八百万の神が君臨し、多くの人称表現が存在する日本。
その日本では、婉曲的な表現が好んで使われる。
「森羅万象に八百万の神が宿る」というのは「神道」の考え。
いろいろなものを否定することなく認めて受け入れる多様性や価値観を日本人が持っているのは、この「神道」の魂がDNAに埋め込まれているからではないだろうか。
以和為貴。
「和を以って貴しとなす(わをもってよしとなす)」
はい、これは誰の言葉でしょう???
では、今日は11月1日なので、出席番号29番のOmunaoくん!
えー!いきなし!!
出席番号と関係ないじゃん!!!
えーと、えーと……。
和かあ、貴かあ……。
えーと、えーと……。
わかったああ!!!
原田貴和子!
ブッブー!!!!!

違います。
「和を以って貴しとなす」は、西暦604年に聖徳太子が制定した日本最初の成文法「十七条憲法」の最初の言葉。
仏教が伝来し、欽明天皇より仏像を賜り熱心に礼拝する蘇我氏。一方、それに敵対する、神祇崇拝を重んじてきた物部氏。この争いに聖徳太子は、仏教を尊びつつも宗教的熱狂の危険を察知し、支配原理でなく「寛容」の精神を説いた。
まさに「八百万の神」の魂。信仰や政治の原理を説くよりも先に、いろいろな価値の容認と平和共存を優先したんだよね。
世界の宗教は唯一神への信仰を求める。キリスト教徒やユダヤ教徒にとっての信仰の基盤であるモーセの十戒は「わたしのほかに、なにものも神としてはならない」を第1条としている。
う~ん、八百万の神とは対照的。
「唯一神」の教えで生まれ育った(その考えがDNAに刻まれている)人から見ると、八百万的な考えは「主体性(己)がない」とか「八方美人」に思えたりもするんだろうねえ……。
でも、「唯一神」と「唯一神」のぶつかりあいでは、宗教的熱狂者が他者を激しく排除し、争いが絶えることはない。
地中海方面では今もキリスト教、ユダヤ教、イスラム教が猛烈な争いを続けているし、イスラム教は同じ宗教でもスンニ派とシーア派に分かれて激突している。
一神教の世界では、神の敵は容赦なく地獄に落とす。
たとえば、「サタン」。
聖書中でサタンは、かつては神に仕える天使でありながら、神に反逆した地獄の長とされている。
だから、白黒はっきりつけるし、一人称の「I」はいつなんどきでも「I」なんだろうね。
西欧人が「おれっちねえ」とか「あたいさあ」とか「うちかて」とか「おいどんは」とか言うのって想像つかないし。
ここに見え隠れするのが、「多民族の中の唯一性」と「単一民族の中の多様性」の違い。
単一民族である日本人。「大和民族」って呼ばれる。
大いなる和の民族。
いろいろな価値観を受け入れて柔軟に対応することが身についている(しようとする)民族なのかな……。
前回の神さん、神田さん、神村さん、神谷さん、じゃないけど、……、名字の種類が多いのも、いろいろなものや人を認め共生し、受け入れていった結果なんだと思う。
謙譲語、尊敬語、丁寧語、階級用語、男女用語、感情用語、方言……。
言葉も、相手や自分の態度・位・場所・性別・性格などに合わせて細かく使い分ける。
相手の気持ちを優先し、または争いになるのを避けて、あるいは自分が嫌われないように、曖昧な表現で丸く収める。
