2015
02.14

「そう、幸せなの!」 シーナさん、安らかに・・・

Category: その他
1978年の結成以来、一切のブランクなく活動を続けて来た、SHEENA & THE ROKKETS。

温故知新。
不易流行。

このバンドのことを思うと、頭の中に古風な四文字熟語が浮かんでくる。
本物は、いつの時にあっても、決してその輝きを失わない。
流れ行くのもではなく、変わらずにそこにいてくれる。

シーナの本名「悦子」から「ロック + エツコ = ロケッツ」となり命名されたバンド。綴りが「ROCKETS」ではなく「ROKKETS」であることは鮎川誠さん流の「ロックのセンス」だという。


以下は、昨年の6月9日の「earth garden」 ( ← リンク ) に掲載された記事の転載。


「世代を超えて繋がるロックの真髄」

●アースガーデン“夏”のステージ

–昨年、アースガーデンのステージに出演して、感想はいかがですか?

シーナ「すごい良かったわ。楽しかった。あの何か、フリーな感じ。もう、ロックにぴったりというか。フジロックみたいだった(笑)。でもここは原宿だよ。苗場じゃないよって。お客さんの雰囲気も最高だったわ。多分、思っている事とか、私たちが普段生活している感覚と同じだなっていうのは、すぐにわかったわ。」

鮎川「若い世代とファミリー。恋人たちとか、パンクスまで。みんなの顔がピカピカに見えてね。ロックはフリーで、勝手で良いんですよ。こう、何かしていないといかんとか、みんなで拳を上げなくちゃいかんとかじゃなくて。みんな勝手に犬の散歩して、赤ん坊と、お父さん、お母さんが一緒に聞ける。僕らはとても良いエネルギーをもらった。あの日ステージに立って、思い切りやれて。夜まで、頭がハイになってたね。」

–ほかの出演者とかはどうでしたか?

鮎川「三宅洋平くんも素晴らしかった。日本って大きなものに包まれたなかで偉そうなことを言うやつは多いけどさ。先頭切って選挙に出て、若い人たちが自分の意見を述べて、というのは、新しい芽だと思うんです。みんな一人一人が自分で決めるっていう、ロックの鉄則みたいな。「お前が最高なんだ」っていうメッセージなんだよね。世界にたった一人しかいない、君が決めることって言うかな。ロックで僕らが聞いてきたのは、そういうメッセージだった。まわりを見て、自分の何かを決めるんじゃなくてね。」

–やっぱりシンプルなロックは世代を超えるなって思います。

鮎川「ローリング・ストーンズやボブ・ディランの来日ライブだって、今年の話ですからね。ロックの底力をみんな、見せつけられたわけだから。若い人のロックもいいけど、もうロックを死ぬまでやるぜって人たちのパワーもすごい。ロックは流行とか関係ないからね。自分たちでやる音楽だからね。」

シーナ「アイデンティティというかな。心のベクトルの音楽だと思うし。年齢は関係なくて、みんなが若い目で世の中を見たり、自分の意識をしっかり持って、負けずに頑張って明るく生きるっていうね。」


●野外フェスについて

–フジロックにも何度も出られていると思うんですけど、野外フェスって何か、思い入れとかありますか?

シーナ「野外フェスはいいよね、気持ちよくて。」

鮎川「69年にウッドストックがあって、何か、野外フェスっていうのは、一つのロックの原点みたいな感じですよ。みんなヘッドホンして、ロック楽しめるけど、音楽が好きな仲間と、一緒に聞くともっと楽しい。昔、ライブハウスの前にロック喫茶みたいな文化があってね。お店のなかで、みんなで音楽を聞きよる。その喜びが、コンサート会場、野外に繋がる。野外って言うのは、究極のロックの始まりであり、もう最終。それしかないですよね。一緒にみんなで楽しむ。だから、今も昔もない。」

シーナ「若松のロックフェス『高塔山ジャム』。今年で11年になるよね。」

鮎川「30何年来のロックの仲間たちで始めたロックフェスだね。シーナの生まれ故郷の若松にある、小高い山のある頂上に、やっぱり野外音楽堂があって。玄界灘の海が広がる素晴らしいロケーション。作家の火野葦平(ひのあしへい)さんが愛した故郷でもあって。この山に伝わるカッパ伝説の本も一冊書かれていて。火野葦平さんの小説が高塔山の民話を題材としている。それでカッパロックフェスとか、みんなが呼び出したりして。そうやって少しずつみんなにも愛されているフェスティバルを今年もやるから。今年は11年目なんです。いろんな横道坊主も出るし、THE 卍のROLLYとかも聞きつけてぜひやりたいって言ってくれたり。ここ2、3年はバイクで飛ばして。本州のほうからも高塔山に来てくれたり。」

