2014
04.20

オムライスの歴史 その1

よく言われていることだけど、オムライスは大きく2つにわけられる。

1.薄焼き卵にチキンライス。その上にケチャップをかけた、王道のオムライス。
2.とろとろ玉子でご飯をつつみ、デミグラスソースの海で戯れるふわとろ系オムライス。

好みが分かれるところだ。
ボクは両方とも好きなんだけど、イメージとしては、「これぞオムライス、Theオムライス」って言うのは1かなあ……。
2はオムライスの派生形で、どちらかというとたまごかけご飯+ハヤシライス的なイメージがかなあ。。

あ、メイド喫茶で「お帰りなさいませご主人さま」って言われてケチャップをかけてもらうのも1に属すると思うけど、だから1を「Theオムライス」って言ってるわけではないよ。。行ったことないし。

さてここで、今一度オムライスの歴史を振り返ってみることにしよう。

オムライスの発祥の地と言われる店は、東京と大阪にある。

一方は東京の煉瓦亭。

140420renga1.png


1895年(明治28年)創業の老舗だ。
1900年(明治33年)頃の話だけど、煉瓦亭では従業員の賄い飯として手早く食べられるものはないかと、ご飯とオムレツが一緒になったものを作るようになった。これを目にしたお客さんが「食べたい」と言いだし「ライスオムレツ」の名でメニューに載るようになったそうだ。で、これが今の煉瓦亭のメニューにある「元祖オムライス」。

140420renga2.png


玉子とご飯と具をまぜてオムレツ型に成型するので、今のオムライスとはちょっと違う。
味付けも塩コショウ。
それもそのはず。ここに大きなポイントがある。

なんでしょう??
さあ、名探偵コナンになりましょう!

煉瓦亭で元祖オムライスが誕生したのが1900年(明治33年)。
そして……。

よろしかったら1月13日の「おなたの押しメンは」の記事をご覧ください。
そう、ケチャップが国内に出回るようになったのは1908年(明治41年)なんです!
カゴメがケチャップの販売を開始した年。

そこで登場するのが、もう一方の発祥の地である大阪の「北極星」、当時の「パン屋の食堂」。

140420hokkyoku2.png


現「北極星」の先代、北橋茂男さんが洋食屋「パンヤの食堂」を始めたのは1922年(大正11年)のこと。
当時、雨具屋の小高さんという常連のお客様がいらした。この方は胃の具合の悪い方で、いつもオムレツと白いごはんを注文されていた。そこで、1925年(大正14年)のある日、「くる日もくる日も同じものではかわいそうだ」と、北橋さんはマッシュルームとたまねぎを炒めてトマトケチャップライスにしたものを、薄焼き卵でくるんで小高さんに。
小高さんは大変気に入り「おいしいやん!なんやこれ?」と北橋さんに質問。
「オムレツとライスをあわせてオムライスでんな。」と、とっさに答えたのが「オムライス」の発祥とされている。

140420hokkyoku1.png


これに呼応するように、この後、料理本にオムライスが登場するようになる。
1926年(大正15年)発行の「手軽においしく誰にも出来る支那料理と西洋料理」(小林定美著、文僊堂)には「オムライス(卵と肉の飯)」とズバリのネーミングで紹介されている。
また、1928年(昭和3年)発行の「家庭料理大全」にもオムライスの紹介があるようだ。

では、ふわとろ系は???

次回、その歴史を紐解きます。

つづく


スポンサーサイト

トラックバックURL
http://omunao1224.blog.fc2.com/tb.php/414-ddd92ff2
トラックバック
コメント
おー、とてもためになります!
興味津々ですー。

煉瓦亭のオムライスができた頃は、
独自のトマトソースやドミソースだった
のかもしれませんね。

次回が楽しみですー
つかりこdot 2014.04.20 11:21 | 編集
つかりこさん、こんにちは!

そうですね、まだ調べきってはいないのですが、どうも煉瓦亭のオムラスができた1900年頃は、まだ「トマトソース」の概念があったか微妙ですね……
wikipediaには、「清水屋が、1903年(明治36年)に製造販売を開始したという記録が横浜開港資料館所蔵の資料に残っており、これが最初の国産ケチャップであると考えられる」とあります。

独自のソースを作っていたのか、さらに興味は膨らみますね。。
Omunaodot 2014.04.20 19:46 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top