2016
07.27

愛を知る県訪問記 瀬戸編 プロローグ

Category: その他
愛を知る県、愛知県。
高校時代に「愛知県の大学に進学したい」と思っていたし、自分の中の何がそうさせるのかはわからないのだけれど、とにかく無性に行きたくなる。
美味しいものがたくさんあるのも魅力なのかもしれない。

去る7月16日から17日にかけて、「愛を知る県に行きたい病」の発作をおさえきれず、例によってふらっと訪問した。

今回の目的地は瀬戸市。
窯業の地。陶磁器、いわゆる「瀬戸物」の名の発祥の地である。

みなさんは、作:山口 裕一氏、絵:北島新平氏の、「白い川の白い町」という、高度経済成長時代(1971年頃)の瀬戸市を舞台にした童話をご存知だろうか。

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1975年に出版された本で、当時は読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれていた。
どんな内容なのか?


以下、「加藤兆之助商店」サイト内にある「瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~」の " 053号 「白い川の白い町」という話 " ( ← リンク)より。

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東京から瀬戸の隣、春日井市の高蔵寺ニュータウンに引っ越してきた小学生のアキラが真っ白な水が流れる川・瀬戸川に興味を持ち、クラスメイトや先生、家族とともに瀬戸川がなぜ白いのかを調査推理して真実を見つけるというストーリーです。
最初は陶器工場の廃水が原因ではないかと考えるものの、実際に見学に行くと工場からは白い水は流れていない。
粘土を掘る山から流れ出ているのではないかと想像するが、他の陶器産地では川は白くなく、また陶器とは関係ない土地でも白い川が流れているのを見つけたりと、なかなか本当の「犯人」を発見できません。
しかし、最後に瀬戸の珪砂工場にたどりつきます。
そして、珪砂工場の廃水が川を白くして、珪砂を運ぶダンプが落とす珪砂で町が白くなるほどだという事実を見つけます。

以下、「白い川の白い町」より、採掘場での陶芸家の加藤さんの会話部分を抜粋・引用します。

「なにしろね、全国の珪砂の80%は、この瀬戸で生産しているのです」
(略)
「何で瀬戸でこんなに珪砂が掘られるようになったかわかりますか。」
(略)
「ベトナム戦争のせいなんですよ。」
(略)
「珪砂はガラスの原料なんです。それに、製鉄の溶鉱炉なんかで使う、耐火レンガの原料でもあるんです。両方とも、今の高度経済成長にとっては、かかすことのできない原料なんですね。むかしは、それを、ほとんどベトナムのカムラン湾というところから輸入していた。ところが、そのカムラン湾に米軍が陣地を築きましてね。そこの湾からとれていた良質の白い砂を、輸入することができなくなった。それでも、高度経済成長をとめるわけにはいかないというので、ここを、こんなに掘ってしまったんです。そういう意味では、今、日本の各地でおこっている公害と、同じことなんですよ。」

この本の中にも書かれていますが、瀬戸=陶磁器の町ということでどうしても瀬戸川の白さは陶器作りと結び付けて考えがちです。
実際当時は「瀬戸川の白さは瀬戸(の産業)の繁栄の印」という考え方だった思います。
本当のところは粘土や陶器という「せともの」より珪砂に原因があったということです。
今でも珪砂の採掘は瀬戸で行なわれています。
珪砂工場も存在します。
今の瀬戸川が白くなくなって、普通の川に戻ってきたのは、公害が大きな社会問題になって工場も廃水などに注意を払うようになったということなのでしょう。
‥‥しかし、ベトナム戦争は瀬戸川の白さまでに影響していたのか‥‥。

ベトナム・カムランは最近ではカムラン空港もオープンし、ビーチリゾートとしても注目されている場所になっています。カムラン湾の砂(珪砂)は今も有名なようですね。

この「白い川の白い町」という本は絶版になっているようですが、図書館やインターネットの古書店では見つけることができるかと思います。
子どもの頃は字を追うことが精一杯でしたが、今読み直すといろいろな発見がありますね。瀬戸・瀬戸川に興味がある方は探してみてはいかがでしょう。

