2013
12.09

ムササビ、飛んだ!

Category: その他
「高尾山にムササビが飛ぶのを見に行きませんか?」

ちょうど1年前の話。

会社の鳥好きの人に誘われた。

その人は特に野鳥が好きで頻繁に野鳥の観察をしているのだが、ムササビ観察もその延長線上にあるようだ。
ひょんなことから鳥の話で盛り上がり、「仲間たちとムササビを見に行く計画があるので」との理由で誘って頂いたわけだ。

ムササビかあ……。

あれ、モモンガとどう違うんだっけ??

そんな知識レベルだけど、なんか面白そうなので二つ返事で参加をお願いし、「で、何時ごろに行くのですか?」と尋ねた。

「夜行性なので、夜、行きます。日没後30分くらいですね、飛ぶのは」

え? 夜? 日没後って、6時過ぎ??? 高尾山に??? 

えーーーー!!!!! めっちゃ寒そうじゃん!

「明るいうちにポイントに行って、そこで待ちます」

まあ、寒くてもムササビが飛ぶのはこういう機会でもないと見に行きそうもないし、意を決して行くことにした。

それにしても、ちょっとは学習をしてから行かないとと思い、ネットで調べて準備を進める。

そもそもムササビって???

得意のwikipediaによると……。

ムササビは日本の固有種であり、本州、四国、九州に生息し、日本国外には生息していない。
夜行性で、主に樹上で生活し、若葉、種子、果実、芽などを食べる。地上で採食はしない。
大木の樹洞、人家の屋根裏などに巣を作る。メスは1ヘクタール程度の同性間のなわばりをもつ。
オスは2ヘクタール程度の行動圏をもつが、特になわばりをもたず、同性同士の行動圏は互いに重なりあっている。

え! ムササビって日本にしかいないんだあ!

これは知らなかった。。

次に行先の確認。

いろいろなサイトで情報を収集する。

”京王線で高尾山口駅まで行き、そこから歩いてすぐ近くにあるケーブルカーに乗り清滝駅から高尾山駅まで登る”

ほー!楽しそうじゃん!

”そこから観賞ポイントの薬王院まで登る”

ふーん、ハイキング気分だね!

”ポイントは薬王院のそばのこの木!”

へー、そこに巣があるんだ……。

131209musasabi2.png


むささびは、夜になると高所の木にある巣を出て、餌を求めて下界へと向かう。
巣から顔を出し、マントのような体を使って「えいっ!」って上の木から下の木へと飛んで行くのだ。

でも、真っ暗闇の中でどうやって見るのかな?

”懐中電灯は必須。ただし、白い光を直接当ててはいけないので、赤いセロハンをはること”

ほー! 懐中電灯で照らすんだね!
赤いセロハンは買わないとなあ……。

で、次は???

”飛ぶのが見られるとは限らない”

え? 

……。

う、うそ!

うそでしょ!

そんなあ、せっかく行って見られなかったら寒いだけじゃん!
魚釣りじゃないんだからさあ……。

「前回来たときは見れなかったんですよ」

あ! そう言えば誘ってくれた人がそんなことを言っていたのを思い出した……。

それは絶対にさけたい。

せっかく高尾山まで行って、寒い中、巣から出てくるのをじーっと木の高いところの一点を見つめ続け、それで見られなかったら悲しすぎる。

ここはポジティブシンキング!

”絶対に見られる”

そう自分に言い聞かせる。

よし、これで大丈夫だ!

そして当日。

予定通りにポイントに到着。

日没まではまだ1時間くらいある。

しかし、すでに寒い。

使い捨てカイロもあまり効かない。

それにしても結構人がいる。
お!テレビカメラも来てるぞ~。
ツアー客もいる……。

そんなに人気なんだあ!

同行したメンバーが手際よく観察の準備を始める。
みな、自然や動物や山登りが好きな人ばかりだ。

野鳥観察用の望遠鏡もすごい!