その裏には、単一民族がゆえに、「日本村の村八分になりたくない。嫌われたくない」の思いもあり、「相手を受け入れる」につながっているとも思う。
だから、その思いが、「優しさ」や「柔かさ」として表出することもあれば、「優柔不断」として表出することもある。
そもそも、日本語ってすごいよね。
(話が飛ぶけど)
優しいし、柔かし、優柔不断だよね。
漢字に平仮名に片仮名にローマ字。
アルファベットが表音文字で各々の文字に意味をなさないのに対し、日本語は表音文字の平仮名や片仮名に表意文字の漢字が混ざり合っている。
アルファベット「おい、表音文字なのか表意文字なのかハッキリしろよ!」
日本語「えー、だって……」
アフファベット「だってもへったくりもない!」
日本語「でもさあ……・。両方あった方がわかりやすいじゃん!」
アルファベット「いい加減なやつだなあ」
日本語「てめー、下手に出てやってたらいい気になりやがって」
アルファベット「うわっ!な、なんだこの豹変ぶり……」
普段は温厚で、相手を重視して自分を隠す。
でも、怒って自分を出した時のギャップがまたすごい。
日本人って、キレると怖いかも。
太平洋戦争中に欧米が最も恐れたのは日本人の「大和魂」。
侍。ハラキリジャップ。
お国のためと、特攻隊になって自らの命を捧げる。
戦後の日本のいろいろな動きは、これを封印させるために作られたもの。
余談だけど、戦勝国は、A級戦犯だった人間をCIAのエージェントとし日本を統治させた。以前にも書いたけどね。
政治は岸信介。
興行は読売の正力松太郎。
フィクサーは児玉誉士夫に公営ギャンブル(ボートレース)の笹川良一。
おっといけない。話を戻そう。
「自分を隠す」
これはキーワードかもしれない。
いろいろある日本語の一人称の代表が、「我」。
さて、「我」って象形文字なんだけど、これ、何を現しているんだろうか???
では、今日は土曜日なので、出席番号29番のOmunaoくん!
おい、またかよ~!
どして???
えーと、えーと……。
さっき出て来た「蘇我氏」の我だよなあ。。。
仏教か???
えーと、えーと……。
あっ、わかった!
蛾だ!
ブッブー!!!!!

違います。
正解は、矛(ほこ)と、戈(ほこ)。
ともに武器。「我」という武器を持つことで戦いになる。
つまり、自「我」へのこだわりで争いや争いになるってこと。
「我(自分)を隠す」というのは、「争いになる武器を隠す」ってことなんだろうね。
そうすると、蛾はめっちゃ武器を持った虫なのかなあ???
あ、そろそろタイムリミットだ。
(何の?)
続きは次回。
ではでは!
● 11月の雨 T-SQUARE
その日本では、婉曲的な表現が好んで使われる。
「森羅万象に八百万の神が宿る」というのは「神道」の考え。
いろいろなものを否定することなく認めて受け入れる多様性や価値観を日本人が持っているのは、この「神道」の魂がDNAに埋め込まれているからではないだろうか。
以和為貴。
「和を以って貴しとなす(わをもってよしとなす)」
はい、これは誰の言葉でしょう???
では、今日は11月1日なので、出席番号29番のOmunaoくん!
えー!いきなし!!
出席番号と関係ないじゃん!!!
えーと、えーと……。
和かあ、貴かあ……。
えーと、えーと……。
わかったああ!!!
原田貴和子!
ブッブー!!!!!

