昨日はパソコンを開いた途端に力尽き、朝をむかえました。。
なので、ちょっと寝ぼけ状態で再掲載……。
たくさんの方にご訪問いただいた上に、コメントや拍手をいただき、ありがとうございます!!!!!
真に受ける性質なので、おだてられると調子にのって木に登ります!
心のつながりを、大切にしたいです……。
夜更けのカフェにて
「それで、結局彼女は来たの?」
コーヒーを口に運びながら、山下が尋ねた。
「いや」
佐々木は首を横に振ると
「もう会えない運命だったのかな」
そう続けた。
「悔いはないのかい?」
山下は遠くを見つめながら煙草に火をつけ、ゆっくりと紫煙をくゆらせた。
「ないと言えばうそになるけど、ふられたのなら潔く諦めるよ。第一、今会ってもボクだとわからないだろうし……。ところで、君こそ仕事やめちゃって後悔してないの?」
佐々木は山下の目を覗き込んだ。
「全くないね。今はすっきりしているし、このカフェで君のような仲間に会えたのも仕事をやめたからだと思っている」
「そうかもね」
二人が笑顔を交わした。
「でも、まさか首を長くして彼女を待っていたら自分がキリンになっちゃうなんて思ってもいなかったけどね」
「ボクだって人の夢を食べるような仕事をしていてバクになるなんて思わなかったさ。でも、バクには服はいらないし、裸の、というか素直な自分でいられるような気がするよ」
「それは同感だね。ね、マスター」
山下の言葉を受け、佐々木は無人のカウンターに向かって話しかけた。
返事はない。
でも、カウンターの向こうになぜか温もりを感じる。
ここは永年ゴーストライターをしていたらゴーストになってしまったマスターのカフェ。
店内は、今日も不思議な笑顔にあふれている。

なので、ちょっと寝ぼけ状態で再掲載……。
たくさんの方にご訪問いただいた上に、コメントや拍手をいただき、ありがとうございます!!!!!
真に受ける性質なので、おだてられると調子にのって木に登ります!
心のつながりを、大切にしたいです……。
夜更けのカフェにて
「それで、結局彼女は来たの?」
コーヒーを口に運びながら、山下が尋ねた。
「いや」
佐々木は首を横に振ると
「もう会えない運命だったのかな」
そう続けた。
「悔いはないのかい?」
山下は遠くを見つめながら煙草に火をつけ、ゆっくりと紫煙をくゆらせた。
「ないと言えばうそになるけど、ふられたのなら潔く諦めるよ。第一、今会ってもボクだとわからないだろうし……。ところで、君こそ仕事やめちゃって後悔してないの?」
佐々木は山下の目を覗き込んだ。
「全くないね。今はすっきりしているし、このカフェで君のような仲間に会えたのも仕事をやめたからだと思っている」
「そうかもね」
二人が笑顔を交わした。
「でも、まさか首を長くして彼女を待っていたら自分がキリンになっちゃうなんて思ってもいなかったけどね」
「ボクだって人の夢を食べるような仕事をしていてバクになるなんて思わなかったさ。でも、バクには服はいらないし、裸の、というか素直な自分でいられるような気がするよ」
「それは同感だね。ね、マスター」
山下の言葉を受け、佐々木は無人のカウンターに向かって話しかけた。
返事はない。
でも、カウンターの向こうになぜか温もりを感じる。
ここは永年ゴーストライターをしていたらゴーストになってしまったマスターのカフェ。
店内は、今日も不思議な笑顔にあふれている。

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