「うわあ、月がきれいだなあ……」

日が暮れ行く中、望遠鏡を覗かせてもらいながらそんな感動を覚える。

やがて日が落ち、談笑に包まれていた空気が、時間とともにピリッとしたものへと変貌を遂げた。

いよいよだ。

赤いセロハンを貼った懐中電灯で木を照らしてみる。

あれ?

えーーーーーー!!!!!!

だめじゃん!

光が届かないじゃん!

一般的な家庭用の懐中電灯じゃあ全然だめだ。

どうしよう……。

周りのみなさんは暗闇の中でも平然としている。

どうやら、誰もかれも夜の観察に慣れているらしく、夜目がきくようだ。

スゲーなあ。超人、いや、鳥人か!!

しかし凡人のボクは困った。

視力はいいんだけどなあ。

それとこれとは別だし……。


そんな中、突如、救世主が現れた!

近くにいたツアー客の案内人が、強力な懐中電灯で木を照らし、お客さんに説明を始めたのだ!!

ラッキー!

やったぜ!

もう、便乗するっきゃないね。

案内人の言葉に耳を傾ける。

「ほら、あそこにいるでしょ」

え?

わからない……。

「あ、出てきた!」

ツアー客の中でもわかる人が出始めた。

えー、どこどこ。ボクには見えない。

焦るなあ……。

「本当だ!」

「いたいた!」

たくさんの人が反応し始めた。

えー、うっそー。

と、そのとき、赤いライトの向こうで、ササッと動く物体が確認できた。

おーーーーー!!!!!!!!

いたあああああああああ!!!!!!!!!!!!

ムササビだああああああああああああ!!!!!!!!!!!!

姿がはっきりと見える!

あとは飛ぶのを見逃さずにしっかり見れればいい。

スイッチon!

「飛べー!」

みんなの期待は高まるが、なかなか飛ばない。


それからどれくらい待っただろうか。

ついにそのときがやってきた。

ほんの一瞬の出来事。

ひらひらと空を舞う物体が、ボクの視界に飛び込んだ。

”飛んだああああ!!!”


まるで座布団が空を舞うようである。

「うおーーーー!!!!!」

一斉に歓声が上がる。

しばらくして、また座布団が宙を舞った。

なんか、とても神聖な出来事に立ち会っているような、そんな感覚がボクを包み込んだ。

いやあ、感動だなあ。。

流星を何時間も待って見れた時のような、そんな感覚に近いのかもしれない。

うん、自然は偉大だ!

達成感が、冷え切った体を温めるように包み込んでくれた。

同行したメンバーもみんな嬉しそうだ!

充実感に満ちた笑顔が手に手を取り合う。

131209musasabi1.png



ということで、帰りはケーブルカーは終了しているので暗い中を徒歩で下山。

一人だったら肝だめし状態。

これも貴重な体験かな。


みなさん、機会があったら一度どうですか、ムササビ。

めっちゃ寒いけど……。

あ、そうそう、そんなムササビに関する素朴な疑問がある。

鳥ではないので上へは飛べない。

飛ぶというよりは、下方に向かって舞い降りる感じだ。

そこで、疑問なんだけど。

巣から舞い降りるのはいいんだけど、どうやって巣に帰るんだろう???

どなたかご存知の方はいらっしゃいますか?

いらしたら、ぜひぜひ、お教えくださいませ!!

では!

ヒューン! (飛び去ってるつもり)

131209musasabi3.png


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コメント
おはようございます。
ムササビを見られたのは凄いですね
ネリムdot 2013.12.10 08:34 | 編集
ネリムさん、おはようございます!
(1日遅れでスミマセン)

> ムササビを見られたのは凄いですね

はい、寒いけど感動的ですよ!
夜だし一瞬なので、「まぼろしか」ってカンジですが、いい体験ができたと思います!
Omunaodot 2013.12.11 09:34 | 編集
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