違います。
「和を以って貴しとなす」は、西暦604年に聖徳太子が制定した日本最初の成文法「十七条憲法」の最初の言葉。
仏教が伝来し、欽明天皇より仏像を賜り熱心に礼拝する蘇我氏。一方、それに敵対する、神祇崇拝を重んじてきた物部氏。この争いに聖徳太子は、仏教を尊びつつも宗教的熱狂の危険を察知し、支配原理でなく「寛容」の精神を説いた。
まさに「八百万の神」の魂。信仰や政治の原理を説くよりも先に、いろいろな価値の容認と平和共存を優先したんだよね。
世界の宗教は唯一神への信仰を求める。キリスト教徒やユダヤ教徒にとっての信仰の基盤であるモーセの十戒は「わたしのほかに、なにものも神としてはならない」を第1条としている。
う~ん、八百万の神とは対照的。
「唯一神」の教えで生まれ育った(その考えがDNAに刻まれている)人から見ると、八百万的な考えは「主体性(己)がない」とか「八方美人」に思えたりもするんだろうねえ……。
でも、「唯一神」と「唯一神」のぶつかりあいでは、宗教的熱狂者が他者を激しく排除し、争いが絶えることはない。
地中海方面では今もキリスト教、ユダヤ教、イスラム教が猛烈な争いを続けているし、イスラム教は同じ宗教でもスンニ派とシーア派に分かれて激突している。
一神教の世界では、神の敵は容赦なく地獄に落とす。
たとえば、「サタン」。
聖書中でサタンは、かつては神に仕える天使でありながら、神に反逆した地獄の長とされている。
だから、白黒はっきりつけるし、一人称の「I」はいつなんどきでも「I」なんだろうね。
西欧人が「おれっちねえ」とか「あたいさあ」とか「うちかて」とか「おいどんは」とか言うのって想像つかないし。
ここに見え隠れするのが、「多民族の中の唯一性」と「単一民族の中の多様性」の違い。
単一民族である日本人。「大和民族」って呼ばれる。
大いなる和の民族。
いろいろな価値観を受け入れて柔軟に対応することが身についている(しようとする)民族なのかな……。
前回の神さん、神田さん、神村さん、神谷さん、じゃないけど、……、名字の種類が多いのも、いろいろなものや人を認め共生し、受け入れていった結果なんだと思う。
謙譲語、尊敬語、丁寧語、階級用語、男女用語、感情用語、方言……。
言葉も、相手や自分の態度・位・場所・性別・性格などに合わせて細かく使い分ける。
相手の気持ちを優先し、または争いになるのを避けて、あるいは自分が嫌われないように、曖昧な表現で丸く収める。
その裏には、単一民族がゆえに、「日本村の村八分になりたくない。嫌われたくない」の思いもあり、「相手を受け入れる」につながっているとも思う。
だから、その思いが、「優しさ」や「柔かさ」として表出することもあれば、「優柔不断」として表出することもある。
そもそも、日本語ってすごいよね。
(話が飛ぶけど)
優しいし、柔かし、優柔不断だよね。
漢字に平仮名に片仮名にローマ字。
アルファベットが表音文字で各々の文字に意味をなさないのに対し、日本語は表音文字の平仮名や片仮名に表意文字の漢字が混ざり合っている。
アルファベット「おい、表音文字なのか表意文字なのかハッキリしろよ!」
日本語「えー、だって……」
アフファベット「だってもへったくりもない!」
日本語「でもさあ……・。両方あった方がわかりやすいじゃん!」
アルファベット「いい加減なやつだなあ」
日本語「てめー、下手に出てやってたらいい気になりやがって」
アルファベット「うわっ!な、なんだこの豹変ぶり……」
普段は温厚で、相手を重視して自分を隠す。
でも、怒って自分を出した時のギャップがまたすごい。
日本人って、キレると怖いかも。
太平洋戦争中に欧米が最も恐れたのは日本人の「大和魂」。
侍。ハラキリジャップ。
お国のためと、特攻隊になって自らの命を捧げる。
戦後の日本のいろいろな動きは、これを封印させるために作られたもの。
余談だけど、戦勝国は、A級戦犯だった人間をCIAのエージェントとし日本を統治させた。以前にも書いたけどね。
政治は岸信介。
興行は読売の正力松太郎。
フィクサーは児玉誉士夫に公営ギャンブル(ボートレース)の笹川良一。
おっといけない。話を戻そう。
「自分を隠す」
これはキーワードかもしれない。
いろいろある日本語の一人称の代表が、「我」。
さて、「我」って象形文字なんだけど、これ、何を現しているんだろうか???
では、今日は土曜日なので、出席番号29番のOmunaoくん!
おい、またかよ~!
どして???
えーと、えーと……。
さっき出て来た「蘇我氏」の我だよなあ。。。
仏教か???
えーと、えーと……。
あっ、わかった!
蛾だ!
ブッブー!!!!!

違います。
正解は、矛(ほこ)と、戈(ほこ)。
ともに武器。「我」という武器を持つことで戦いになる。
つまり、自「我」へのこだわりで争いや争いになるってこと。
「我(自分)を隠す」というのは、「争いになる武器を隠す」ってことなんだろうね。
そうすると、蛾はめっちゃ武器を持った虫なのかなあ???
