2016
04.08

九州屋

造船の街に息づく伝統の逸品

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「かし和」のある追浜から京浜急行に乗り更に南下すると、約20分で終点の浦賀に到着する。
(途中、堀の内駅で三崎口行と浦賀行に分かれるので間違えないように注意が必要)

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ペリーを乗せた黒船来航で有名な浦賀。
1853年の黒船来航を皮切りに、江戸幕府は「大船建造の禁」を解いて浦賀造船所を設置。以来、浦賀では数々の船が作られて来た。
今回の目的地は、その浦賀にある、九州屋
1937年創業の、約80年の歴史を誇る老舗。開業した先代が九州の唐津出身だったことから「九州屋」と名付けたそうだ。

浦賀駅の階段を下り、交差点を直進。ほどなくして右側に九州屋が現れる。
ショーケースに並ぶオムライス。
うーむ、となりの「ステーキらーめん」が妙に気になる。。

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暖簾をくぐ中へと足を運ぶ。
昼時を過ぎたせいか、客はちょうど食べ終えたところのひと組がいるのみ。
「昭和の典型です!」と主張しているかのような店内に置かれたテレビでは、プロ野球、地元DeNAベイスターズvs阪神タイガースの一戦が中継されている。
藤川球児、日本球界復帰後の初勝利なるか!
そんな盛り上がりをみせる4月3日の午後のこと。

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この店は2階が座敷になっていて、1階には4人掛けのテーブルが4つ、2人掛けのテーブルが6つ配置されている。
席につきさっそくオムライスを注文。
やがて香ばしい風を引き連れて、これまた「昭和の典型です!」と主張しているかのようなオムライスが九州屋と書かれた皿に乗ってやって来た!

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いやあ、オムライスだねえ。。
右から見ても、左から見ても、前から見ても、後ろから見ても、それは綺麗な綺麗なオムライス。
てかてかのタマゴもいいねえ!
まるでコラーゲンたっぷりの肌つや♪

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では、いっただきま~す!

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うおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!
濃厚!
しっとり!!
たっぷりのケチャップとともにところどころ黒くこげたネギがお目見えするほどしっかりと炒められたご飯は、チキンとの相性も抜群でとても美味しい!
魚介系の味を施した独特の中華スープもオムライスを引き立ててくれる。
フフフ。またひとつ、素敵な店を知ってしまった♪
嬉しさがからだ中を駆けめぐる。

「いやあ、美味しいですね!」
会計時に店員さんにお礼を述べる。
「昔からこれしかできませんから」
謙虚な笑顔が呼応してくれる。

これしかできない。
いや、これを作るんだ。

変わらぬ味。
80年もの間、変わらずに親しまれて来た老舗。
その歴史は伝統となり、多くの人の記憶に確かに刻み込まれる。

本物の味。
人々に支えられてきた歴史は、決して嘘をつくことはない。

「満足」を胸に店を出る。
目の前に広がる浦賀ドッグ。
いや、正確に言うと浦賀ドッグ跡地。

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100年以上の歴史を誇る浦賀ドッグは、2003年、最後の建造となる護衛艦「たかなみ」の竣工後に閉鎖され廃墟と化した。
脈々と続く「今」の連鎖。
その連鎖の中で、時代は変わって行く。

変わるもの。
変わらぬもの。
変わってほしくないもの……。

閉鎖された造船所の街で、今も変わらぬ味を提供し続ける老舗。
いつまでもそこに在り続けてほしいと、切に思う。

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コメント
奇しくも、オムライスの形って、
船底の形とおんなじですよね。
つかりこdot 2016.04.08 15:14 | 編集
九州屋さんといい、下記事のかし和さんといい
美味しそうですね!!<オムライス

私も、昔ながらのオムライスの方が好きです^^
ふわとろが流行り始めて、
オムライスってお店で食べなくなったんですよねーー;

慧喜dot 2016.04.08 21:18 | 編集
つかりこさん、こんにちは!

おー!!!!!
そうですねえ。。
意識していませんでしたが、確かにそうです。

オムライスの小舟に乗り、大海原への旅を・・・
う~ん、素敵だあ!

いやあ、またひとつ、いいことを教えていただきました。。
オムライス=船の例え、使わせて頂きますね♪

Omunaodot 2016.04.09 10:37 | 編集
慧喜さん、こんにちは!

おっ!そうなんですね!
なんとなくですが、勝手な妄想では「慧喜さん=ふわとろ大好き」のイメージがありました。
ここに心からおわびを申し上げるとともに、訂正をさせていただきます。。

> ふわとろが流行り始めて、
> オムライスってお店で食べなくなったんですよねーー;

なるほど。
これは深いですねえ。。
昔ながらのオムライスの絵、もしくはそんなオムライスのある風景の絵(あれ?)なんていかがでしょうか?
あたたかくて、吸い込まれるような・・・
期待の眼差し、キラリ☆
Omunaodot 2016.04.09 10:43 | 編集
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