2014
08.15

川越にて その1

Category: その他
観たいと思いつつまだ見ていなかった映画、大林宣彦監督作品の「野のなななのか」。
父が他界し、自分も夏休みとあって、「どうしても今観たい」との思いがあふれ出る。

同作品の公式サイトで上映場所を確認。関東では、唯一、埼玉県の「川越スカラ座」で上映しているとの情報を得る。
「よし、川越なら2時間ちょっとで行かれる」
平日は1日に2回の上映で、1回目は10:30から、2回目は13:50から始まる。10:30には間に合いそうもないので、2回目の上映を目指して出発。

小田急線で新宿まで行き、そこから西武新宿線に乗り継ぎ12:40頃に本川越駅に到着。駅からは徒歩15分ほどで目的地の「川越スカラ座」に着くのだが、上映開始にはまだ時間があるので、「小江戸」と呼ばれる(西武新宿線の特急電車の名前も「小江戸」である)川越の街をぶらつくことに。

川越は天正18年(1590)に「川越藩」が置かれた街。
江戸幕府はこの地を「江戸の北の守り」として重要視し、大名の松平信綱が城下町を整備するとともに、江戸との舟での物流を活発にさせた。舟のルートは新河岸川から墨田川へと伸び、浅草に物資を運んだ帰りの便で江戸の最新の文化を川越に持ち帰った。これにより川越は「商人の町」として「小江戸」と呼ばれ幕末までにぎわうことになる。

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駅から続くメインストリートに入り、「蔵づくりの町並」方面へと歩を進める。

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この日も曇天ながら、多くの観光客がこの街を訪れていた。

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これは観光名物の「時の鐘」。

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約400年前の寛永年間に川越藩藩主・酒井忠勝によって建設された鐘楼で、火災によりたびたび焼失しており、現在の4代目は1893年(明治26年)に起きた川越大火の翌年に再建されたものである。
川越城の城下町に時を知らせていた鐘で、いまでも1日に4回(午前6時、正午、午後3時、午後6時)、その音を響かせている。

さて、そんな江戸情緒漂う川越なのだが、ボクが興味を持ったのはこの街の別の顔。
それは……。
なんだかとても懐かしく、「こころの故郷」を思わせる、こんな顔。

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そして、いよいよ目的地のスカラ座に向かう。
目印の川越市役所付近に到着したのだが、通り沿いには映画館のある気配がない。
再度、スマホで位置を確認。
と、1枚の看板がボクの目に飛びこむ。

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看板の矢印が差す方向を見やる。
その先にあるのは、とても静かな小路。
一瞬、「自分が今どこにいて、どこに向かおうとしているのかわからない」、そんな錯覚に陥る。

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何かに手招きをされているような感覚の中、一歩一歩、小路を進む。

わくわく?
それとも、
おそるおそる?
奇妙な感覚を覚えた足が、ボクに話しかける。

やがて、眼前に川越スカラ座がその姿を現した。


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人影はない。
まるで、スカラ座の建物の壁に世の中の全ての音が吸い込まれてしまったかのような静寂が辺りを包み込む。

ここはどこ?
ボクは何をしに来たんだっけ?

時間が、止まっている。

つづく

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コメント
川越、おもしろい街でしょ?
いい蕎麦屋もたくさんあるんですよ。

来るんなら来るって言ってよ、
案内するのにぃ。
つかりこdot 2014.08.15 11:06 | 編集
つかりこさん、こんにちは!

つかりこさん、沿線にお住いですもんね!!
今回は「思い立ったが吉日」状態で、「今日は大丈夫だな」ということで突然の川越訪問でした。

またゆっくりと行きたいと思います!

ちょっと目だけでも面白い店が目について、わくわくしますね。
そういえば、かなり前に川越で、「長襦袢サロン」という看板があって、目が点になり大笑いした記憶があります。
「長襦袢サロン」ってどんなところなんだろう???
今でも頭の中が空想で悶々としています。。。
Omunaodot 2014.08.16 07:46 | 編集
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