどうしよう」
って思うんです……。
しばらくお菓子は買わずにすみそうです(といいつつ買ってしますのでしょう)

> 新しいお菓子ってどんどん発売されているけど
> 昔からのものは安定の美味しさでいつも懐かしい味でホっとしますよね。
> でもスーパーでマリーとム-ンライトが並んでいたら
> いつも青い方を選んでしまうんですよ…
> あの黄色いまん丸には抗えない私めでございます///マリー様ゴメンナサイ!!
でも、森永を選ぶのがスゴいです!
「ビスケットは森永」っていうじゃあないですか。
以前の記事で検証したのがあるんですが、その時はそうでもなかったです。。。
「チョコレートは明治」と「まめはでん六」はバッチリだったんですけどねえ。

でも、ボクもムーンライトの方が好きです!(あ、-リマさま、ごめんなさい)

> とっても楽しかったです~v
ありがとうございます!
とってもモチベーションがあがります!
これからもよろしくお願いします!!


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