2015
06.07

つゆのあとさき

Category: その他
いよいよ梅雨入り。
「梅雨」で連想する素敵なタイトル。
「つゆのあとさき」。
永井荷風の小説のタイトルであり、さだまさしの曲のタイトルでもある。

そんなタイトルを借りて、降り出しそうな夜空をみながら書いてみました。


つゆのあとさき

静寂につつまれた深夜の駅
梅雨入り宣言の夜空から、冷たい雨が舞い落ちる

発車時間ぎりぎりに、列車に飛び乗った君とボク
ほっと息をついてボックスシートで向かい合う

「いやあ、なかなか来ないから心配してたよ」
そう言いながら、笑顔の発車ベルが鳴る

ドアが閉まり、走り始めた列車
ゆっくりと、静かに、でも確実に、軌道に乗って進んで行く

頬杖をつきながら、ぼんやりと窓の外に目をやる君
真っ白な柔かい頬の上にちょこんと佇む、黒目がちの、大きな瞳

ひとすじ、またひとすじと車窓を打つ雨ににじむその瞳は
とても綺麗で
透き通るように澄んでいて
でも、どこか儚げで……

ガラスの瞳

ボクは、そんな君の瞳を抱きしめる

ねえ君
君のこころは今、晴れているのかな?

こころの中も晴れたり曇ったり
ときには、ひとり淋しく雨に震えることもあったよね

ボクはねえ、君を守る傘になりたいんだあ
今はまだ、小さな折り畳み傘かもしれないけれど、どんな暴雨風にも負けない、大きな、大きな傘にね

もちろん
日照りのときは日傘に早変わり

24時間365日
年中無休の傘
いつも、一緒

そうそう
ひとつだけお願い

もしボクが、雨や太陽との戦いに疲れて、綻びちゃったり、曲がっちゃったりしたら
そんなときは、君が治してくれたら嬉しいな
やさしいぬくもりで包み込んでほしい……

やがて列車は長いトンネルにさしかかる
外を見ていた君の瞳が、ボクを見て微笑む

トンネルを抜けた地はどんな天気なのかなあ
どんな天気だろうと、傘の準備はOKだよ

ふたりを乗せた幸せ行きの列車

いつまでも
どこまでも
走り続ける



● つゆのあとさき さだまさし×平原綾香




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コメント
つゆのあとさき・・懐かしいです
永井荷風の小説タイトルといえば
「檸檬」もありましたね
あの曲もずいぶん嵌って、
聴いたのは何百回かになってる気がします(´ω`)ゞ
柴犬はなdot 2015.06.08 12:44 | 編集
柴犬はなさん、こんにちは!

いやあ、共感できてうれしいです!!
どの歌も、いつの時代にも聴ける名曲だと思います。
中でも、個人的には「最終案内」と「道化師のソネット」が好きです。。
部屋の明りを落として、軽くお酒を口にしながら、静かにその世界に酔いしれたいです・・・

Omunaodot 2015.06.08 21:27 | 編集
こんばんは
ロマンチックな梅雨だなと思いました
ネリムdot 2015.06.09 00:41 | 編集
ネリムさん、こんにちは!

ありがとうございます。。
梅雨もいろいろ
もしかしたら、雨が近づけてくれる仲にようなのもあるのかもしれない・・・
そんなことを思いながら書きました。。

Omunaodot 2015.06.09 06:28 | 編集
こんにちは。

omunaoさんが傘だったら、大きくてパステルカラーの
お洒落なのだろうなと、ふと思いました。
この季節、相合傘が楽しみのひともいますよね。
私も、昔はそうでした(笑)


みさきあんなdot 2015.06.10 00:08 | 編集
あんなさん、こんにちは!

ありがとうございます!
アジサイ色の、透明な雨と緑に映えるのがいいですね

> 私も、昔はそうでした(笑)

あー
ヒューヒュー
そこんところ詳しくお願いします。。
えーと、いくつぐらいの時ですか?
それと・・・

大切な思い出ですよね♪
ついつい夢中になるOmunaoでした(笑)
Omunaodot 2015.06.10 00:35 | 編集
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