シーナ「私たちとルースターズは毎年、出てるの。」

鮎川「地元のバンドだからね。ま、ルースターズになったり、名前を変えて、花田になったり、ジプシーズになったり。いろいろありますけど。」


●ギターの音 バンドの音

–鮎川さんのギター音がとても好きなのですが、ギターへの想いについて教えてください。

鮎川「キース・リチャーズやら、ジョン・レノンやら、ジョージ・ハリソンやら、ジェフ・ベックやら、クラプトンやらのギタープレイをみて、その人の爪の垢を煎じて飲むっていうか。遥か遠くの存在なんだけど、勝手に僕も繋がっている同じ道と思ってギターを弾くことが嬉しいし。それで自分もやれている喜びが、今日までずっと繋がっているんです。」

–長年活動しているバンドについてはいかがですか?

鮎川「バンドなんて、みんな好きな仲間で、縁あって出会って、何も死ぬまで一緒にやるぞーって血判状押したわけでも何でも無い、毎日勝手なんですね。辞めたいっていったら、いつでも辞めても良いし、誰も困らない。ポールくらいになると、ものすごいみんな困るかもしれないけど。バンドはそういう自由な感じでしょ。しょうがないでしょ。音楽性があわないで離れていったり、活動が中止したり。

でも僕たちはいつも一緒の仲間でやれる。これはものすごい大きな喜びだし、やっぱり1回、1回、大切に思っているね。シーナ&ロケッツで東京出てきたときにもう、同じことを思ってた。「もうこれで最後だ、俺たち受けなかったら、もう頭かきながら博多帰らなあかんぜ」って新宿ロフトで一緒にやった時から、人に言われてやってないから。シーナ&ロケッツは全部自前で演奏するから。プログラミングはないし、全部手びき。これは自慢ですね。いい音出して、グルーブが生まれ、そこでエネルギーを発散したり、吸収したり。バンドは音で勝負っていうのは、変わらない信条ですね。

そのためには、元気じゃないといけないし、ちゃんと生活しておかないといけない。指にトゲ一本刺さったりとか、小さいことまで注意していますよ。もう、楽しみにしているからね。次のライブが決まったらね。その日はそこに行くぜって。自然にそういう生活になってる。」

–デビュー以来、休止することがなく、ずっとコンスタントに活動されているのがすごいなって思います。

鮎川「毎日、新しいところを教えてくれたり、知らない世界を見せてくれたり。それがロックだと思うんです。その時代を反映したとか、いろいろあるけれど、ハートから出る人間の叫び、喜びやら、悲しみを歌ったりとか、心をそのまま表す音楽。それはロックが生まれて50年くらいたつけれど、何も変わってない。僕らも、最初に好きだった音楽を続けられてる喜びがあります。それが仲間であれば、こんなに素敵なことはない。」


●ニューアルバム発売

–昨年、35周年を迎えられました。

鮎川「11月23日まで35周年で、9月に日比谷野外音楽堂で記念ライブをやります。7月にニューアルバム「ROKKET RIDE」を出すので、発売記念と35周年のお祝いで、長く応援してくれているファンの人たちに来てもらいたいと思っているの。そして、ロックって何だろう?って思っている若い人にも、生のロックを聞きにきて欲しいと思ってます。」

–6年ぶりの新作ですね。

鮎川「最近、6年ぶりが2度続いてね。デビューしたときは、大体1年に1枚ずっと作って、1990年まで、ずっとそのペースだったけど。
シーナ:曲つくって、レコーディングして、ライブやって。それやってるとすごい大変。

ちょっと構想を練っていたら、6年もかかってしまった。このメンバーになって、今、3年目に入ってね。奈良くんと川嶋くんは僕らがデビューして、東京に来た時と一緒の仲間なんです。気を使わないし、共有したビジョンがすごいあるからね。音楽をやるのに、こんなに心強いことはない。詩を書いてくれているクリスも、柴山俊之さんも、阿久悠さんなんて、ロックの最初の世代だからね。それと山名昇さんっていう、レゲエシーンの最高の評論家。このビクター青山スタジオでレコーディングできたってことも僕らにとっては感慨深い喜びがあった。」

シーナ「ここのスタジオは日本一よ。というか、世界一だと思うのよ。」

鮎川「新しい風もいっぱい吹いてくるけど、古い風もそうやって巡り巡って、縁あってまた一緒にやれる。本当に自分らの35年分の何かがこのレコードには詰め込まれているんですよ。」

–幸せな音楽が詰まっているという感じでしょうか?

シーナ「そう、幸せなの。」

–お話を聞いていて、鮎川さんもシーナさんも本当にロックを愛しているんだなって思った。今年のアースガーデン“夏”も大盛り上がりになること間違いないだろう。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


今宵は、いつまでも止まぬ歌声に耳を傾けながら、明るく、さよならを言おう。

シーナさん、ありがとう。

安らかに……。





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