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2018-06

真冬の帰り道 - 2014.01.15 Wed

漆黒の夜空から舞い降りた風が商店街を吹き抜ける。

所用の帰り道、北風に誘われ足を踏み入れたイセザキモール。昼間の喧騒はどこへやら、人影はまばらだ。

あと数時間で成人の日が終わる。

暗やみに負けじと気丈に煌めくイルミネーション。

" 人通りがなくなると淋しいけど、最後まで頑張るよ "

イルミネーションのそんな声が聞こえてきそうだ。

成人の日かあ……。

140115isezaki1.png


「ねえ、成人式の後、同窓会しない?」

20歳(はたち)の正月の初詣で、ボクは初恋の彼女に偶然会った。

6年振り。
中学2年のときに仲間内で海に行って以来だ。

「平常心を保てない」の意味を理解した瞬間だった。

「いいねえ! やろうやろう」

返事もどこか上の空。大人になった天使の瞳に釘付けの、ボク。

「じゃあさあ、ミクに言っとくから、ショウタに言っといて」

「おう、わかった」

ドキドキが時を支配する。それからのことは、良く覚えていない。

間違いないのは、同窓会をやろうと約束したこと。彼女は栄養学を学んでいて、栄養士を目指していること。初詣客の人ごみの中、別れ際に笑顔で手を振る彼女の目がキラキラと輝いていたこと。

そして、同窓会は伊勢佐木町でやりたいって言ってたこと。



結局、何の因果か同窓会は開催にいたらなかった。

彼女とは、その日以来、一度も会っていない。

神様は何をしたかったのだろうか。



あのとき同窓会を開いていたら、もしかしたら……。

何でもっと積極的にならなかったんだろう。

あの日は、もう、戻らない。

140115isezaki2.png


ひとり、肩をすぼめ、幻の同窓会で彼女とおしゃべりをしながら歩くイセザキモール。

彼女は今ごろどうしてるんだろう。

いいおかあさんになったのかな?

" 私は元気でいるよ。おたがいガンバろ "

ボクの中では永遠の20歳(はたち)の彼女が、やさしく微笑む。


● 真冬の帰り道 ザ・ランチャーズ 




● COMMENT ●

うひょー!!
記事が “はたちの物語つながり” になっちゃいましたねー。

おはようございます。
甘酸っぱくていいなと思いました。

Re: タイトルなし

つかりこさん、こんにちは!

拝読しましたよ!
ちょっと複雑で切ないですね。。

それにしてもほんと、びっくりです!
いやあ、すごいなああ!!!!!
「波長があう」ってのを実感します…

Re: タイトルなし

ネリムさん、こんにちは!

ありがとうございます
いろいろな思い出と、いろいろな未来
なんだか、自分の中で培養されたものが発酵されていくのを実感します。。。

年なのかなあ???

こんばんは。

20歳のあのひとに逢いたい・・・

胸がキュンとしますね。

その彼女も
omunaoさんのことを思い出してるんじゃないかな(^.^)

Re: タイトルなし

アンナさん、おはようござます!

人の出会いって、時期やタイミングがぴたり合ったりすれ違ったり。。

アンナさんのポエムの世界には、特にそれを感じます
なんか、すごく影響を受けてるかも……
もちろん、いい意味でですよ!


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