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1910年代から1970年代前半に富山県神通川流域でカドミウムによる水質汚染を原因として発生したイタイイタイ病、1956年熊本県水俣湾で有機水銀による水質汚染や底質汚染を原因として発生した水俣病、1964年新潟県阿賀野川流域で有機水銀による水質汚染や底質汚染を原因として発生した第二水俣病、1960年から1972年に三重県四日市市で主に亜硫酸ガスによる大気汚染を原因として発生した四日市ぜんそく。

華々しい発展をとげた高度経済成長時代の日本だが、その裏ではさまざまな公害問題を抱えていた。
1971年にはスペクトルマン(開始当初のタイトルは「宇宙猿人ゴリ」)という公害怪獣が出てくる特撮ヒーロー番組もテレビ放映され、「公害」に対しては子供にも意識させるような風潮が世の中にあり、「白い川の白い町」もその一環として読んだ記憶がある。

実際の瀬戸ってどんなところなんだろう?
幼少の頃から興味を持ちつつも、実は一度も訪れたことがなかった。

親戚が三重県の桑名市に住んでいるおかげで、名古屋の南西方面は何度も何度も行ったのだが、なぜだか逆側、つまり名古屋の北西方面には縁遠かった。

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誰でもが知っている「瀬戸物」。
日本の窯業を支えた町。
「白い川の白い町」はどんな町で、今どうなっているのだろう……。

結論から言うと、感動を覚えるほどにこころ癒された。
ボクがこのブログの3つのキーワードとしている「つながり」「ぬくもり」「まごころ」。
そのすべてを実感する旅であった。
今回は、そんな瀬戸の訪問記。

街を歩き、

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自然に触れ、

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知人に紹介していただいた素敵な宿を満喫し

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美味しい料理も堪能。

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今回を皮切りに、数回に渡って連載します。。

つづく

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コメント
ああ、瀬戸ですねえ~~~
そうか~~、そういうことがあったんですね・・・
家からは日帰り圏内なので道の駅に数回行きましたが
あんまり何も考えていなかったです(^^;)

公害問題は私達の世代には大変身近でしたよね。
学校で再三、公害問題啓発ドラマみたいなのを見させられたり・・・

横浜の実家からは高台にあるので川崎の工場地帯の、
なんでしょ?よくわかんないけど煙突みたいなものの上で
燃える火が良く見えていました。
そういえば、最近は実家に行ってもそんなこと忘れてたけど、
あの火は今も燃えているのかしら?
それとも他の方法が開発されて火は燃えていなくなったのかしら?
今度確かめて来ようかな・・・・・・

それにしても美味しそう~~~o(^^*)o
蒸篭蒸しは、よく瀬戸の道の駅で頂くんですよ~
美味しいですよね~~!!
うな丼も、良いなあ~~♪

そうそう!昨日やっとオムライスを作りましたよ!!
まあ、人数分(4人)はめんどくさいので大皿にどーーーん!!
で、卵もとろとろのスクランブルをだーー!!っと
かけただけですから、邪道かもしれませんが(^0^;)\
かじぺたdot 2016.07.27 13:24 | 編集
おおー瀬戸!
去年だったかな?焼き物を求めて遊びに行きました。
ただ、常滑とセット訪れたのでゆっくりは
出来なかったかな。日帰りだったし。
あ、瀬戸焼きそば食べたかったな…

記事楽しみにしてます!
トリdot 2016.07.27 19:28 | 編集
かじぺたさん、こんにちは!

中学高校が横浜の工業地帯にあったので、授業中に毎日、煙突から炎が上がっているのを見てました。
夏なんて、窓を開けていると、風向きによっては異様な匂いが・・・。
懐かしいですけどね。
確かに、今は気にして見なくなりました。
今度ゆっくりと見てみたいと思います。。

念願のオムライス!
やりましたね!!
みなさんに、さぞ喜んでいただけたことでしょう!!
Omunaodot 2016.07.28 05:59 | 編集
トリさん、こんにちは!

ありがとうございます!!
瀬戸は楽しかったです♪
瀬戸焼きそば、美味しかったです!
素朴だけど、独特のこくがあって・・・
記事に書きますのでよろしくお願いしますね!!
Omunaodot 2016.07.28 06:02 | 編集
こんにちは。
スペースお借り致します。

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つねさんdot 2016.07.29 06:18 | 編集
つねさん、こんにちは!

ご連絡ありがとうございます。
先ずはHPを拝見させていただきますね♪
Omunaodot 2016.07.30 08:39 | 編集
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