あ、そろそろタイムリミットだ。
(何の?)
続きは次回。
ではでは!
● 11月の雨 T-SQUARE
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コメント
時間が経てば神様。大きければ神様。珍しければ神様。卓越していれば神様。とりあえず何でも神様。イワシの頭も神様。石ころだって一度手を合わせれば次からは神様。やりすぎの様な気がしないでも無いけど(笑)まあ、敬意を払う事は良い事だよ。隣の某国は他者を尊重するという気持ちが無いから直ぐ戦争やっちゃうんだろうね。反面教師として気をつけましょう。
miss.key
2014.11.01 11:58 | 編集

私が英語を勉強して思ってたのは、
英語って記号的で便利!なようでいて実はすごく相手の心象を読みにくい言葉
なんじゃないかなってこと。
日本語だと、例えばだけど、人称の違いで心象に変化をつけられるでしょう。
ワタクシと言いたい場合もあれば、アタイはさ〜とすれたかんじで
言いたい場合も既に存在する人称で使い分けがきくわけで〜。
そういう使い分けで表現できる心のヒダみたいな部分を
英語の場合どうやってするんだろ?
話言葉ならまだ耳で聞いて口調で違いがわかるかもしれないけど、
文字になるとそこら辺わかりにくい気がする〜
と、ずっと前から思っておりましたんです。
今回の記事読んでますます謎だと思っちゃいました。
英語って記号的で便利!なようでいて実はすごく相手の心象を読みにくい言葉
なんじゃないかなってこと。
日本語だと、例えばだけど、人称の違いで心象に変化をつけられるでしょう。
ワタクシと言いたい場合もあれば、アタイはさ〜とすれたかんじで
言いたい場合も既に存在する人称で使い分けがきくわけで〜。
そういう使い分けで表現できる心のヒダみたいな部分を
英語の場合どうやってするんだろ?
話言葉ならまだ耳で聞いて口調で違いがわかるかもしれないけど、
文字になるとそこら辺わかりにくい気がする〜
と、ずっと前から思っておりましたんです。
今回の記事読んでますます謎だと思っちゃいました。
miss.keyさん、こんにちは!
おー、イワシの頭も神様なんですね。。
ということは、マグロの頭とかは超グレート神様ってカンジですかねえ・・・。
あ、そっか、「鰯の頭も信心から」って言うんですね!
他者を尊重する。
これ、本当に大切だと思います。
職場でもありがち。
偉いとか偉くないとか。
階層がありますが、それは役割。
それぞれの役がなければ仕事は成り立たない。
日ごろ、お互いがそれを理解するところから始まると思っています。
おー、イワシの頭も神様なんですね。。
ということは、マグロの頭とかは超グレート神様ってカンジですかねえ・・・。
あ、そっか、「鰯の頭も信心から」って言うんですね!
他者を尊重する。
これ、本当に大切だと思います。
職場でもありがち。
偉いとか偉くないとか。
階層がありますが、それは役割。
それぞれの役がなければ仕事は成り立たない。
日ごろ、お互いがそれを理解するところから始まると思っています。
Omunao
2014.11.02 08:25 | 編集

さとちんさん、こんにちは!
あ、もしかして、より一層謎を深めさせちゃったんですね。。
でも、そうですよねえ。
英語圏の人のボディランゲージとか、派手な抑揚や表情の豊かさはそのためにあるのかもしれませんね。
それにしても、文字にするとわからない。
そうだ!顔文字で表現しましょうか!
顔文字も日本のと英語圏のとでは違うようです。
これも面白いですね。。
あ、もしかして、より一層謎を深めさせちゃったんですね。。
でも、そうですよねえ。
英語圏の人のボディランゲージとか、派手な抑揚や表情の豊かさはそのためにあるのかもしれませんね。
それにしても、文字にするとわからない。
そうだ!顔文字で表現しましょうか!
顔文字も日本のと英語圏のとでは違うようです。
これも面白いですね。。
Omunao
2014.11.02 08:36 | 編集
