2015
09.17

【再掲載】 ふたりテッちゃん その1

Category: ストーリー
窓の外は雨。
秋の長雨になるのかなあ???
さて、2年前のこの時期に書いた「ふたりテッちゃん」。
今回はその再掲載です(連載です)。


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9月24日、22:00。

" 私は稚内駅を6時24分の電車に乗りま~す! "
テツオのパソコン上で、ワクワクであふれたテツコの言葉が躍る。

" 僕は西大山駅を5時45分発に乗るよ! "
D51の重厚さで、キーが打たれる。

" すごい楽しみだわあ。どこでテツオさんと会えるのかしら…… "

" 僕もとても楽しみ。テツコさんと、早く会いたい…… "


2ヶ月ほど前に、鉄道ファンのサイトで知り合ったテツオとテツコ。

まるで幼なじみのように、何の違和感もなく一瞬のうちにうちとけたふたりは、ともにこの時期に休暇をとりあう計画を立てたのだった。

北海道の稚内に住んでいるテツコ。

一方のテツオは鹿児島の指宿在住。

何の因果か日本の両端に住むふたりの不思議な出会い。

鉄道好きには、乗るのが好きな「乗り鉄」、写真を撮るのが好きな「撮り鉄」、廃車間近の列車を興味の対象とする「葬式鉄」などがいるが、ふたりとも乗るのが好きな「乗り鉄」だ。

鉄道好きの話に花が咲きすぎ満開状態。もう、誰にもとめられない。

" じゃあさあ、お互いに特急とか飛行機は使わずに普通電車に乗って、テツコさんは最北端の稚内駅から南に、僕は最南端の西大山駅から北に向かって、丁度ピタリと合ったところで会おうよ! "

そんなテツオの提案に、テツコは二つ返事で賛同した。

ふたりは一体、どこで会えるのだろうか?????

さあ、テツオとテツコの出会いの旅が、今、始まろうとしている。


9月25日、朝。

6時24分発の宗谷本線に乗ったテツコは名寄に向かった。

乗車時間4時間30分。

名寄に着くと、そこから乗り継いで旭川へ。

これがまた2時間ほどかかる長旅だ。

本当に北海道って広いなあ……。

そんなことをぼんやりと思っているうちに、やがて電車は旭川に到着した。

次は岩見沢に向かうのだが、約1時間ほどの待ち時間がある。

ここで昼食に大好きなオムライスを食べ、15時22分に岩見沢に到着。

さらに乗り継ぎ、この日は結局、22時37分に着いた森駅がゴール。

さすがにひろい北海道。一日で本州に渡ることはできなかった。

「今日は森駅で宿さがしだわ……」

名物の「いか飯」を購入して、テツコは駅前のホテルへと足を運んだ。

ikameshi.png


tetsuo1.png


一方、5時45分発の電車で西大山駅を出発したテツオ。

途中、食事休憩をとる時間も惜しみ、ひたすら乗り継ぎ先へと進む。

昼食は八代で買った鮎屋三代弁当。

鮎の甘露煮がどかっと入った弁当だ。

ayu.png


その後順調に、夕方には小倉を過ぎ、21時頃には広島に到着。

よし、もうひとガンバりだ!

テツオは更に乗り継ぎ、岡山へと向かう。

そして日付が変わった0時8分。長い一日を終えて岡山へと到着したテツオであった。

tetsuo2.png


つづく

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